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第11回 医学部推薦入試偏差値ランキング|川崎医科大学

こんにちは。
メルリックス学院代表の佐藤正憲です。


一般入試に先駆け、本格的に学校推薦型選抜(推薦入試)や総合型選抜(AO入試)の出願校を絞りこむ時期です。「行きたい大学」の試験が必ずしも皆さんに解きやすいものではない場合もあります。まずはしっかりと各大学の試験の傾向を知ることが大切です。今回は川崎医科大学の総合型選抜(AO入試)をご紹介したいと思います。


これまでの医学部推薦偏差値ランキングの記事はこちらからお読みいただけます。

医学部推薦偏差値ランキング第1回 東京医科大学・大阪医科薬科大学・関西医科大学・東邦大学
医学部推薦偏差値ランキング第2回 近畿大学・藤田医科大学・兵庫医科大学
医学部推薦偏差値ランキング第3回 東海大学・愛知医科大学・聖マリアンナ医科大学
医学部推薦偏差値ランキング第4回 東京女子医科大学
医学部推薦偏差値ランキング第5回 北里大学
医学部推薦偏差値ランキング第6回 金沢医科大学
医学部推薦偏差値ランキング第7回 帝京大学
医学部推薦偏差値ランキング第8回 岩手医科大学
医学部推薦偏差値ランキング第9回 埼玉医科大学
医学部推薦偏差値ランキング第10回 久留米大学





目次[非表示]

  1. 1.◆私立医学部医学科推薦入試、総合型選抜入試偏差値ランキング
    1. 1.1.●川崎医科大学医学部総合型選抜(AO入試)の概要
    2. 1.2.●川崎医科大学医学部総合型選抜(AO入試) の入試結果
    3. 1.3.●川崎医科大学総合型選抜(AO入試)の学科試験内容
    4. 1.4.●川崎医科大学総合型選抜(AO入試)の の小論文試験内容
    5. 1.5.●川崎医科大学総合型選抜(AO入試) の面接試験内容

◆私立医学部医学科推薦入試、総合型選抜入試偏差値ランキング


1. 東京医科大学 大阪医科薬科大学 関西医科大学  
2. 東邦大学 近畿大学 
3. 藤田医科大学(ふじた未来枠)
4. 兵庫医科大学(推薦・総合型選抜) 東海大学(希望の星育成)
5. 愛知医科大学 聖マリアンナ医科大学 北里大学 帝京大学
6. 福岡大学 獨協医科大学 埼玉医科大学
7. 久留米大学
8. 岩手医科大学(推薦・総合型選抜) 
9. 東京女子医科大学
10.川崎医科大学(総合型選抜)
11.金沢医科大学(総合型選抜)


川崎医科大学医学部(総合型選抜)

●川崎医科大学医学部総合型選抜(AO入試)の概要

川崎医科大学では学校推薦型選抜(推薦入試)は附属高校推薦の約30名のみで、その他は総合型選抜(AO入試)です。
一般入試と合わせた募集定員が124名、そのうち約25名を総合型選抜で、約30名を附属高校推薦で募集しています。
約44%もの人数を総合型選抜、または附属高校推薦から合格を出しているということになります。


今年の入試情報は下記の通りです。
中国・四国出身者枠約20名、昨年度新しく設置された霧島市地域枠約1名、特定診療科専攻枠約4名、附属高校推薦約30名となっています。


ただし、気を付けなければならないのは、出身地域や出身校の所在地や卒業後のキャリアに制限があるということ、また、それぞれ保護者以外の推薦書が必要だということです。
ただ反対に言えば、この推薦書を書いてもらえる人はそれほど多くないので、もし推薦してくれる人がいるのなら、前向きに考えたい所です。


試験は一次試験と二次試験の2回行われ、一次試験では総合適性試験、小論文、二次試験では面接が課せられています。


●川崎医科大学医学部総合型選抜(AO入試) の入試結果

まず2023年度の入試結果を見ていきましょう。


中国・四国出身者枠は約20名の募集人数に対し、受験者数56名、最終合格者20名 倍率:約2.8倍
霧島市地域枠は約1名の募集人数に対し、受験者数1名、最終合格者数1名 倍率:1倍
特定診療科専攻枠は約4名の募集に対し、受験者数19名、最終合格者数4名 倍率:約4.8倍


