第4回 医学部推薦入試偏差値ランキング|東京女子医科大学

こんにちは。メルリックス学院代表の佐藤正憲です。


メルリックス学院では7月、8月に保護者面談を実施します。この時期話題になるのが「学校推薦型選抜」いわゆる「推薦入試」です。出願できる受験生が限られていることから、私共も条件が合う方でかつ、志望が合致されている方には積極的に受験するよう伝えております。


今回はその中でも特に受験資格が限られる「東京女子医科大学」の学校推薦型選抜(推薦入試)についてお話ししたいと思います。


これまでの医学部推薦偏差値ランキングの記事はこちらからお読みいただけます。


医学部推薦偏差値ランキング第1回 東京医科大学・大阪医科薬科大学・関西医科大学・東邦大学
医学部推薦偏差値ランキング第2回 近畿大学・藤田医科大学・兵庫医科大学
医学部推薦偏差値ランキング第3回 東海大学・愛知医科大学・聖マリアンナ医科大学




目次[非表示]

  1. 1.◆私立医学部医学科推薦入試、総合型選抜入試偏差値ランキング
    1. 1.1.●「東京女子医科大学」の学校推薦型選抜(推薦入試)の受験資格
    2. 1.2.●2023年度「東京女子医科大学」の学校推薦型選抜(推薦入試) の受験結果
    3. 1.3.●2024年度入試「東京女子医科大学」の学校推薦型選抜(推薦入試) の変更点
    4. 1.4.●「東京女子医科大学」の学校推薦型選抜(推薦入試) 試験内容
      1. 1.4.1.◆ 小論文、面接試験、小グループ討論について
      2. 1.4.2.◆思考力試験について

◆私立医学部医学科推薦入試、総合型選抜入試偏差値ランキング


1. 東京医科大学 大阪医科薬科大学 関西医科大学  
2. 東邦大学 近畿大学 
3. 藤田医科大学(ふじた未来枠)
4. 兵庫医科大学(推薦・総合型選抜) 東海大学(希望の星育成)
5. 愛知医科大学 聖マリアンナ医科大学 北里大学 帝京大学
6. 福岡大学 獨協医科大学 埼玉医科大学
7. 久留米大学
8. 岩手医科(推薦・総合型選抜) 
9. 東京女子医科大学
10.川崎医科大学(総合型選抜)
11.金沢医科大学(総合型選抜)


9.東京女子医科大学

●「東京女子医科大学」の学校推薦型選抜(推薦入試)の受験資格


一浪生まで 評定平均4.1以上 数Ⅲを高等学校で履修していること。



●2023年度「東京女子医科大学」の学校推薦型選抜(推薦入試) の受験結果


2023年度入試では「一般推薦」「至誠と愛推薦」「指定校推薦」が行われ、それぞれの募集人数が約23、約10、約10と合計でおおよそ43人となっていました。


「一般推薦」では志願者数59人のうち受験者数58人、合格者が30人、「至誠と愛推薦」では志願者数7人、受験者数7人、合格者数30人、「指定校推薦」では志願者数9人、受験者数9人、合格者数9人となっています。


「一般推薦」では 倍率1.9とあるものの、「至誠と愛推薦」「指定校推薦」では倍率1.0という結果になりました。「女子のみ」「2021年度からの学費の値上げ」といったことから、受験する人が限られていることがわかります。


●2024年度入試「東京女子医科大学」の学校推薦型選抜(推薦入試) の変更点


2024年度入試「東京女子医科大学」の学校推薦型選抜(推薦入試) に関しては大きな変更があります。それは「指定校推薦」が廃止されたことです。その結果、2024年度入試においては「一般推薦」と「至誠と愛推薦」、それぞれ約33名、約10名の募集となりました。「指定校推薦」の約10名が「一般推薦」に吸収された形になり、推薦全体の募集人数自体は変更なく、約43名の募集です。


