第6回 医学部推薦入試偏差値ランキング|金沢医科大学
こんにちは。メルリックス学院代表の佐藤正憲です。今回は金沢医科大学総合型選抜試験(AO入試)についてお伝えしたいと思います。
これまでの医学部推薦偏差値ランキングの記事はこちらからお読みいただけます。
医学部推薦偏差値ランキング第1回 東京医科大学・大阪医科薬科大学・関西医科大学・東邦大学
医学部推薦偏差値ランキング第2回 近畿大学・藤田医科大学・兵庫医科大学
医学部推薦偏差値ランキング第3回 東海大学・愛知医科大学・聖マリアンナ医科大学
医学部推薦偏差値ランキング第4回
医学部推薦偏差値ランキング第5回
目次[非表示]
◆私立医学部医学科推薦入試、総合型選抜入試偏差値ランキング
1. 東京医科大学 大阪医科薬科大学 関西医科大学
2. 東邦大学 近畿大学
3. 藤田医科大学(ふじた未来枠)
4. 兵庫医科大学(推薦・総合型選抜) 東海大学(希望の星育成)
5. 愛知医科大学 聖マリアンナ医科大学 北里大学 帝京大学
6. 福岡大学 獨協医科大学 埼玉医科大学
7. 久留米大学
8. 岩手医科(推薦・総合型選抜)
9. 東京女子医科大学
10.川崎医科大学(総合型選抜)
11.金沢医科大学(総合型選抜)
11.金沢医科大学
●金沢医科大学総合型選抜試験(AO入試)の概要
例年、11月第二土曜日に入学試験が実施されていましたが、今年度は第三土曜日11月18日と一週間遅くなりました。
試験科目は数ⅠA、英語、理科基礎(2科目)、一般問題を100分の試験時間の中で解きます。配点が学科試験200点、受験生が提出する志望理由書60点、面接点140点、合計400点で合否を判定します。後述しますが、面接点の割合が突出して高くなっております。
受験資格においては受験年度の4月1日時点で25歳までであることです。試験日当日に26歳であっても前記の条件が満たされていれば受験資格が得られますので、注意が必要です。
金沢医科大学総合型選抜試験(AO入試)の卒業生子女枠につきましても父または母の何れかが金沢医科大学出身者であることが必要であります。但し、養子縁組の場合は金沢医科大学が定める期間が経過していることが必要であります。
●金沢医科大学総合型選抜試験(AO入試)の入試結果について
2023年度金沢医科大学総合型選抜試験(AO入試)に関して受験者が222名に対して一次合格者が75名。競争率:2.96倍 最終合格者:18名(実質競争率:12.3倍)(2022年度:10.0倍)
金沢医科総合型選抜試験(卒業生子女枠入試)に関して受験者が36名に対して一次合格者が17名。競争率:2.11倍。最終合格者:8名(実質競争率:4.62倍)(2022年度:5.0倍)
●金沢医科大学総合型選抜試験(AO入試)の学科試験について
2023年度金沢医科大学総合型選抜試験(AO入試)入試に関する受験生の反応は特に理科の難易度が上昇したというものであった。
まず、英語については比較的読みやすく短めの文章が出されて空所補充、和訳、単語理解、文章理解と毎年、形式は同一。
金沢医科大総合型選抜試験(AO入試)数学に関しては、2022年度入試以外は、図形問題(平面か空間)1題。順列、確率から1台。大問2題小問で8題と決まっている。但し、2022年度は二次関数の問題が出されているので、満遍なく準備はしておきたい。順列、確率は必ず出題されると思って間違いない。
理科に関してはいずれの教科も計算問題のレベルが難化した。理科基礎の教科書を欄外までしっかり読むことは必須。それ以外にも基礎の範囲を超えた計算問題を解いてトレーニングを積んでおかないと合格点には達しないと思われる。
一般問題は文脈を考えて接続詞を入れる問題。50字で要約する問題。文章把握能力を試す問題となっている。日頃から文章に馴染んでおくことは肝要。
●金沢医科大学総合型選抜試験(AO入試)の自己推薦書(志願理由書)の重要性
2023年度金沢医科大学総合型選抜試験(AO入試)から自己推薦書の字数が2000字から1000字に減少しました。受験生の負担を考えての策であるとは思いますが、少ない枠の中に内容を盛り込まなくてはならないので、医学部予備校等でしっかりとした指導を受けたいところです。メルリックス学院ではこのような添削指導にも対応しておりますので、必要でしたらお声掛け下さい。
詳細事項は金沢医科大学総合型選抜試験(AO入試)対策講座の中で申し上げますが、一言で申しますと、北陸地域での医療活動に就業必須年限とは言わず、生涯、渾身を込めて取り組む熱意を伝えることであります。北陸地域で馴染みがある事柄についてもあれば積極的にアピールしていきたいところです。
●金沢医科大学総合型選抜試験(AO入試)の面接試験対策
◆MMI(マルチプル・ミニ・インタビュー)
15分の中で、MMI(マルチプル・ミニ・インタビュー)と個人面接が課されます。
まず、MMIについてみていきましょう。直近3年間のMMIの題材としては、
・ロシア-ウクライナ紛争に因んで、兵士と女性が向き合って女性が何かを訴える場面。
・ コロナ禍の中でウーバーイーツの配達員と自動車が並走する場面に因んだ写真。
・ ハゲワシの眼の前で命が風前の灯となりかけている少女を描いた写真。
このような題材が出されております。いずれも、社会への関心度と主体的に社会に参画しようとする意志と医師としての博愛精神を備えているか。この辺りを受験生に問うていることは自明の理です。
MMI(マルチプル・ミニ・インタビュー)を練習される際には、時事性のある題材で、思考角度の柔軟性を養う為にもグループで討論しあうことも非常に有益であります。
最後に、金沢医科大学総合型選抜試験(AO入試)の初期はMMIで2コマ漫画や、受験生に文章を読ませてその文章を口頭で要約させて感想を問われるといった内容も出題されました。そのような形式に戻されることも十分考えられます。
◆個人面接
次に個人面接ですが、試験官の関心事項は次の3点に集約されるといっても過言ではないでしょう。自己推薦書(志願理由書)の注意点でも述べたように、
・北陸の地域医療に邁進して勤める覚悟。
・ 地域医療、過疎地医療、総合診療医を本気で志す固い意思があるか。
・ 北陸の地域医療にどれだけの関心をもっているか。
この3点に集約されるといっても過言ではないでしょう。
とにかく、北陸地区で勤務してもらえる医師を残すというコンセプトの下に出来上がった入試。それが金沢医科大学総合型選抜試験(AO入試)であることを片時も忘れてはなりません。その理由で面接点の割合を多くして金沢医科大学が求める学生像の受験生を選抜するという意味があります。
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