【2025関医】関西医科大学一般入試前期に合格するための対策 (過去問分析)
皆さん、こんにちは。
メルリックス学院代表の佐藤です。
関西医科大学は、2025年度私立医学部一般選抜偏差値ランキングで、32大学中5位。入試難易度は偏差値68.5となっており、2023年度入試より学費を大幅に下げて人気も更に上がっております。加えて2025年度入試からは科目ごとの配点も変わります。
今回は「私立医学部偏差値ランキング」ブログの一環として「関西医科大学医学部一般前期入試に合格するための対策」について、過去問を分析しながらお伝えしたいと思います。
目次[非表示]
●関西医科大学一般入試前期(一般選抜)の入試概要
2025年度関西医科大学医学部一般前期入試は、一次試験が1月25日(土)、二次試験が2月8日(土)で実施予定となっています。
試験会場は一次試験が大阪会場:インテックス大阪 東京会場:ベルサール汐留 名古屋会場:TKPガーデンシティPREMIUM名古屋ルーセントタワー 福岡会場:南近代ビルとなっています。
例年、一次試験は1月の下旬頃の日程での入試でしたが、2025年度入試は東北医科薬科大学の入試と同一日程になりました。
一次試験の合格発表日は2月4日(火)、二次試験の合格発表日は2月14日(金)になります。
2024年度入試は2,297名の志願者数でした。
学費が下がった2023入試に2,224名になり、2024年度は横ばいであります。
●関西医科大学2024年度一般入試前期を振り返る
2024年度関西医科大学一般前期入試では、志願者が2,297名、そのうち2,158名の受験生が一次試験を受験し、381名の受験生が一次試験に合格しました。(一次試験合格倍率:5.7倍)
正規合格者数は160名(正規合格倍率:12.4倍)補欠候補者数172名で補欠番号繰り上がり合格者数14名。30番台後半までの繰り上がりでした。
(※)メルリックス調べ
合格者最低点が
2023年度 254点/400点
2024年度 269点/400点
2024年度入試の合格者最低点が上がった要因は英語の問題が定着したことと化学が易化したことによる影響が大きいです。
●関西医科大学一般入試前期(一般選抜)の英語
では関西医科大学の英語から見ていきましょう。
出題形式は80分で長文問題2題と自由英作文の2023年度入試からの形式が定着しました。
2023年度入試からマークシート形式が導入された点も特徴的であります。
マーク式問題では内容真偽問題、下線部内容説明、整序問題、記述式問題では下線部と同義語抜出、下線部の理由パートの抜出問題が出題されました。
【3】自由英作文では「日本の少子高齢化」に関するグラフの解析、要約と、それについての解決策、意見を100語程度でライティングさせる内容でした。
マーク形式の部分で点数を落とさないことが必須であります。
難度的には「標準やや上」です。
●関西医科大学一般入試前期(一般選抜)の数学
関西医科大学の数学をみてみましょう。
試験時間は90分で大問4題の設定であります。
2024年度の問題は難度が高すぎる感が強いので2021年度~2023年度の問題を基準にするとよいでしょう。形式面もここ数年で頻繁に変わっているので、あらゆる形式に対処できるようにしておきたいです。
特にここ数年は証明が入ってきたり、グラフを書かせる問題だったりと記述量が増えている傾向です。
「関数と極限」「積分」「複素数平面」「整数問題」「確率」が特に頻出分野であります。数Ⅲ主体の出題であります。
難易度的には「難」でよいでしょう。
●関西医科大学一般入試前期(一般選抜)の化学
2024年度関西医科大学の英語は大問4題でした。
穴埋めを含む記述式の問題形式であります。
【1】は元素の性質を題材にした小問集合 【2】は前半が物質の三態、後半が気体の法則からの出題。 【3】は硫黄原子を題材とした酸化還元反応と無機化学の知識問題。【4】ガソリンを題材とした総合問題。
2023年度より難度は大きく下がり、全体的には「標準レベル」です。
関西医科の化学の特徴としては一つ一つは標準問題であってもそこに思考力を要する内容が入ってくるもしくは計算量が多い問題も入ってくるイメージであります。
