2023【速報】医学部偏差値ランキング | とにかく1校医学部に受かりたい受験生へのオススメランキング(第4回)
こんにちは。
メルリックス学院代表の佐藤正憲です。
代表室から2023年度の医学部入試についてお届けするブログ。今回は第1回・第2回・第3回の続きとなる2023年度の速報医学部偏差値ランキング(第4回)をお送りします。
※佐藤代表との受験相談を希望される方はこちらから「代表との面談を希望する」を選んでお申込みください。
私立医学部29校をメルリックス学院で独自に分析致しました。
受かりやすいと思われる大学から順に書いていきます。
メルリックス独自のランキングは次のように考えています。
赤字はこれまでに取り上げた大学
*********
川崎医科大学
久留米大学医学部
東京女子医科大学
*********
福岡大学医学部
岩手医科大学
獨協医科大学
金沢医科大学
*********
埼玉医科大学
東海大学医学部
愛知医科大学
北里大学医学部
*********
東北医科薬科大学
帝京大学医学部
杏林大学医学部
聖マリアンナ医科大学
*********
藤田医科大学
兵庫医科大学
日本大学医学部
*********
近畿大学医学部
昭和大学医学部
東邦大学医学部
*********
東京医科大学
国際医療福祉大学
関西医科大学
大阪医科薬科大学
日本医科大学
*********
順天堂大学医学部
東京慈恵会医科大学
*********
慶應義塾大学医学部
◆昭和大学
2020年度入試から6年間の学費が2200万円から2700万円に値上げした影響で志願者数が3566名から2643名に900名程度減少している。学費が志願者数に大きく起因している一例といえる。2021年度から2022年度に300名程度減らしているのは、コロナ禍で1年次の寮生活が敬遠されたきらいがあるかもしれない。
2023年度の問題に関しては大問数は3問。大問数が減少した2020年度以降の傾向を踏襲したものであった。内容説明などの記述問題に重点が置かれる傾向は、Ⅱ期も続くと予想される。出題形式を毎年のようにマイナーチェンジしてくる昭和大学らしく、今年も多少の変更点が見られたが、大幅な変更ではなく想定内の変更であった。
数学に関しては昨年並みの難易度であったが、まともに行くと計算量が多くなる問題が揃っているので、いかに計算を簡略化できるかで勝敗が分かれたと思われる。
化学に関しては基礎知識を問う問題が例年より多く、問題量と計算量が大幅に減った印象である。
生物に関しては問われてる知識のレベルは標準レベルまでのものが大半である。但し、記述対策をしっかりしてこなかった学生にとっては難しく感じたと思われる。
物理は昨年が非常に易しかった影響で今年は失点しやすい設問が昨年より増えた感がある。記述量が多かった生物に比べてやや物理が有利な感は否めない。
地域枠が新潟、静岡、茨城とある。居住地の制限はないが、合格した場合は入学確約となる。例年、一般試験の合格最低点と10%前後低くでており、狙い目との見方もできる。2023年度は一般枠と地域枠が併願できなくなったので、さらに狙い目だったと思われる。
選抜Ⅱ期の配点変更は気にしておきたい。特に大幅な面接点UPと小論文廃止については要注意。
*********
◆東京医科大学
2018年に発覚した不正入試から2019年度は大打撃を受けたが、2020年度からは順調に人気を回復している。2021年度は日程的な関係と2020年度に大きく人気を回復したことで、志願者数を若干、減らしたが、その後は順調に志願者数を伸ばし、2023年度は350名増やし、前年比116%増加し、全国でも5番目の上昇率であった。
数学に関しては全体的にオーソドックスな問題であったが,要領よく解かないと試験時間内に完答は難しい内容であった。また経験したことがないと解きづらい差が付く内容問題もかなりあり、昨年度と比較してやや難化したといえる。
英語は例年の大問 5題の形式から第 1 問のアクセント問題が消えて4題となった。昨年度変更があった二つ目の読解問題は昨年の形式が踏襲された。小問数は2問減った。読解は2題とも日本の英字紙が出典で内容も英文も読みやすかったと思われるが、60分という短時間のプレッシャーを考慮に入れると,やや易化した程度であろう。
