2025年度 私立医学部志願者数一覧【2025/01/20現在】

こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。


いよいよ2025年度(令和7年度)入試が始まりました。志願者数を公表している大学から2025年度の私立医学部入試を読み解いていきます。


目次[非表示]

  1. 1.愛知医科大学の志願者は2,179人と昨年からわずかに減
  2. 2.東京医科大学の志願者数も2,686名と昨年から微減
  3. 3.入試日程の影響で増加した大学
  4. 4.入試日程の影響で減少する大学
  5. 5.藤田医科大学は現時点で約3割減
  6. 6.久留米大学は昨年より8%増
  7. 7.2025年度 私立医学部一般選抜 志願者数一覧
    1. 7.1.東北
    2. 7.2.北関東
    3. 7.3.関東(東京以外)
    4. 7.4.東京
    5. 7.5.中部
    6. 7.6.関西
    7. 7.7.中国
    8. 7.8.九州

愛知医科大学の志願者は2,179人と昨年からわずかに減

2025年度(令和7年度)の私立医学部入試でトップバッターを切る愛知医科大学一般選抜の志願者数は2,179人で確定です。昨年より33人減少とほぼ変わらない数字となりました。


1/17(金)出願締切の共通テスト利用の志願者数はまだ確定していませんが、1/13時点で885人と昨年より既に13人増。今年は共通テスト利用の後期を廃止したため(地域枠Bは実施)東海地方の国公立医学部併願者が前期日程に集中して志願した影響と言えるかもしれません。



東京医科大学の志願者数も2,686名と昨年から微減

首都圏で人気の東京医科大学の志願者数も確定しています。一般選抜は2,686人と昨年の2,797人からわずかに減少。共通テスト利用は818人と昨年の824人から、こちらもわずかに減少。


2月上旬の単独日程であることは昨年と変わらないため、頭数としての私立医学部志願者数は、愛知医科大学の志願者数も合わせると、全体でわずかに減少していると言えそうです。昨年が旧課程最後の年ということで、既卒生が新課程を嫌って進路を決めた影響が出ているのかもしれません。


なお、共通テストの予想平均点が各予備校より発表されていますが、平均点はおおむね高止まりしており、国公立医学部志望者は強気の出願をしてくるでしょう。その分、私立医学部の受験は手薄になるということも起こり得そうです。


入試日程の影響で増加した大学

獨協医科大学の志願者数はまだ確定していませんが、一般前期1日目1,719人/2日目1,696人と既に昨年の数を上回っています。これは川崎医科大学と一般前期1日目がバッティングしていた昨年と比べ、今年は自治医科大学とのみ一次試験日が重なっているという入試日程の変更が大きく影響していると思われます。


似たようなケースとしては、まだ発表されていませんが、おそらく昭和大学医学部も3大学と一次試験日が重なっていた昨年と比べ、今年は2/7と単独での実施となりますので、志願者数は大幅に増えるものと思われます。



入試日程の影響で減少する大学

杏林大学医学部はまだ志願者数が確定していませんが、1/16時点で一般選抜の志願者は2,337人。昨年同時期と比べて600人ほど減っています。1/7が出願締切でしたので、ここからどのぐらい増えるかわかりませんが、帝京大学医学部の1日目と一次試験日が重なった影響だと思われます。昨年の志願者3,249人よりも減ることは間違いなさそうです。


帝京大学の1日目を受ける医学部受験生は、3日間ある一次試験日のうち「なるべく多くの日程を受けたい=学力に自信がない層」だと思われます。よって、杏林大学の志願者のうち減ったのは下位層が多いと考えられるため「志願者減=難易度易」にはつながらないと思われます。おそらく志願者減となる杏林大学が、そのあたりをどのぐらい読んで一次合格者を絞るのか、注目です。



近畿大学医学部の一般前期は志願者数が確定しており1,569人と昨年の1,964人から395人減。これは川崎医科大学と一次試験日が重なった影響であり、西日本の学力上位層は近畿大学、下位層は川崎医科大学を選択すると思われます。よって、志願者が減ったからといって難易度が下がったわけではありません。最近の近畿大学は繰り上げ合格があまり回らないため、今年も正規合格をめぐっての激しい争奪戦となりそうです。


また、共通テスト利用であるC方式前期の志願者数は591人と昨年より33人増えています。



藤田医科大学は現時点で約3割減

藤田医科大学一般前期の志願者数は1/20時点で1,354人です。単独で一次試験を実施した昨年と違い、東邦大学医学部、埼玉医科大学と一次試験日が重なった今年、志願者の大幅な減少が予想されています。以前、愛知医科大学が聖マリアンナ医科大学と一次試験日が重なった時も、志願者数は前年比約3割減となりました。


ただ、昨年の最終志願者数が1,963人であったことを考えると、東日本の2校を相手に健闘していると言えるでしょう。西日本の医学部受験生は東邦・埼玉医科ではなく、やはり藤田医科大学を選択していると言えそうです。