また有機の中でも脂肪族や合成高分子化合物は近年、よく目にします。
●関西医科大学一般入試前期(一般選抜)の物理
2024年度関西医科大学の物理は大問4題で構成され、空欄補充を含む記述式の問題と論述式の問題で成り立っています。
頻出単元としては「単振動」「直流回路」「磁場、電磁誘導」「光波」「気体の状態変化」「粒子性と波動性」「放射線。核反応」であります。
設問数も多く誘導に乗れないと解けない問題も出題されます。解ける問題を
見つけ出し、確実に得点にしていくことが合格への早道であります。
●関西医科大学一般入試前期(一般選抜)の生物
関西医科大学の生物は、例年大問数が4題の出題であります。
選択肢から「全て」を選ぶ問題は消去法で答えを選ぶ方法が取れない形式であります。正確な知識を要求されます。
また、知識問題やグラフの読み取り問題は読解力のあるなしで勝敗が大きく分かれる形式であります。国公立の過去問も非常に有効であります。
範囲としては区分ごとの偏りがなく毎年、満遍なく出されております。
難度としては「標準よりやや上」でしょう。
●関西医科大学一般入試前期(一般選抜)の面接
関西医科大学一般前期入試の面接時間は1人10分~15分程度です。人によっては2回実施されることもあります。聞かれる内容はオーソドックスな内容であります。但し、2023年度入試より文章を渡されて意見陳述を問われるMMIが導入されるようになりました。
関西医科大学の面接は厳しくないとはいっても、一通りの面接練習はしてから本番に臨まれたい。
●まとめ
今回は、関西医科大学一般入試前期(一般選抜)の入試概要、昨年度の入試結果から、過去問の各科目の今年の傾向を予測しつつ、面接についてお伝えいたしました。
関西医科大学の一般入試に関するより詳細な分析つきましては、1月24日(水)にオンラインセミナーの形式 にて、入試前日予想セミナーも実施予定です。
スマホひとつで参加できますので、是非そちらに出席いただき、受験に向けての気持ちの最後の整理の場としてご活用いただければ幸いです。
●2025年度 私立医学部医学科一般入試(一般選抜)偏差値ランキング
2025年度版【私立医歯学部受験攻略ガイド】に掲載している「入試難易度ランキング」は以下のようになっている。(ガイドP.46に掲載)
大学名 |
入試難易度 |
|
---|---|---|
1位 |
慶應義塾大学 |
72.5 |
2位 |
東京慈恵会医科大学 |
70.0 |
3位 |
日本医科大学 |
69.0 |
3位 |
順天堂大学 |
69.0 |
5位 |
自治医科大学 |
68.5 |
5位 |
東北医科薬科大学 (A方式) |
68.5 |
5位 |
国際医療福祉大学 |
68.5 |
5位 |
関西医科大学 |
68.5 |
5位 |
大阪医科薬科大学 |
68.0 |
10位 |
産業医科大学 |
67.5 |
11位 |
昭和大学 |
66.5 |
11位 |
東京医科大学 |
66.5 |
13位 |
東邦大学 |
66.5 |
14位 |
東北医科薬科大学 (B方式) |
65.5 |
14位 |
日本大学 |
65.0 |
16位 |
近畿大学 |
64.5 |
17位 |
兵庫医科大学 |
64.5 |
17位 |
藤田医科大学 |
64.5 |
19位 |
帝京大学 |
64.0 |
19位 |
東海大学 |
64.0 |
19位 |
東北医科薬科大学(一般) |
64.0 |
19位 |
聖マリアンナ医科大学 |
64.0 |
23位 |
北里大学 |
63.5 |
23位 |
杏林大学 |
63.5 |
23位 |
福岡大学 |
63.5 |
23位 |
愛知医科大学 |
63.5 |
27位 |
岩手医科大学 |
63.0 |
27位 |
久留米大学 |
63.0 |
27位 |
埼玉医科大学 |
63.0 |
27位 |
金沢医科大学 |
63.0 |
31位 |
獨協医科大学 |
62.5 |
32位 |
川崎医科大学 |
61.5 |
32位 |
東京女子医科大学 |
61.5 |
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