
【女子医推薦】東京女子医科大学医学部 学校推薦型選抜に合格するための対策
こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。
今日は2024年度入試から指定校推薦が廃止され、一般公募推薦と「至誠と愛」推薦のみが実施されることになった東京女子医科大学の学校推薦型選抜について取り上げます。
目次[非表示]
- 1.○2024年度募集要項
- 2.○倍率
- 2.1.◎一般推薦
- 2.2.◎「至誠と愛」推薦
- 2.3.◎指定校推薦(2024年度入試から廃止)
- 3.○過去問
- 3.1.◎思考力試験
- 3.2.◎小論文(一般推薦)
- 3.3.◎小論文(「至誠と愛」推薦)
- 3.4.◎小グループ討論
- 3.5.◎個人面接
- 4.○「至誠会」選抜試験
- 5.○出願書類
- 5.1.◎志望理由書(800字)
- 5.2.◎自己評価書(400字)
- 5.3.◎推薦書
- 6.○攻略法
- 7.○合格体験記
- 8.○対策講座
○2024年度募集要項
◎入試概要
長く行われてきた指定校推薦が2024年度入試より廃止。一般推薦(公募)と「至誠と愛」推薦(同窓生子女)の2つになるが、試験内容は微妙に異なる。思考力試験は同じ内容が出題されるが、小論文試験は一般推薦と「至誠と愛」推薦では内容が異なる。また、一般推薦では小グループ討論と個人面接が課せられるが、「至誠と愛」推薦では個人面接のみであり小グループ討論は行われない。
小グループ討論は、入学後のPBLテュートリアルやTBLの基礎となるものであり、一般推薦では配点は公表されていないものの大きなウェイトを占めていると思われる。少なくとも小グループ討論で消極的な態度を取っていては合格することができない。東京女子医科大学特有の小グループ討論では何が行われるかしっかり把握しておくことが重要である。
◎募集人員
一般推薦 |
約33名 |
---|---|
「至誠と愛」推薦 |
約10名 |
◎入試日程
出願期間 |
2023年11月1日(水)~11月8日(水)必着
(インターネット出願登録:2023年11月1日(水)~11月6日(月)23時)
|
---|---|
試験日 |
一般推薦:2023年11月18日(土)・19日(日) 「至誠と愛」推薦:2023年11月18日(土) |
合格発表日 |
2023年12月1日(金)14時 |
手続締切日 |
2023年12月11日(月)16時 |
◎出願資格
対象 |
1浪まで |
---|---|
評定平均 |
4.1以上 |
その他 |
次の科目の単位を修得している者(単位修得見込の者を含む) ①英語:コミュニケーション英語Ⅰ・コミュニケーション英語Ⅱ ②数学:数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B(数列、ベクトル) ③理科:「物理基礎・物理」、「化学基礎・化学」、「生物基礎・生物」の3科目から2科目 |
「至誠と愛」推薦のみ |
3親等以内の親族に本学医学部同窓会組織である一般社団法人至誠会(以下、「至誠会」という)の会員または準会員がおり、至誠会の所定の手続きを経て、至誠会の推薦を受けた者 |
○倍率
◎一般推薦
2023 |
2022 |
2021 |
|
---|---|---|---|
募集人員 |
約23名 |
約23名 |
約20名 |
志願者数 |
59名 |
28名 |
51名 |
受験者数 |
58名 |
28名 |
51名 |
合格者数 |
30名 |
23名 |
20名 |
合格倍率 |
1.9倍 |
1.2倍 |
2.6倍 |
入学者数 |
30名 |
23名 |
20名 |
◎「至誠と愛」推薦
2023 |
2022 |
2021 |
|
---|---|---|---|
募集人員 |
約10名 |
約10名 |
約8名 |
志願者数 |
7名 |
11名 |
9名 |
受験者数 |
7名 |
11名 |
9名 |
合格者数 |
7名 |
11名 |
8名 |
合格倍率 |
1.0倍 |
1.0倍 |
1.1倍 |
入学者数 |
7名 |
11名 |
8名 |
◎指定校推薦(2024年度入試から廃止)
2023 |
2022 |
