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第7回 医学部推薦入試偏差値ランキング|帝京大学

こんにちは。メルリックス学院代表の佐藤正憲です。夏休みは各大学でオープンキャンパスが開催されていることもあり、参加された方も多くいるのではないでしょうか。
今回は帝京大学医学部の学校推薦型選抜(推薦入試)について取り上げたいと思います。


これまでの医学部推薦偏差値ランキングの記事はこちらからお読みいただけます。

医学部推薦偏差値ランキング第1回 東京医科大学・大阪医科薬科大学・関西医科大学・東邦大学
医学部推薦偏差値ランキング第2回 近畿大学・藤田医科大学・兵庫医科大学
医学部推薦偏差値ランキング第3回 東海大学・愛知医科大学・聖マリアンナ医科大学
医学部推薦偏差値ランキング第4回 東京女子医科大学
医学部推薦偏差値ランキング第5回 北里大学
医学部推薦偏差値ランキング第6回 金沢医科大学



目次[非表示]

  1. 1.◆私立医学部医学科推薦入試、総合型選抜入試偏差値ランキング
    1. 1.1.●帝京大学医学部学校推薦型選抜(推薦入試)の概要 出願資格
    2. 1.2.●帝京大学医学部学校推薦型選抜の入試結果
    3. 1.3.●帝京大学医学部学校推薦型選抜(推薦入試)の学科試験内容
    4. 1.4.●帝京大学医学部学校推薦型選抜(推薦入試)の小論文試験内容
    5. 1.5.●帝京大学医学部学校推薦型選抜(推薦入試)の面接試験内容

◆私立医学部医学科推薦入試、総合型選抜入試偏差値ランキング


1. 東京医科大学 大阪医科薬科大学 関西医科大学  
2. 東邦大学 近畿大学 
3. 藤田医科大学(ふじた未来枠)
4. 兵庫医科大学(推薦・総合型選抜) 東海大学(希望の星育成)
5. 愛知医科大学 聖マリアンナ医科大学 北里大学 帝京大学
6. 福岡大学 獨協医科大学 埼玉医科大学
7. 久留米大学
8. 岩手医科(推薦・総合型選抜) 
9. 東京女子医科大学
10.川崎医科大学(総合型選抜)
11.金沢医科大学(総合型選抜)


5.帝京大学

●帝京大学医学部学校推薦型選抜(推薦入試)の概要 出願資格


2017年度入試より「復活」した帝京大学医学部の学校推薦型選抜(推薦入試)は受験資格が現役生のみで専願ということから、調査書の平均評定が3年1学期まで全体で4.0以上あるのならぜひ受けてほしい大学の一つです。


2024年度入試では募集人数15名。試験内容は基礎能力適性試験、小論文、面接、書類審査と言うオーソドックスなタイプです。


そして何より、帝京大学医学部学校推薦型選抜(推薦入試) の特徴として、「英語外部試験利用制度」があることは注目すべきポイントではないでしょうか。英語が得意な方はすでに実用英語技能検定(英検)を積極的に受けているケースもあり、スコアが2304点以上(準1級以上)なら、出願時に申請することができます。


●帝京大学医学部学校推薦型選抜の入試結果


それでは2023年度の帝京大学医学部学校推薦型選抜(推薦入試)結果を見てみましょう。2023年度入試(募集人数15名)は受験者数66名に対し合格者が15名、実質競争率:4.4倍。
2022年度入試までは募集人数が10名で、5名増員されたことから、2022年度の3.7倍(受験者数49、合格者数13)に比べ倍率が高くなる結果となりました。


しかし、帝京大学医学部の一般入試といえば、試験日が3日間設けられていることから、ここ数年の受験者数は6千人を超え、2023年度入試一般入試の倍率も地域枠を除いて28.9倍。


