医学部推薦入試偏差値ランキング第1位|関西医科大学の攻略法

こんにちは。メルリックス学院代表の佐藤正憲です。
メルリックス学院の生徒たちも学校推薦型選抜(推薦入試)や総合型選抜(AO入試)​​​​​​の選択をして対策を進めています。全国の医学部受験生も合格に向けて努力している頃でしょう。


今日は昨年、問題傾向が大きく変わった関西医科大学推薦入試の攻略法について触れたいと思います。関西医科大学推薦入試に関しては昨年度から難易度に大きく変化が出ました。例年、現代文で20題程度、英語で20題程度、理数系教科で30題程度です。理科に関しては生物の出題割合が高いことが特徴です。


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目次[非表示]

  1. 1.●昨年度からの出題形式の変化
  2. 2.●関西医科大学推薦入試に臨む上での戦略
    1. 2.1.◆物理選択者がいかにして生物の問題に取り組むべきか
    2. 2.2.◆国語(現代文)や英語の長文化に対しての策
    3. 2.3.◆数学をどの段階で解くか
    4. 2.4.●関西医科推薦入試をお勧めできるタイプの受験生とは

●昨年度からの出題形式の変化


まずは、昨年の関西医科大学推薦入試では現代文、英語共に文章の長さが一昨年に比べて劇的に長くなったことが挙げられます。現代文も相当な長さの文章を読ませて内容把握を問う問題、語彙力を問う問題が主体です。英語に関しても例年、英文が5題程度出されますが、いずれの長文も長くなったとのことです。問いの数が減っていないことから鑑みても文章を読み慣れている受験生を選抜したいという意図が感じ取られます。


一方、数学も5題程度、出題されますが、2023年度入試に関しては難易度が大幅に上がりました。また、理科の出題の2/3程度が生物で、残りが化学という形式で近年は落ち着いております。


●関西医科大学推薦入試に臨む上での戦略


◆物理選択者がいかにして生物の問題に取り組むべきか

まずは、関西医科大学推薦入試に関しては生物選択者の方が有利であることは確かに否めませんが、物理選択者からも多くの合格者が出ている事実もあります。
彼らはどのようにしてこの難局を切り抜けてきたのでしょうか。


まず、最初に挙げられることは生物の問題を最後に回すことです。関西医科大学の入試担当者に聞いたところ、あくまでも問題作成は物理選択者にも解けるように配慮がなされているとのことです。すなわち、考察資料や実験データが問題中に示されて、それらを参考に解答を導く形になります。当然、知識が蓄積されていれば解くスピードも速まる訳ではありますが、決して生物選択者でなければ解けない訳ではありません。


生物の問題に関しては他の科目の問題を先に解いた上で残りの時間を確保した上でじっくり考察して解いていくことが得策であると思われます。あと、生物基礎の教科書だけでも丁寧に読んで理解されておくだけでも効果的でありましょう。決して生物の問題が並んでいるからといって物理選択者の方は諦めないで下さい。



◆国語(現代文)や英語の長文化に対しての策


昨年度から総問題量が減らずに現代文と英語の文章が大幅に長くなりました。それに伴い、教科間の解く順番が合否に関わる重要な要素になってきております。


例えば、生物や化学を得点源にされてみえる方は先にそちらを極力、早く解き切って現代文や英語に十分に時間をかけることが得策です。先述の生物を一番、最後に解くのとは逆の形式になります。次に現代文の語句に関する知識問題も相当な数が出題されます。そちらは知っているか知らないだけかの問題ですので、時間をかけずに解いていきましょう。


現代文や英語の読解問題にどれだけ時間を残せるかが鍵になります。なぜならば、現代文や英文の問題は内容把握さえしっかりと出来れば正解する確率が高くなります。その点で現代文、英語にどれだけの時間をかけられるかが関西医科推薦入試の戦略を考える上では大切なポイントとなるでしょう。



◆数学をどの段階で解くか


関西医科推薦入試の戦略を考える上で数学をどのタイミングで解くかも実は重要な要素であります。もちろん、数学に絶対的な自信がある方は最初に解くことをお勧めします。そこで解いて一気にリズムに乗りたいところです。

数学が苦手な方は手をつけずに英語や現代文、理科で得点することに注力されるのが効果的です。仮に問題に手を付けられなかったとしても出題割合からして大きなダメージにはなりません。どちらでもない方は解いてみて解き切れそうでしたらそのまま解き切ってリズムに乗せるのが効果的です。

一方、解き始めてはみたものの予想に反して相当、手間取るようでしたら一旦、見切りを付けて国語、英語や理科に一早く移られることをお勧めします。「意地になって何とか解くことはできたが、時間を大量に消費してしまった」ということはよく受験生の敗戦の弁として挙げられます。



●関西医科推薦入試をお勧めできるタイプの受験生とは


関西医科大学推薦入試においては先述した通り、理科の中で生物の出題割合が多いことと現代文、英語の長文を短時間で読み切る速読力が必要とされている点にあります。


生物を得点源にし、現代文や英語に特性がある方は関西医科大学のネームバリューに惑わされずに積極的にチャレンジされるべきだと思います。


次に、関西医科大学一般入試は記述型試験ですが、関西医科大学推薦型入試はマークシート形式です。記述模試ではスコアが出せなくてもマークシート形式であればスコアが出せる方も受験する価値があるでしょう。


関西医科大学一般入試とは一線を画して関西医科大学推薦入試は考えるべきでしょう。
特に関西医科推薦入試の地域枠では河合塾全統記述模試で偏差値50代後半の受験生でも合格してきている事例が複数、出ているのも事実です。


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佐藤
佐藤
メルリックス学院代表。1971年、愛知県名古屋市生まれ。1995年、名古屋大学法学部法律学科卒。日本生命保険相互会社、中央出版など教育系出版社を経て2018年から現職。2020年に大阪医学部予備校ロゴス、2022年にDDPを吸収合併。著書に『あなただけの医学部合格への道標』(産学社)などがある。

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