2021 |
|
---|---|---|---|
募集人員 |
約10名 |
約10名 |
約7名 |
志願者数 |
9名 |
10名 |
12名 |
受験者数 |
9名 |
10名 |
12名 |
合格者数 |
9名 |
10名 |
7名 |
合格倍率 |
1.0倍 |
1.0倍 |
1.7倍 |
入学者数 |
9名 |
10名 |
7名 |
○過去問
思考力試験 |
80分 |
---|---|
小論文 |
50分 |
小グループ討論 |
約60分 |
個人面接 |
約10分 |
東京女子医科大学医学部学校推薦型選抜の過去問は公表されていません。思考力試験は同じ問題が出題されますが、小論文は一般推薦と「至誠と愛」推薦では問題が異なります。また、「至誠と愛」推薦は小グループ討論がなく個人面接のみです。
◎思考力試験
80分でマーク式50問。文章、データ等を示して読解、分析、判断の能力を評価する。公務員試験やSPIで出題されるような数理的問題が多く出題される。
◎小論文(一般推薦)
統計資料や課題文を読んで自分の考えを800字でまとめる。医療系やジェンダーに関するテーマなど、現在の社会問題・医療問題が問われる。
◎小論文(「至誠と愛」推薦)
統計資料や課題文を読み「建学の精神」を踏まえて自分の意見を800字で書く。受験生の「建学の精神」についての理解を問う小論文。
◎小グループ討論
受験生5~6名が1グループで行うグループ討論。東京女子医科大学で長く行われているテュートリアルを模した形式である。テューターが1名、面接官が3名同席する。最初に渡された課題シートについて討論するが、同じ題材で2枚目、3枚目の課題シートが途中で出てくることもある。
◎個人面接
面接官3名。調査書や提出した志望理由書・自己評価書の内容などから多く聞かれる。準備していないような質問もされるので、女子医で学びたいという意欲をアピールしつつ自分の意見を素直に述べることが必要である。
○「至誠会」選抜試験
「至誠と愛」推薦の受験を希望する人は9月末に「至誠会」で実施される選抜試験を受ける必要があります。志望理由書などの出願書類を提出し、試験は筆記試験と面接が行われます。その選抜試験に合格した人だけが「至誠と愛」推薦を受験することができます。
○出願書類
◎志望理由書(800字)
医師志望理由と東京女子医科大学の志望理由を800字でまとめる。
◎自己評価書(400字)
自分が医師に向いている点を400字でまとめる。
◎推薦書
高校の先生に書いてもらう書類。大学のアドミッションポリシーだけでなく、東京女子医科大学の「建学の精神」や理念である「至誠と愛」を意識して書いてもらうといいだろう。
○攻略法
2021年度入学者より適用された学費の値上げなどが原因で、志願者が減少した東京女子医科大学ですが、2023年度入試では推薦・一般ともに急激に減少した反動で一昨年並みにまで戻してきました。
東京女子医科大学の推薦は一般とは全く異なる思考力試験が出題されるため、英語・数学・理科とは別に特別な準備をする必要があります。思考力試験には数理的な問題が多く出題されるため、計算や図形が苦手だという受験生はできるだけ早くから準備をした方がいいでしょう。
配点は公表されていませんが、思考力試験・小論文・小グループ討論・個人面接をバランスよく攻略できた受験生が合格していく印象です。特に小グループ討論では自分の性格や個性を活かして、協調性やリーダーシップがアピールできると理想的です。
○合格体験記
東京女子医科大学医学部 一般推薦合格 山田 碧海さん
東京女子医科大学医学部 「至誠と愛」推薦合格 Y.Mさん
東京女子医科大学医学部 一般推薦合格 T.Mさん
○対策講座
東京女子医科大学の推薦については毎年本当に多くのお問合せをいただきます。特に受験した生徒のアンケートをもとに作成している思考力試験の予想問題プレテストと、本番同様の形式で何度も練習を繰り返す小グループ討論は受講希望者が多く、対策講座が定員になる年もございます。
面接も特にグループ面接は実際にやってみないとコツがつかめないため、推薦対策講座の受講生を集めて何度も練習します。
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