東京女子医科大学などに特別背任容疑で家宅捜索

こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。


今朝、衝撃的なニュースが飛び込んできました。
警視庁が特別背任容疑で東京女子医科大学や岩本理事長の自宅など、数か所の家宅捜索に乗り出しました。
東京女子医科大学の同窓会組織である「至誠会」が、東京女子医科大学の職員に勤務実態がないにも関わらず給与を支払っていた容疑があるとのことです。


目次[非表示]

  1. 1.昨年から前兆はあった
  2. 2.年度末の最終営業日に捜索が入った意味
  3. 3.今後に関する二つの不安

昨年から前兆はあった

とはいえ、こうなることは昨年からある程度予見されていた方も多かったのではないかと思います。
至誠会の会長だった岩本理事長の解任や刑事告発など、お金の不透明な流れについて糾弾する動きが内部で起きており、週刊文春もずっとこの問題を追いかけていました。



入試においても、来年度から【「至誠と愛」の推薦入試】が【卒業生子女推薦入試】に名称が変わり、至誠会での選抜試験が(おそらく)なくなるなど、少しずつ変化していました。



今回の容疑は「一般社団法人至誠会」が「学校法人東京女子医科大学」の職員に、勤務実態がないにも関わらず不正に給与を支払っていたということなので、まず捜索が入るのは至誠会、そして大学の経理、さらにその職員が勤務していた(ということになっている)部署だと思います。



警視庁は岩本理事長が主導したと考えているでしょうから、証拠隠滅を恐れて理事長の自宅にも家宅捜索が入ったのでしょう。


年度末の最終営業日に捜索が入った意味


今日は多くの学校・企業で年度末の最終営業日です。
この日に捜査に入ったということは、ギリギリまで待った上で計画的に実行されたのでしょう。
学内の混乱を最小限にとどめるためという意味合いもあるのかもしれません。
本格的な捜査が始まるのは新年度に入ってからになると思われます。


医学部入試を統括しているのは、東京女子医科大学医学部学務課です。
不正な給与を受け取っていた職員が学務課の所属であれば話は別ですが、そういうことはないでしょうから、今日も通常業務を行っているものと思われます。


おそらく東京女子医科大学の教職員には何も知らされていなかったと思いますし、警察からの要請がない限りはいつも通り仕事を続けるしかないと思われます。
よって、このことで繰り上げ合格などの入試業務が止まることはないと考えます。


実は偶然、今朝も女子医大に進学したメルリックスの卒業生と連絡を取ったばかりでした。
もちろん学生には何も知らされていませんでした。
今後、新学期が始まるにあたって、大学から説明があるものと思われます。
とはいえ、何も知らされていなかった教職員が力を合わせての、てんやわんやの中でのスタートになるでしょう。


今後に関する二つの不安


医学部受験生や保護者の皆さんは、今後東京女子医科大学がどうなるかを非常に心配されていると思います。


おそらく今後、学校法人の経営陣は刷新され、新しい体制の発表が遅くとも夏までには発表されるのではないかと思います。
その新体制がどのような顔ぶれで、どのような改革案を打ち出すかによって、今後のことは決まってくると思われます。
そこで真に女子医大が生まれ変わったという印象を与えることができれば、受験生は集まるでしょうし、結局は変わらないという印象を与えてしまった場合は、ますます志願者が減ることが予想されます。



また、もう一つ心配なのは経営状況です。
医学部で1200万円の学費値上げがあったように、現在の学校法人東京女子医科大学(東京女子医科大学病院もその中に含まれる)は決して経営状態が良いとは言えません。
新体制は学内の組織改革と同時に、経営の立て直しも求められます。



どこかの大学が買収するのではないかといった噂も根強く流れていますが、まずは新体制が決まって改革がどのぐらい進むかを見極めた上でのことになるでしょう。



これだけの規模の学校法人と大学病院ですから、当然そこには国の指導や意向も入ってきます。大学だけで勝手に何かを決めることはできません。



在学生や教職員の方々、病院に入院している患者様や医療従事者は不安な日々が続くと思います。
私自身は東京医科大学が不正入試事件で大揺れに揺れた時も見てきました。
日大が今、懸命に改革に取り組んでいるのも大学の入試担当者を通じて知っております。



決して名門・女子医大復活が夢物語とは思いません。
女子医大の復活をしばらくは静かに見守りたいと思います。

鈴村
鈴村
メルリックス学院医学部・歯学部受験情報センター長

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