化学に関しては全体的には,例年に比べると難解な思考を必要とする問題はなかったので今年に関しては易化いえよう。その分、物理に関しては昨年度より少し難化したといえる。生物も例年通り、難度は高いが、2022年度よりは若干、難度が下がった模様。
◆国際医療福祉大学
2020年度から堅調に志願者数を伸ばしているが、2023年度は6年間学費無償になるS特待(20名)が生まれたので志願者数が増えるか注目されたが、蓋を開けてみれば昨年並みであった。 6年間の学費300万円で通えるA特待(30名)もあり、奨学金制度が非常に充実している大学である。
英語は文法問題での失点は致命的である。時間の割に文章量、問題数が多いので、速読力、処理能力がしっかりと問われる。数学も時間の割に問題量が多く、近年、難度も上がっている。上位私大レベルの問題までこなしておきたい。
化学はリード文も長く、知識量も求められている。標準問題集を仕上げた後に国公立問題の長いリード文で演習を積みたい。物理、生物は化学の難度が高い分、難度が低く高得点争いになっているものと予想される。
◆関西医科大学
2020年以降、1700人台で志願者数が推移している。今年は学費が700万下がったので、志願者数の増加は避けられないと思われる。
2022年12月に実施した学校推薦型選抜に関しても大きく難易度に変化が生じ、英語、現代文の文章の長文化、数学の難化が著しく、特別枠、地域枠、特色選抜よりも、とりわけ併願可能な一般枠で大幅な難化が生じた感がある。
一般選抜に関しても数学はマークシートが導入されて全体的に難易度は上昇した感じである。英語は長文等に関して難易度は例年並みであるが、自由英作文が導入され、訓練を受けていない受験生は面食らったと思われる。
物理に関して2023年度も例年通り計算量が多い傾向が続いている。特に、第3問の階段型の反射型回折格子の問題は見慣れない傾向であったため、苦しんだ受験生が多いものと思われる。また、関西医科大学で出題されることの多い原子分野が本年度は出題されなかった。
生物に関して知識問題では細かいところまで問われるため、単なる暗記では太刀打ちできないが、きちんと整理して暗記できていた受験生は知識問題の正解率は高いと思われるため、受験勉強の成果がきちんと反映される良問であると思われる。計算問題にはやや時間がかかるため、ここで時間をとられると焦りが出たであろう。問題を解く順番も考える必要があった。総合的には例年同様、物理より生物有利といえるであろう。これは推薦でも同じことが言える。
◆大阪医科薬科大学
2022年、2021年と1600人程度の志願者数であった。英語に関しては大問Ⅰ・Ⅱの長文問題は、語彙・内容ともに穏当なものであったこと、英作文も書きやすいものだったことを考えると7割程度は得点したい。合格者が和訳において大掛かりなミスをするとはあまり想定されない。そうなると、平易な英作文でミスをいかに極限まで減らすことができるかが合否の鍵を握っているように思われる。
数学に関しては昨年より難易度が上がった。完答できるものはしっかりと完答して残りは細かく部分点を取りにいく作戦が妥当である。5割程度をしっかりキープしたい。
化学に関しては1問、取り組み辛い問題があったものの残りは難易度が下がっている。高得点を狙いたい。
物理に関しては2023年度も例年通り、大問3題に小問集合1題の4題構成であった。例年に比べ典型問題が多く出題されたため、解きやすい印象を持った受験生が多いかと思われる。生物も体系立てて勉強している学生にとっては取り組みやすかった印象である。
大阪医科薬科を第一に考えるのなら論述慣れをしておきたい。大阪医科薬科大学は物理と生物の難易度差はほぼ無いといって良い。
尚、2024年度入試から学費減免を伴う至誠仁術入試(専願制)は廃止になり、公募推薦入試(専願制)に引き継がれる。なお、至誠仁術入試(併願制)は引き続き実施される。
大阪医科薬科大学は至誠仁術入試(専願制)の前身の推薦入試から倍率が極めて低かった。出願条件が整っている方は出願を検討されてみるのも価値があると思われる。
なお、2024年度入試から一般選抜の数学の試験時間が10分短くなり、90分に変更になる。