【金沢医科AO】金沢医科大学医学部総合型選抜に合格するための対策
こんにちは。
メルリックス学院名古屋校の校舎長を務める下田です。
今日は25歳以下なら誰でも受験できる金沢医科大学医学部のAO入試と、2020年度から始まった卒業生子女入試、そして研究医枠入試、指定校・指定地域推薦について取り上げます。
メルリックス大阪校と名古屋校でAO入試対策合宿を実施しました。その時の様子をこちらからお読みいただけます。⇒ 名古屋校レポート・大阪校レポート
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目次[非表示]
- 1.○入試概要
- 2.○2025年度募集要項
- 2.1.◎募集人員
- 2.2.◎ 入試日程
- 2.3.◎ 出願資格
- 2.3.1.総合型選抜(AO入試)
- 2.3.2.総合型選抜(卒業生子女入試)
- 2.3.3.総合型選抜(研究医枠入試)
- 2.3.4.総合型選抜(新潟県地域枠入試)
- 2.3.5.指定校・指定地域推薦
- 3.○倍率
- 3.1.◎総合型選抜(AO入試)
- 3.2.◎総合型選抜(卒業生子女入試)
- 3.3.◎総合型選抜(研究医入試)
- 3.4.◎学校推薦型選抜(指定校・指定地域)
- 4.〇過去問
- 4.1.一次試験
- 4.1.1.◎基礎学力テスト(英語)
- 4.1.2.◎基礎学力テスト(数学)
- 4.1.3.◎基礎学力テスト(理科2科目)
- 4.1.4.◎自己推薦書
- 4.2.二次試験
- 4.2.1.◎個人面接
- 5.○出願書類
- 6.○攻略法
- 7.○合格体験記
- 8.○対策講座
○入試概要
金沢医科大学の総合型選抜は25歳以下なら誰でも受けられるAO入試や、卒業生の子女のみ受けられる卒業生子女入試、いわゆる地域枠の指定校推薦である指定校・指定地域推薦など多様な入試形式があります。その中で最も間口が広いのは、募集人員15名となるAO入試でしょう。
2025年度入試においては、大きく2点の変更点がありました。1点目は、例年よりも約2週間ほど遅い試験日となったことです。2点目は、以前まで出願書類であった自己推薦書が一次試験で60分800字以内で筆記試験として行われることになりました。配点はこれまで通り60点です。
2019年に不適切入試が指摘された時の印象があるのか、AO入試といえども北陸や金沢に縁がある人、または金沢医科大学に縁がなければ「受けても無駄」と指導する高校・予備校があるようですが、メルリックスからは毎年、全く縁もゆかりもない方が合格しています。年齢も出願資格ギリギリの方が合格するなど、純粋な点数勝負であることは間違いないと思われます。
【追記】2025年度入試より総合型選抜で新潟県地域枠の募集を開始します。2024年9月6日現在、認可申請中です。
○2025年度募集要項
◎募集人員
総合型選抜(AO入試) |
15名 |
---|---|
総合型選抜(卒業生子女入試) |
8名 |
総合型選抜(研究医枠) |
1名※ |
総合型選抜(新潟県地域枠) |
2名※ |
学校推薦型選抜(指定校・指定地域) |
5名 |
※は認可申請中
◎ 入試日程
出願期間 |
2024年11月16日(土)~11月22日(金)15:00 |
---|---|
一次試験日 |
11月30日(土) |
一次試験合格発表日 |
12月3日(火) |
二次試験日 |
12月8日(日) |
二次試験合格発表日 |
12月12日(木) |
◎ 出願資格
総合型選抜(AO入試)
対象 |
・令和6年4月1日現在、25歳以下の者 ※入試実施年の4月1日現在、25歳以下の者
・高等学校(中等教育学校の後期課程を含む)を卒業した者、令和7年3月卒業見込みの者またはそれと同等以上の学力があると認めた者
・合格した場合には必ず入学することを確約できる者
|
---|---|
評定平均 |
なし |
その他 |
金沢医科大学および金沢医科大学病院の理念を理解し、医師としての人格形成と知識、技術を涵養するため、本学を卒業後、金沢医科大学病院または金沢医科大学氷見市民病院もしくは本学が指定する臨床研修指定病院において臨床研修(5年間)を行うことを保護者等が同意の上確約できる者とします。 |
総合型選抜(卒業生子女入試)
対象 |
・本学医学部卒業生の子女である者 ※法定血族の場合は、2年前の4月1日以前に養子縁組をしていること
