【終了】大阪で医歯学部合同説明会を開催しました
こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。
8月26日に新大阪駅前にある東口ステーションビルで【医歯学部合同説明会】を開催しました。全校から11校舎の私立医学部・歯学部にご参加いただき、多くの受験生と保護者にお越しいただきました。開催にご協力いただいた皆さまに厚くお礼申し上げます。
2024年度の医学部入試変更点
説明会の最初に、メルリックス学院情報センターより【2024年度医学部入試 知っておきたい3つのポイント】と題した講演をさせていただきました。
こちらに2024年度の私立医学部入試変更点をまとめていますが、関西の受験生にとって関係のありそうな大きな変更はあまりありません。
産業医科大学が総合型選抜の導入を含む大きな入試改革を行うこと、大阪医科薬科大学が学校推薦型選抜を新しく実施すること、また川崎医科大学総合型選抜の試験科目が理科3科目→理科2科目に変更になります。どちらかというと、総合型選抜・学校推薦型選抜の変更が多く、一般選抜の変更はあまりありません。
国公立医学部では奈良県立医科大学の前期試験が学力試験から小論文に変更になります。先日、募集要項の詳細が公表されましたが、実質共通テスト勝負になる特殊な入試です。共テのボーダーラインをどのぐらいと読んで出願するかが重要になります。
共通テストリサーチに振り回されない
また、関西は国公立医学部志望の方が多いこともあり、東京で講演する時はほとんど触れることのない国公立医学部の出願ポイントについてもお話ししました。
どの大学に出願するかを決める際、受験生が参考にするのは大手予備校が発表する共通テストリサーチのボーダーラインだと思います。もちろん大いに参考になることは確かですが、共通テストリサーチの結果を見て受験生は動くので、人気が高い割にボーダーラインが低く出た大学に出願が集中して足切りに合う、または思っていたよりも受験者の学力が高く二次試験で競り負ける……というのはよくあることです。
特に共テの平均点が前年度から大きく変動した場合は指標になるものが少ないため、多くの受験生がリサーチに合わせて動きます。
出願する際は、共テの自己採点結果や一次と二次の配点だけでなく、大学が公表している合格最低点をもとに「二次試験でどのぐらい取れば合格できるか」を目安にしてほしいと思います。大学によっては総合得点の最低点しか公表されていないところもありますが、そうした場合は大手予備校の共テボーダーラインをもとに、二次試験の最低点を概算でいいので算出するといいでしょう。そうすれば難問型か易問高得点型かを見極めることができ、自分がどちらのタイプなら勝負できるかを考えることができます。
講演では難問型と易問高得点型の例として、京都府立医科大学と神戸大学を例に説明させていただきました。実際にメルリックス学院大阪校から過去に京都府立医科大学に合格した生徒の例も挙げさせていただきました。
スピード勝負は不利に働く場合も
さて、国公立医学部志望者が多い関西の医学部受験生は、記述式でじっくり解く大学に照準を合わせていることが多く、関東の私立医学部に多い「マーク式でスピード勝負」の大学で思ったより点数が取れないことも多々あります。
私立医学部で全科目マークシート方式を採用している大学は12校ありますが、そのうち西日本の大学は金沢医科大学と川崎医科大学の2校だけです。
必ずしもマークシート方式=スピード勝負というわけではありません。ただ、知識が多少あやふやでも選択肢を選ぶことで正解を導き出せるマークシート方式で、ある程度の学力を備えた医学部受験生の中で差をつけようと思ったら、やはり短い時間で多くの問題を解かせてふるい落とすという方法になりがちです。
関東の医学部受験生は近隣に国公立医学部が少ない上に難易度が高いため、最初から私立医学部専願に絞っている人達が結構います。彼ら/彼女らにとってスピード勝負のマーク式は当然のため、しっかり対策してきます。
メルリックス学院大阪校では、後期からテストゼミ形式の実戦力養成講座を実施して、スピード勝負でも戦えるように演習を繰り返し行いますが、そうでなければ自分で過去問を解くなどして対策する必要があります。
ちなみに、西日本の大学の中で久留米大学と福岡大学は記述式ではありますが、そこまで国公立型の重い出題ではありません。よって、スピード勝負で競り負ける可能性のある医学部受験生でも、この2大学はそれなりに戦うことができます。講演の中ではその理由についても説明させていただきました。
東京、そして大阪と開催してきた【医学部・歯学部合同説明会】ですが、9月24日(日)に名古屋で全10大学にお集まりいただく【医歯学部合同説明会】を開催します。参加大学は以下の通りです。ぜひ、各大学の説明を聴きに名古屋にいらしてください。お待ちしております。
◎参加大学 【医学部】愛知医科大学・金沢医科大学・川崎医科大学・関西医科大学・東京医科大学・兵庫医科大学・藤田医科大学 【歯学部】愛知学院大学・朝日大学・東京歯科大学 |