共通テスト利用の志願者数は689人と昨年の671人を既に超えています。愛知医科大学も同様に、今年から共通テスト利用後期を廃止したため、東海地方の国公立医学部志望者が共通テスト利用の前期日程に集中して出願したと言えそうです。


久留米大学は昨年より8%増

久留米大学医学部の一般前期志願者数も確定しています。1,383人と昨年より110人増。日本医科大学、日本大学医学部、東京女子医科大学と一次試験日が重なっている入試日程は昨年と変わりませんが、このところ堅調に志願者を集める日本大学、元理事長の逮捕があった東京女子医科大学を避けた医学部受験生が流れ込んできたのかもしれません。



2025年度 私立医学部一般選抜 志願者数一覧

私立医学部31大学の一般選抜の志願者数を一覧にしました。今後もわかり次第随時追記していきます。

東北

大学名
試験区分
2025年度
2024年度
昨年比
岩手医科大学
一般選抜

2,379人

地域枠C・D

87人

東北医科薬科大学
一般選抜

2,045人

共テ利用

125人

北関東

大学名
試験区分
2025年度
2024年度
昨年比
自治医科大学
一般選抜

2,026人


獨協医科大学
一般前期

3,166人


一般後期

871人

一般前期
(栃木県)

126人

一般前期
(埼玉県)

27人

一般前期
(茨城県)

26人

一般前期
(新潟県)

92人

関東(東京以外)

大学名
試験区分
2025年度
2024年度
昨年比
埼玉医科大学
一般前期

1,494人

一般後期

1,545人

共テ利用

694人

国際医療福祉大学
一般選抜

3,249人

共テ利用

918人

北里大学
一般選抜

1,995人

聖マリアンナ医科大学
一般前期

3,210人

一般後期

1,517人

東海大学
一般選抜

3,565人

共テ利用

676人

神奈川県地域枠

109人

静岡県地域枠

93人

東京

大学名
試験区分
2025年度
2024年度
昨年比
杏林大学
一般選抜

2,975人

共テ利用

991人

慶應義塾大学
一般選抜

1,483人

順天堂大学
一般A

2,365人

一般B

285人

独自併用

635人

前期共テ利用

789人

後期共テ利用

327人

地域枠選抜

382人

昭和大学
選抜I期

1,985人

選抜I期(静岡県)

76人

選抜I期(新潟県)

126人

選抜I期(茨城県)

40人

選抜I期(山梨県)

6人

選抜II期

1,292人

帝京大学
一般選抜

8,346人

一般前期(福島県)

83人

一般前期(千葉県)

31人

一般前期(静岡県)

148人

一般前期(茨城県)

49人

一般前期(新潟県)

25人

共テ利用

773人

東京医科大学
一般選抜
2,686人
2,797人
96.0%
共テ利用
818人
824人
99.3%
東京慈恵会医科大学
一般選抜

1,968人

東京女子医科大学
一般選抜

959人

東邦大学
一般選抜

2,931人

一般選抜(千葉県)

73人

一般選抜(新潟県)

65人

日本大学
N方式 第1期

1,959人

N方式 第1期(地域枠)

128人

N方式 第2期

1,539人

日本医科大学
一般前期

1,765人

グローバル特別

218人

一般後期

1,263人

一般前期(千葉県)

221人

一般前期(埼玉県)

137人

一般前期(静岡県)

156人

一般前期(東京都)

74人

一般前期(新潟県)

105人

中部

大学名
試験区分
2025年度
2024年度
昨年比
金沢医科大学
一般前期

4,291人

一般後期

1,282人

愛知医科大学
一般選抜
2,179人
2,212人
98.5%
共テ前期

872人

地域枠B

41人

藤田医科大学
一般前期

1,963人

一般後期

644人

共テ前期

671人

関西

大学名
試験区分
2025年度
2024年度
昨年比

大阪医科薬科大学
一般前期

1,886人

一般後期

954人

共テ利用

623人

関西医科大学
一般前期

2,297人

一般後期

419人

共テ利用前期

1,024人

共テ利用後期

49人

共テ一般併用

984人

近畿大学
一般前期
1,596人
1,964人
81.3%
一般前期(大阪府)
48人
33人
145.5%
一般前期(奈良県)
30人
一般前期(和歌山県)
23人
19人
121.1%
一般前期(静岡県)
78人
86人
90.7%
一般後期

735人

一般後期(静岡県)

105人

C方式前期
591人
558人

C方式中期

225人

C方式後期

128人

兵庫医科大学
一般A

2,023人

一般B

339人

中国

大学名
試験区分
2025年度
2024年度
昨年比
川崎医科大学
一般選抜

1,272人

一般選抜(岡山県)

68人

一般選抜(静岡県)

61人

一般選抜(長崎県)

27人

九州

大学名
試験区分
2025年度
2024年度
昨年比
久留米大学
一般前期
1,493人
1,383人
108.0%
一般後期

572人

産業医科大学
一般A



一般B



一般C



福岡大学
一般系統別



共テ利用




鈴村
鈴村
メルリックス学院医学部・歯学部受験情報センター長

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