・令和6年4月1日現在、25歳以下の者 ※入試実施年の4月1日現在、25歳以下の者 ・高等学校(中等教育学校の後期課程を含む)を卒業した者、令和7年3月卒業見込みの者またはそれと同等以上の学力があると認めた者
・合格した場合には必ず入学することを確約できる者
|
---|---|
評定平均 |
なし |
その他 |
本学の建学の精神及び社会的使命を理解したうえで、本学を卒業後、金沢医科大学病院または金沢医科大学氷見市民病院もしくは、本学が指定する臨床研修指定病院において臨床研修(5年間)を行い、その後も引き続き4年間の勤務を行うことを保護者等が同意の上確約できる者とします。 |
総合型選抜(研究医枠入試)
対象 |
・令和6年4月1日現在、25歳以下の者 ※入試実施年の4月1日現在、25歳以下の者 ・高等学校(中等教育学校の後期課程を含む)を卒業した者、令和7年3月卒業見込みの者またはそれと同等以上の学力があると認めた者 ・合格した場合には必ず入学することを確約できる者 |
---|---|
評定平均 |
なし |
その他 |
本学に入学後、第4学年から第6学年の間に本学大学院医学研究科の科目等履修生として共通科目を修得し、卒業後の9年間に、本学病院での臨床研修開始と同時に本学大学院医学研究科に入学し先進医療に関わる研究を行い、大学院修了後も引き続き本学の先進医療専攻で医療・研究に携わることを保護者が同意の上確約できる者とします。 |
※総合型選抜(AO入試・卒業生子女入試)との併願が可能。どちらも合格圏内に入った場合は研究医枠での合格を優先。
総合型選抜(新潟県地域枠入試)
対象 |
・令和6年4月1日現在、20歳以下の者 ※入試実施年の4月1日現在、20歳以下の者
・高等学校(中等教育学校の後期課程を含む)を卒業した者、令和7年3月卒業見込みの者またはそれと同等以上の学力があると認めた者 ・合格した場合には必ず入学することを確約できる者
|
---|---|
評定平均 |
なし |
その他 |
入学後に新潟県が設定する修学資金の貸与を受け、在学中は新潟県の定める「キャリア形成卒前支援プラン」、本学卒業後は新潟県が定める「キャリア形成プログラム」の適用を受け、新潟県が指定する医療機関に医師として指定期間勤務することを誓約できる者 |
※総合型選抜(AO入試・卒業生子女入試)との併願が可能。どちらも合格圏内に入った場合は新潟県地域枠での合格を優先。
指定校・指定地域推薦
対象 |
本学が指定する高等学校を令和7年3月に卒業見込みの者または令和6年3月卒業の者で、令和7年4月1日現在、19歳以下の者 |
---|---|
評定平均 |
なし |
その他 |
金沢医科大学および金沢医科大学病院の理念を理解し、医師としての人格形成と知識、技術を涵養するため、本学を卒業後、金沢医科大学病院または金沢医科大学氷見市民病院もしくは本学が指定する臨床研修指定病院において臨床研修(5年間)を行うことを保護者等が同意の上確約できる者とします(入学時に確約書を提出していただきます) |
○倍率
◎総合型選抜(AO入試)
2024 |
2023 |
2022 |
|
---|---|---|---|
募集人数 |
15名 |
14名 |
21名 |
志願者数 |
236名 |
222名 |
221名 |
受験者数 |
231名 |
220名 |
221名 |
一次合格者数 |
62名 |
75名 |
92名 |
二次合格者数 |
15名 |
18名 |
22名 |
最終合格倍率 |
15.4倍 |
12.2倍 |
10.0倍 |
入学者数 |
15名 |
16名 |
20名 |
◎総合型選抜(卒業生子女入試)
2024 |
2023 |
2022 |
|
---|---|---|---|
募集人数 |
8名 |
8名 |
8名 |
志願者数 |
35名 |
37名 |
40名 |
受験者数 |
35名 |
36名 |
40名 |
一次合格者数 |
18名 |
17名 |
27名 |
二次合格者数 |
8名 |
8名 |
8名 |
最終合格倍率 |
4.4倍 |
4.5倍 |
5.0倍 |
入学者数 |
8名 |
8名 |
8名 |
◎総合型選抜(研究医入試)
2024 |
2023 |
2022 |
|
---|---|---|---|
募集人数 |
1名 |
1名 |
1名 |
志願者数 |
11名 |
10名 |
1名 |
