東京医科大学医学部の2024年度入試結果と2025年度入試変更点

こんにちは。
渋谷校の合格請負人である教務マネージャーの川村と申します。


東京医科大学医学部の2024年度入試結果が公表されました。
一般選抜は正規合格者128名、補欠合格者0名、繰り上げ合格者65名で、受験者数2515名に対して合格者193名と合格実質倍率は13.0倍となりました。
昨年12.8倍の合格実質倍率も2022年度の7.9倍、2021年度の5.6倍と比べて格段に競争が激化した印象でありましたが、本年度も同程度の競争倍率となりました。

東京医科大学 一般選抜 プレテスト


目次[非表示]

  1. 1.○2025年度 募集人員
  2. 2.○過去3年間 入試結果
    1. 2.1.一般選抜
    2. 2.2.共通テスト利用選抜
  3. 3.○合格最低点
    1. 3.1.一般選抜
    2. 3.2.共通テスト利用選抜
  4. 4.○補欠と繰り上げ合格
  5. 5.○2025年度の入試変更点
  6. 6.○出願書類
  7. 7.○一般選抜の出題傾向
    1. 7.1.英語 標準
    2. 7.2.数学 標準
    3. 7.3.化学 標準
    4. 7.4.生物 やや難
    5. 7.5.物理 標準
    6. 7.6.小論文 資料文型
    7. 7.7.面接 個人面接
  8. 8.○合格体験記

○2025年度 募集人員

2025年度の東京医科大学医学部の募集人員は以下の通りとなっています。


区分
募集区分
募集人員
学校推薦型選抜
一般公募
20名以内
茨城県地域枠
8名以内
新潟県地域枠
3名以内
埼玉県地域枠
2名以内
群馬県地域枠
2名以内
全国ブロック別
6名以内
英語検定試験利用
3名以内
学士選抜
2名以内
一般選抜・共通テスト利用選抜
一般
70名
共通テスト利用
9名以内
合計
125名

※地域枠については認可申請予定


○過去3年間 入試結果

一般選抜


2024
2023
2022
募集人員
74
79
79
志願者数
2,797
2,537
2,173
一次受験者数
2,515
2,290
1,940
一次合格者数
417
430
423
一次合格倍率
6.0
5.3
4.6
正規合格者数
128
133
119
補欠候補者数
193
186
223
繰上合格者数
65
46
126
総合格者数
193
179
245
最終合格倍率
13.0
12.8
7.9
入学者数
74
79
79

共通テスト利用選抜


2024
2023
2022
募集人員
10以内
10以内
10以内
志願者数
824
769
503
一次受験者数
816
759
499
一次合格者数
157
156
141
一次合格倍率
5.2
4.9
3.5
正規合格者数
31
31
21
補欠候補者数
49
51
71
繰上合格者数
28
18
69
総合格者数
59
49
90
最終合格倍率
13.8
15.5
5.5
入学者数
10
10
10

○合格最低点

一般選抜


2024
2023
2022
一次試験合格最低点
(400点満点)
270点
(67.5%)
240点
(60.0%)
273点
(68.3%)
二次試験合格最低点
(500点満点)
336点
(67.2%)
312点
(62.4%)
340点
(68.0%)

2024年度入試の一次合格最低点270点/400点、二次合格最低点336点/500点という結果となった。比較として2023年度は一次合格最低点240点/400点、二次合格最低点312点/500点であり、 2022年度は一次合格最低点273点/400点、二次合格最低点は340点/500点という結果であった。本年度の最低点の水準は2022年度入試と同程度となった。


共通テスト利用選抜


2024
2023
2022
一次試験合格最低点
(900点満点)
749点
(83.2%)
736点
(81.8%)
682点
(75.8%)
二次試験合格最低点
(1000点満点)
812点
(81.2%)
814点
(81.4%)
739点
(73.9%)



○補欠と繰り上げ合格

本年度(2024年度)の正規合格者128名、補欠合格者0名、繰り上げ合格者65名と公表されました。
昨年度(2023年度)の正規合格者133名、補欠合格者5名、繰り上げ合格者41名と比較すると、合格者総数は若干数増えているが、一昨年度(2022年度)の正規合格者119名、補欠合格者55名、繰り上げ合格者71名と比べると補欠・繰り上げ合格者数は明らかに減少傾向にある。

※補欠合格者:1回目の繰り上げ合格者、繰り上げ合格者:2回目以降の繰り上げ合格者


○2025年度の入試変更点

1.学士選抜(2名以内)を導入
2.学校推薦型選抜(英語検定試験利用)3名以内を導入
3.学校推薦型選抜(群馬県地域枠)2名以内を導入
4.学校推薦型選抜(茨城県地域枠)が出身県を問わなくなる
5.学校推薦型選抜(全国ブロック別)の山梨・長野・新潟が関東ブロックから中部ブロックに変更


○出願書類

学歴及び職歴(予備校含む)等の提出が課される。
内容としては、経歴の他に賞罰、資格について記載を求める欄がある。
学校推薦型選抜は800字以内で【志望の動機】を提出する。


○一般選抜の出題傾向

英語 標準

60分100点。記述・マーク式。
内容真偽の選択肢は減少傾向、和訳、説明など記述対策も万全に

数学 標準

60分100点。マーク式。
難化・易化の振れ幅が大きいため複数年度の過去問演習は必須、時間ロスをしない手際の良い式運用の計算力、点差をつけるための応用問題の演習の両方を身に付けておく必要がある

化学 標準

理科2科目120分200点。マーク式 。  
過去問演習を通じて時間管理や細かい知識の精査を行う必要性有

生物 やや難

理科2科目120分200点。マーク式。
読み取り速度を早めつつグラフや図のデータを丁寧に分析する力が要求される

物理 標準

理科2科目120分200点。マーク式。 
問題数は多いが、基本~標準的な問題が中心であり、計算力を高めておきたい

小論文 資料文型

60分 600字 60点

2023若くしてハンセン病に罹患し、47歳で失明した女性の自伝について資料文を読み、困難に遭遇した人が笑えるには何が必要かを述べる。

2022:鶴見俊輔『文章心得帳』より「紋切り型でない言葉」について自身の創作経験か他者の著作との出会いの経験を詳しく具体化し、なぜ「紋切り型でない言葉」といえるか説明する

2021:松澤哲郎『分かち合う心の進化』よりチンパンジーの闘病生活を読み、人間が思い病気に患ったときの『人間特有の苦しみ』としてどのような苦しみが生じ、それが生じる理由を述べる。


面接 個人面接

40点 10~15分
医師志望理由や本学志望理由などの質問よりも長所・短所やストレスの解消方法、人と話すときに気を付けていることなどの一般化された質問が多い。MMIのような課題シートを渡されて答える質問もある。また、建学の精神や校是についての意見を求められることもあるので自身の考えをまとめておきたい。

東京医科大学 一般選抜 プレテスト


○合格体験記

近年、私が担任している生徒でメルリックスから現役・浪人生のみならず再受験生も合格へと導いているが、東京医科大学に合格している生徒の共通の特徴として他大学も含め複数校に合格している印象が強い。ある一定の学力レベルまでの底上げにより再受験生も含めしっかりと門戸を拡げられている入試となっている。


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川村
川村
メルリックス学院渋谷校教務マネージャーです。医学部・歯学部の入試情報を分析しコーチングを通して生徒たちにお伝えしています。医学部合格請負人とも呼ばれています。

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