●「東京女子医科大学」の学校推薦型選抜(推薦入試) 試験内容


◆ 小論文、面接試験、小グループ討論について

「東京女子医科大学一般推薦入試」と「東京女子医科大学至誠と愛推薦入試」では少し内容が異なります。


「東京女子医科大学至誠と愛推薦」の試験は思考力試験、小論文、面接試験の3つが課せられます。「一般推薦」ではこれに小グループ討論が加わります。また、小論文の内容も異なります。


「一般推薦」の小論文では「未来の医学と医療の在り方」や「子宮頸がんの予防について」といった医療系の内容を問われることが多いです。一方「至誠と愛推薦」では募集要項にも明記されているように「建学の精神についての理解」が問われる内容になっています。


さらに「東京女子医科大学一般推薦入試」で受験する方が頭を悩ますのが小グループ討論。時間は約60分、受験生5~7人に対し、試験官3人、テューター1人で行います。テーマが設けられ、写真やグラフなどの資料が配られます。


まずグループ内でどんなことを話し合うかを決め、その後決めた内容について議論していきます。例えば「日本の農業問題」という大きなテーマと写真や資料が与えられます。まずはグループでそのグラフや写真、自分が知っていること、意見などを話しながら、討論の内容を決めていきます。


途中メモをしたり、ホワイトボードを使ったりすることもできますので、どのように討論を展開していくか、事前に周到な準備が必要になります。万全を期されたい方はメルリックス学院の「東京女子医科推薦対策講座」を受講されることをお勧めします。



◆思考力試験について

次に受験生の皆さんが最も気になるのは思考力試験ではないでしょうか。いったいどのような問題が出題されるのか、受験生は最も気になることでしょう。しかし問題が非公開である以上傾向を知り得ません。今回は特別に今まで先輩たちが受けてきた受験レポートをもとに、皆さんに少し内容をお伝え致します。



試験時間80分、大問が10題あり、それぞれが5つの小問に分かれていて、計50問。解答方式は5つの選択肢から正しい答えを1つ選ぶ選択式です。80分で50問解くので、速さと正確さが求められます。出題内容は数理問題が基本となっていて、数列、対数目盛など小学校レベルの算数から中学校レベルの数学までの問題が多く出題されます。


中には問題を解くためのツールとして高校数学の知識も必要な問題もありますが、微分、積分、三角関数などはこれまでに出題されたことがありません。数理問題以外に公務員試験に出てくる判断推理や資料解釈、知識を必要としない生物や物理の思考問題、中学理科レベルの人体に関する計算や思考問題、臨床医学からの思考計算問題など多岐にわたります。


大学は「今までやったことのない初見の問題にも考えて対応できるか」といった思考力、計算力、「長めのリード文がついた問題を読み、問題文の中からヒントを見つけ、解答にたどり着けるか」といった読解力を見ていると考えられます。


では、どうやって対策をすればいいのでしょうか。


先ほどもお伝えしたように出題内容が多岐にわたるため、「この参考書を読めばいい」「この問題集がおすすめ」と紹介し辛いのが現状です。そこで一番おすすめの対策が毎年メルリックス学院の東京女子医科大学推薦対策講座で実施している推薦入試プレテスト。今まで受けてこられた先輩からの情報をもとに、メルリックス学院の力を結集して作成した問題です。実際に問題を解いてみて、どういった内容なのか、どういった対策が必要なのか、実感してみることが大切です。


毎年メルリックス学院の内部生、外部生問わず参加していただき、「本番の入試に非常に類似していた」との好評を得ています。


いかがでしたでしょうか。東京女子医科大学の学校推薦型選抜(推薦入試)について、イメージ湧いてきたでしょうか。もちろん多くの人が、文字を読んだだけではわからないでしょう。そのような時は迷わずメルリックス学院にご相談ください。プレテストはもちろん、苦手分野の対策も行っています。皆さんが自身を持って試験に臨めるよう、しっかりとサポートして参ります。







佐藤
佐藤
メルリックス学院代表。1971年、愛知県名古屋市生まれ。1995年、名古屋大学法学部法律学科卒。日本生命保険相互会社、中央出版など教育系出版社を経て2018年から現職。2020年に大阪医学部予備校ロゴス、2022年にDDPを吸収合併。著書に『あなただけの医学部合格への道標』(産学社)などがある。

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