埼玉医科大学医学部の2024年度入試結果と2025年度入試変更点

こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。


埼玉医科大学医学部の2024年度入試結果が公表されました。一般前期の志願者数が前年比270名減少の1,494名となったのは、今年度は昭和大学・東海大学1日目・福岡大学の3校と一次試験が重なったので当然でしょう。


逆に一般後期は前年比224名増の1,545名となりました。昨年度は昭和大学・日本大学・関西医科大学の3校と一次試験が重なっていましたが、今年度は日本大学が外れ、昭和大学・関西医科大学の2校のみと重なりました。このように私立医学部は入試日程が志願者数に影響を与えることがよくわかります。




目次[非表示]

  1. 1.○募集概要
  2. 2.○入試結果
    1. 2.1.一般選抜 前期
    2. 2.2.一般選抜 後期
  3. 3.○補欠と繰り上げ合格
  4. 4.○合格最低点
    1. 4.1.一般前期
    2. 4.2.一般後期
  5. 5.○2025年度の入試変更点
  6. 6.○一般選抜の出題傾向 (2023年度)
    1. 6.1.英語 標準
    2. 6.2.数学 標準
    3. 6.3.化学 やや易
    4. 6.4.生物 標準
    5. 6.5.物理 標準
    6. 6.6.小論文 資料文型
    7. 6.7.面接 個人面接

○募集概要

昨年度の埼玉医科大学医学部の募集概要は以下の通りとなっている。

・学校推薦型選抜(指定校) 5名
・学校推薦型選抜(公募)  14名
・学校推薦型選抜(埼玉県地域枠) 19名
・学校推薦型選抜(特別枠) 2名
・一般選抜(前期) 60名
・一般選抜(後期) 20名
・共通テスト利用  10名
 
・総計130名

2025年度入試の募集概要がわかり次第お知らせします。


○入試結果

一般選抜 前期

2022年度は一次試験日が2月6日と単独で行われ、2016年度以来の2,500名超えとなりました。2023年度の一次試験日は金沢医科大学の2日目と重なり、2024年度の一次試験日は昭和大学・東海大学1日目・福岡大学の3校と重なりました。


2024
2023
2022
募集人員
60名
60名
60名
志願者数
1,494名
1,764名
2,544名
一次受験者数
1,286名
1,593名
2,133名
一次合格者数
一次合格倍率
正規合格者数
66名
76名
70名
正規合格倍率
19.5倍
21.0倍
30.5倍
補欠候補者数
繰上合格者数
33名
(43位)
54名
64名
総合格者数
99名
130名
134名
最終合格倍率
13.0倍
12.3倍
15.9倍
入学者数
60名
60名
61名

※繰上合格者数は連絡時に入学の意思を確認した人数

一般選抜 後期

2022年度は近畿大学と一次試験日が重なり、2023年度は昭和大学・日本大学・関西医科大学の3校と一次試験が重なりました。2024年度で一次試験日が同じ大学は昭和大学・関西医科大学の2校であり、前期・後期ともに入試日程が志願者数や倍率に大きく影響を与えることがよくわかります。


2024
2023
2022
募集人員
20名
20名
20名
志願者数
1,545名
1,321名
1,566名
一次受験者数
1,330名
1,118名
1,292名
一次合格者数
一次合格倍率
正規合格者数
21名
25名
25名
正規合格倍率
63.3倍
44.7倍
51.7倍
補欠候補者数
繰上合格者数
2名
(2位)
0名
7名
総合格者数
23名
25名
32名
最終合格倍率
57.8倍
44.7倍
40.4倍
入学者数
20名
20名
20名

※繰上合格者数は連絡時に入学の意思を確認した人数


○補欠と繰り上げ合格

補欠候補者数は非公表ですが、補欠通知が来た人には繰上候補順位が付いています。一般前期は2022年度・2023年度と何位まで回ったかは公表されていませんが、2022年度は100番台、2023年度は80番台まで回ったという報告をいただいています。2024年度は43位まで回ったことが公表されており、やはり一次試験日が他大学と重なると、志望順位の高い人が受験してくるため、繰上合格者数はおのずと減少することがわかります。


一般後期は例年それほど多くは回りませんが、2023年度は繰上合格が0名だったことがわかっています。やはり後期で3校と一次試験が重なると、医学部受験生は自分の学力で合格可能性の高いところを受験するため、入学辞退が少なくなる傾向です。


○合格最低点

一般前期


2024
2023
2022
一次合格最低点
229/400点
(57.3%)
245/400点
(61.3%)
245/400点
(61.3%)

一般後期


2024
2023
2022
一次合格最低点
278/400点
(69.5%)
251/400点
(62.3%)
243/400点
(60.8%)


○2025年度の入試変更点

情報入り次第、お伝えさせていただきます。


○一般選抜の出題傾向 (2023年度)

前期・後期ともに試験時間・配点は同一です。

英語 標準

70分100点。マークシート式。
長文中心の傾向は変わらず、文法問題の迅速な処理能力も必須


数学 標準

50分100点。マークシート式。
微分・積分は必出。場合の数・確率や図形絡みの問題は高頻出


化学 やや易

理科2科目90分。各100点。マークシート式。
大問3題の出題形式。標準的な問題。今年度は時間的にもなんとか

生物 標準

理科2科目90分。各100点。マークシート式。
テーマは標準的であるが、文章が長い。読解力を鍛えて試験に臨むこと

物理 標準

理科2科目90分。各100点。マークシート式。
'24ではまた難度が上がる可能性もある、しっかり準備しよう!!


小論文 資料文型

60分段階評価。一次試験で実施するが二次試験の判定に使用。日本語2題と英語1題が出題される。

2023:一般前期
問1. 日本語の文章。民主的な支配について読んで、それぞれ理由や具体例を挙げる。問2.日本語の文章。破壊についての文章から、読書などを通して自分の考えが変化した経験を述べる。問3.英語の解釈。


2023:一般後期
問1. 日本語の文章。小説の会話文より主人公の心情の変化を読み取る。問2.日本語の文章。サイコロの図を見て説明。問3 英語の解釈。(下線部の和訳、下線部の意味、英訳) 


2022:一般前期
問1. 日本語の文章。古典を解釈する古典学が、それだけでもう” 古典” となっているという。問. 浮動層と固定相の動向について図を用いた出題がされ、解答するときも描画する。問3.英語の解釈。


2021:一般前期
問1.日本語の文章。問2.日本語の文章。(うち1題は谷川俊太郎の文章)問3.英文の解釈(下線部和訳あり)


面接 個人面接

10分~15分程度。事前に「面接票」を20分で記入。
調査書の内容や面接票から聞かれることが多いので、しっかりと準備しておく。受験番号順に集合時間が決められ、早い受験番号の人は午前の集合時間になる。





鈴村
鈴村
メルリックス学院医学部・歯学部受験情報センター長

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