受験者数 |
11名 |
10名 |
1名 |
一次合格者数 |
5名 |
6名 |
0名 |
二次合格者数 |
1名 |
1名 |
― |
最終合格倍率 |
11.0倍 |
10.0倍 |
― |
入学者数 |
1名 |
1名 |
― |
◎学校推薦型選抜(指定校・指定地域)
2024 |
2023 |
2022 |
|
---|---|---|---|
募集人数 |
5名 |
6名 |
6名 |
志願者数 |
13名 |
8名 |
14名 |
受験者数 |
13名 |
8名 |
14名 |
一次合格者数 |
8名 |
3名 |
11名 |
二次合格者数 |
5名 |
3名 |
6名 |
最終合格倍率 |
2.6倍 |
2.7倍 |
2.3倍 |
入学者数 |
5名 |
3名 |
6名 |
〇過去問
金沢医科大学総合型選抜の過去問と合格最低点は公表されていません。AO入試、卒業生子女入試、研究医枠、指定校・指定地域推薦とも同じ試験内容、同じ配点です。研究医枠とAO入試または卒業生子女入試を併願した者は個人面接を2回行います。
一次試験
基礎学力テスト |
英語 |
80分 |
60点 |
---|---|---|---|
数学 |
60点 |
||
理科 |
80点 |
||
自己推薦書 |
60分 |
60点 |
◎基礎学力テスト(英語)
コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ、英語表現Ⅰから出題。長文1問。和訳や空所補充など記述式。
◎基礎学力テスト(数学)
数学Ⅰ・数学Aから出題。例年、大問2題。
◎基礎学力テスト(理科2科目)
物理基礎・化学基礎・生物基礎の3科目から2科目を試験場で選択。各科目とも大問2題ずつで構成。計算問題が多い。
◎自己推薦書
本学の建学の精神及び社会的使命を理解したうえで、将来の目指す医師像について記述し、それと関連し、本学を選んだ理由、在学中の勉学目標、また、卒業後本学でどのような臨床研修(5年間)を行いたいかを記述。さらに指定する課題について述べる。(800字以内)
※自己推薦書は第1次選抜合格者のみ採点します。
二次試験
個人面接 |
約15分間 |
140点 |
---|
◎個人面接
1人約15分。面接官は3名。最初に卒業後の要件について確認の質問がある。なぜ総合型選抜(指定校・指定地域推薦)に出願したか、将来はどのような医師になりたいかをしっかりと考えておく必要がある。面接の途中に写真もしくは絵が示され、どう思うか聞かれるMMI型の質問が出題される。
○出願書類
◎(他者)推薦書(1,000字程度)
推薦者は出願者本人を熟知する方(近親者、教員等は問わない)とし、推薦者と出願者の関係を明瞭に述べ、出願者が将来、良医として成長する資質をどの程度備えているかについて、できるだけ客観的に評価する。手書きかWord入力かを選べる。
◎推薦書(指定校・指定地域推薦)
指定校・指定地域推薦を受験する者は(他者)推薦書ではなく、高等学校長または氷見市長の推薦書を準備する。
◎履歴書及び活動実績書(指定校・指定地域推薦は必要なし)
・高校卒業後の学歴、職歴
・取得資格
・活動の概要(学術・文化・芸術・スポーツなどの分野で優れた実績をあげたこと等)※中学卒業後から記入
○攻略法
金沢医科大学の総合型選抜を受験すると決めたら、自己推薦書と(他者)推薦書の準備を始めましょう。大学についてよく調べ、できればオープンキャンパスなどにも行って、自分にしか書けない自己推薦書を目指したいところです。
一次試験は英語・数学・理科(基礎)2科目からなる基礎学力テストを80分で解答するため、時間配分がカギになります。時間を上手に配分して、どの科目から解くかという戦略が必要です。
二次試験の個人面接は自己推薦書や履歴書・活動実績書を作成する時点で、ある程度聞かれそうなことを想定して書く必要があります。出願書類の準備がきちんとできていれば、面接でそれほど戸惑うことはないでしょう。
○合格体験記
金沢医科大学医学部 総合型選抜(AO入試)合格 日下 修生さん
金沢医科大学医学部 総合型選抜(AO入試)合格 K. Nさん
○対策講座
金沢医科大学のAO入試は25歳以下であれば外国の高校を卒業した人や、大検・高卒認定取得者でも受験できる間口の広い入試です。卒業後の就労義務さえクリアできれば出題範囲も狭く、チャンスの大きい入試であることは間違いありません。