●川崎医科大学総合型選抜(AO入試)の学科試験内容

では学科試験の内容を見ていきましょう。


川崎医科大学の総合型選抜は科目が多岐にわたるのが特徴です。
募集要項にある「総合適性試験」とは英語、数学、理科(2科目選択)、国語・一般教養のことを指します。


まず確認しておきたいのは、昨年度から変更があることです。2023年度までは理科が3科目あり、選択していない科目をどう克服するか、どの受験生も頭を悩ませていました。
ところが、2024年度入試では2科目選択となり、受験生の負担がかなり軽減されたと言えるでしょう。


各試験の解答方式と試験時間は次のようになっています。
英語がマーク方式60分、数学がマーク方式と記述式60分、理科2科目がマーク方式と記述式60分、国語・一般教養がマーク式と記述式60分で解答していきます。


英語は文法、長文読解が出題され、出題方式は一般入試と同じ形です。大問数は少ないものの、小問が多く出題されます。
数学は大問が10題ほど出題され、過去には整数、三角関数、微積などが出題されています。
理科は物理では大問3題、化学は大問6題、生物は大問4題出題されます。
これら4科目の難易度はそれほど難しいものではないようで、時間も少ないと言うことはないそうです。


国語は大問1題、漢字や長文が出題され、そこに一般常識問題が含まれます。
国語も共通テストレベルの長文、漢字とそれほど難しいものではありません。


ただし、一般常識問題は出題ジャンルがかなり広いようで、知識がものを言う試験と言えるでしょう。
しかし時事問題であれば普段から新聞やニュースから情報を得ることができます。また、医療・医学に関することも、積極的に関心を持ち、知識を蓄えておけば十分対策ができるでしょう。


●川崎医科大学総合型選抜(AO入試)の の小論文試験内容

次に一次試験で行われる小論文についてお伝えします。
川崎医科大学総合型選抜の小論文は800字以内を50分で書き上げます。
課題文型で、文に下線が引かれていて、その文に対する意見を述べると言うものです。一般入試の小論文と同じ形式なので、対策も十分できます。


●川崎医科大学総合型選抜(AO入試) の面接試験内容

最後に面接試験についてお伝えします。


川崎医科大学総合型選抜の二次試験である面接は受験生1名に対し面接官が3名の個人面接です。面接時間は15分程度です。
自己PR、本学志望理由、医師志望理由、高校生活をはじめ、川崎医科大学の特徴である寮生活、小論文の内容についても質問されます。
また、地域医療に関する質問や、特定診療科専攻枠で指定されている診療科に関する質問についてはかなり深く問われます。
地域医療の問題点、どう貢献できるか、診療科に対する知識など、どんな問題が問われても、しっかりと答えられるようにしておく必要があります。
まずは、中国・四国地域、霧島市それぞれの医療の現状を知ることです。なぜそういう問題が起きているのか、どのように解決できるか、また、医師としてどのように働き、どのような医師になりたいか。将来を見据え考えておきましょう。


川崎医科大学の総合型選抜(AO入試)は4浪まで出願でき、また評定平均が定められていません。総合適性試験の理科が3科目から2科目に変更され、受験生にとって受けやすくなったのではないでしょうか。
出身地域やその後のキャリアに制限があり、保護者以外の推薦書が必要ですが、それらがクリアできるのであれば、ぜひチャレンジしてもらいたいと思います。


メルリックス学院でも11/1(木) 11/2(金)に大阪校で川崎医科総合型選抜のプレテストを実施致します。
ご検討されてみえる方は奮ってご参加下さい。日程の都合が合わない方は自宅受験も可能です。



佐藤
佐藤
メルリックス学院代表。1971年、愛知県名古屋市生まれ。1995年、名古屋大学法学部法律学科卒。日本生命保険相互会社、中央出版など教育系出版社を経て2018年から現職。2020年に大阪医学部予備校ロゴス、2022年にDDPを吸収合併。著書に『あなただけの医学部合格への道標』(産学社)などがある。

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