第9回 医学部推薦入試偏差値ランキング|埼玉医科大学
こんにちは。メルリックス学院代表の佐藤正憲です。
学校推薦型選抜や総合型選抜は、試験問題を公開している大学と非公開にしている大学とに分かれます。今回は試験問題を非公開にしている大学のなかから、8月に学長が新しく就任した埼玉医科大学の学校推薦型選抜(推薦入試)についてお伝えしていきます。
これまでの医学部推薦偏差値ランキングの記事はこちらからお読みいただけます。
医学部推薦偏差値ランキング第1回 東京医科大学・大阪医科薬科大学・関西医科大学・東邦大学
医学部推薦偏差値ランキング第2回 近畿大学・藤田医科大学・兵庫医科大学
医学部推薦偏差値ランキング第3回 東海大学・愛知医科大学・聖マリアンナ医科大学
医学部推薦偏差値ランキング第4回 東京女子医科大学
医学部推薦偏差値ランキング第5回 北里大学
医学部推薦偏差値ランキング第6回 金沢医科大学
医学部推薦偏差値ランキング第7回 帝京大学
医学部推薦偏差値ランキング第8回 岩手医科大学
◇◆メルリックス学院の医学部推薦対策は一覧はこちらをご覧ください◆◇
目次[非表示]
◆私立医学部医学科推薦入試、総合型選抜入試偏差値ランキング
1. 東京医科大学 大阪医科薬科大学 関西医科大学
2. 東邦大学 近畿大学
3. 藤田医科大学(ふじた未来枠)
4. 兵庫医科大学(推薦・総合型選抜) 東海大学(希望の星育成)
5. 愛知医科大学 聖マリアンナ医科大学 北里大学 帝京大学
6. 福岡大学 獨協医科大学 埼玉医科大学
7. 久留米大学
8. 岩手医科大学(推薦・総合型選抜)
9. 東京女子医科大学
10.川崎医科大学(総合型選抜)
11.金沢医科大学(総合型選抜)
6.埼玉医科大学(学校推薦型選抜)
●埼玉医科大学医学部学校推薦型選抜(推薦入試)の概要
埼玉医科大学の学校推薦型選抜は指定校枠、一般公募枠、埼玉県地域枠、特別枠の4つの枠を設けております。
募集人数は指定校枠5名、一般公募枠14名、特別枠2名となっています。
2024年度の埼玉医科大学学校推薦型選抜埼玉県地域枠は現在認可申請中で、まだ正式に決定していません。2023年度では19名の募集人数でした。認可が下り次第受験生サイトに掲載させる予定です。
試験日、試験科目はどの枠も同じで適性検査Ⅰ(数学系分野・理科系分野・英語系分野)、適性検査Ⅱ(小論文)、面接となっています。
●埼玉医科大学学校推薦型選抜(推薦入試)の入試結果
2023年度の埼玉医科大学学校推薦型選抜の入試結果を見ていきましょう。
指定校枠は募集人数5名に対し、受験者数18名、合格者数5名、倍率:3.6倍
一般公募枠は募集人数14名に対し、受験者数42名、合格者数14名、倍率:3倍
埼玉県地域枠は募集人数19名に対し、受験者数42名、合格者数19名、倍率:2.2倍
特別枠は募集人数2名に対し、受験者数3名、合格者数1名、倍率:3倍
募集人数が5名と少ないことから、指定校枠は一般公募策より倍率が高くなるという結果になりました。しかし、全体的に見て、どの枠も倍率があまり高くないことから、首都圏の中でも交通の便にこだわらない受験生は、検討してみるといいでしょう。
●埼玉医科大学学校推薦型選抜(推薦入試)の学科試験内容
埼玉医科大学学校推薦型選抜の問題は数年前から出題形式が変更となりました。それまでは数学・理科2科目70分、英語70分でしたが、各科目20点、合計80点の配点で時間は各科目30分(理科は2科目60分)と試験時間がかなり短くなり、出題数も少なくなりました。
埼玉医科大学といえば、一般選抜では、時間に対して問題数が多く、はやく正確に解く力が必要ですが、学校推薦型選抜でもその傾向が見られます。
また、一般入試では解答はマーク式ですが、学校推薦型では記述式となっているため、注意が必要です。
それでは各科目について詳しく見ていきましょう。
まず、数学系分野ですが、30分で配点20点、出題範囲はⅠA・ⅡBです。ここ数年は大問4つ出題される傾向です。年度によって、基本的な問題が出る年や計算量が多い年など少しばらつきがあるようですが、過去には三角関数、log、ベクトル、軌跡などが出題されています。
次に理科系分野です。物理、化学、生物から2科目を選択します。時間は60分、配点はそれぞれ20点、合計40点です。
試験当日2科目を選択します。化学では計算問題、生物では論述問題、物理ではグラフを書く問題が出題されることもあるそうなので、知識を身につけるだけではなく、知識を使って問題が解けるようにしておく必要があります。特に数学と理科は出題の幅が広く、苦手分野を克服しておかなければなりません。
最後に英語系分野。これも30分で20点の配点です。英語は長文や文法問題だけでなく和訳や英作が課されることもあります。和訳や英文は一度解いただけでできるようになるものではありません。
入試までに、「書く→添削→やり直す」を繰り返し行い、しっかりと対策しておきましょう。
●埼玉医科大学学校推薦型選抜(推薦入試)の小論文試験内容
埼玉医科大学学校推薦型選抜の適性検査Ⅱは小論文試験になります。
20点の配点で時間は30分です。適性試験Ⅰと同じ配点なので、学科試験と比重が同じです。
ここ数年、300字で要約する問題と自身の経験について記述する問題が出題されています。30分と時間が短いことから、限られた時間の中で書く内容をまとめ、完答する瞬発力を養っておかなければなりません。
小論文も英語と同様に「書く→添削→やり直す」を繰り返し、練習しておきましょう。
●埼玉医科大学学校推薦型選抜(推薦入試)の面接試験内容
埼玉医科大学学校推薦型選抜の面接は受験者1名に対し、面接官3名で行われる個人面接で、面接時間はおよそ20分です。一般入試の時もそうですが、埼玉医科大学では面接の前に20分で面接票を記入します。その後面接を行っていきます。
質問内容は医師志望理由、本学志望理由などオーソドックスな質問を中心に聞かれます。
但し、埼玉県外から受験する人は「なぜ埼玉県か」という質問にも答えられるようしっかりと準備しておきましょう。
学校推薦型選抜はどこを受けるかを考えるとき、一般入試同様、試験日を確認しておく必要があります。
埼玉医科大学の試験日である11月19日には東京女子医科大学(2日目)、北里大学(学校推薦型)、近畿大学(学校推薦型一次試験)、兵庫医科大学(総合型一次試験、学校推薦型)、藤田医科大学(ふじた未来枠二次試験)と多くの大学の試験日となっています。
「自分にはどんな大学がいいのか」「大学の出題傾向が知りたい」受験校選びに悩まれた時は、ぜひメルリックス学院にご相談ください。