さらに合格最高点と合格最低点を見ると、帝京大学医学部学校推薦型選抜(推薦入試) はそれぞれ230/300点、171/300点。


一般入試(地域枠除く)では正規合格、繰上合格を対象にした合格最高点、合格最低点がそれぞれ261/300点、211/300点となっており、一般入試では倍率も高く合格最低点も30点以上高くなることを考えると、帝京大学医学部を目指している受験生は受けてしかるべきと言えるでしょう。


●帝京大学医学部学校推薦型選抜(推薦入試)の学科試験内容


次に帝京大学医学部学校推薦型選抜(推薦入試)の試験内容をご紹介します。


まずは基礎能力適性試験。科目は英語と数学が必須科目で理科は物理・化学・生物から1科目を選択します。解答はマークシート方式。時間は英語50分、数学と理科1科目を100分通しで行います。数学と理科の時間配分は自由なので、理科の選択を何にするか、時間の配分をどうするか、あらかじめ考えておく必要があります。


出題方式は一般入試と変わらず、レベルは一般入試と同じか、少し易しいと答える受験生が多いです。特に英語は比較的時間に余裕があるので、見直しをしっかりと行い、ミスによる失点を防ぎたいところです。


また、数学は一般入試同様ⅠA・ⅡBのみで、Ⅲからの出題はありません。理科は少し応用力が問われる問題が出題されることもありますが、難しくても一般入試レベルよりは平易です。出題傾向も一般入試と同じと考えていいでしょう。


対策としては一般入試の対策を中心に、メルリックス学院が行っている推薦対策で頻出問題を徹底的に行い、プレテストで各試験の時間配分をしっかりと把握しておくことをお勧めします。


●帝京大学医学部学校推薦型選抜(推薦入試)の小論文試験内容


帝京大学医学部学校推薦型選抜(推薦入試)では1限目に英語、2限目に数学と理科1科目、昼食をはさんで3限目に小論文を行ないます。小論文は時間が90分。出題されたテーマについて、キーワードが提示されるので、そのキーワードをすべて使って、自分の考えを1000字以内で書きます。


2023年度入試では「SNSの発展による直接のコミュニケーションに与えるメリット、デメリット」を「情報」「便利」「能力」というキーワードを用いて書くという問題でした。



出題形式は同じでも一般入試の300字とは異なり、学校推薦型選抜(推薦入試)では1000字とかなりの分量を要求されます。時間は90分あるものの、キーワードを使って1000字論述する力が求められます。


●帝京大学医学部学校推薦型選抜(推薦入試)の面接試験内容


帝京大学医学部学校推薦型選抜(推薦入試)の面接は個人面接で1人の受験生に対し2人の面接官と行います。通常の面接と概ね同じですが、特徴としてMMIのような課題シートに対して、自分の意見を考える質問が必ず1題出ることがあげられます。



2023年度入試では「10人グループにあるテーマが与えられ、10日後に発表する。あなたのグループは6日後に意見を集めることになったが、自分を除く2人が何もしなかった。あと4日しかないが、あなたはどう対応するか。」という課題でした。



面接練習では何度も練習し、どんな課題でもその場、その場でしっかりと答えられるよう練習する必要があります。



その他は本学志望理由、医師志望理由、学校生活など事前に答えを準備できるものがほとんどです。また、緊張せずリラックスした雰囲気で行われます。



ただし、同じ部屋で4人が一斉に面接をするというスタイル。そのため、隣の人の声が聞こえることもあるそうなので、しっかりと自分の面接に集中することが大切です。



今回は帝京大学医学部の学校推薦型選抜(推薦入試)についてお伝えしました。
基礎能力適性試験については赤本に掲載されている一般入試の問題でも対策可能ですが、小論文と面接はしっかりと、何度も練習を重ねることが合格へのカギとなるでしょう。


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佐藤
佐藤
メルリックス学院代表。1971年、愛知県名古屋市生まれ。1995年、名古屋大学法学部法律学科卒。日本生命保険相互会社、中央出版など教育系出版社を経て2018年から現職。2020年に大阪医学部予備校ロゴス、2022年にDDPを吸収合併。著書に『あなただけの医学部合格への道標』(産学社)などがある。

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