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【2025川崎】川崎医科大学一般入試に合格するための対策 (過去問分析)

皆さん、こんにちは。
メルリックス学院代表の下田です。
 
川崎医科大学は、2025年度私立医学部一般選抜偏差値ランキングで、32大学中32位。
入試難易度は偏差値61.5となっており、数字上では東京女子医科大学と並んで私立医学部の中では最も低い数値となっていますが、一般枠は募集定員約45名という少ない枠を争う入学試験です。

今回は「私立医学部偏差値ランキング」ブログの一環として「川崎医科大学医学部一般入試に合格するための対策」について、過去問を振り返りつつお伝えしたいと思います。



目次[非表示]

  1. 1.●川崎医科大学一般入試前期(一般選抜)の入試概要
  2. 2.●川崎医科大学2024年度前期一般入試を振り返る
  3. 3.●川崎医科大学一般入試前期(一般選抜)の英語
  4. 4.●川崎医科大学一般入試前期(一般選抜)の数学
  5. 5.●川崎医科大学一般入試前期(一般選抜)の化学
  6. 6.●川崎医科大学一般入試前期(一般選抜)の生物
  7. 7.●川崎医科大学一般入試前期(一般選抜)の物理
  8. 8.●川崎医科大学一般入試前期(一般選抜)の面接
  9. 9.●川崎医科大学一般入試前期(一般選抜)の小論文
  10. 10.●まとめ
  11. 11.●2025年度 私立医学部医学科一般入試(一般選抜)偏差値ランキング
  12. 12.☆佐藤代表の著書が全国有名書店で発売中☆

●川崎医科大学一般入試前期(一般選抜)の入試概要

2025年度入試では、一次試験日が1月26日(日)であり、関西地区の人気校である近畿大学と同日の実施となりました。
川崎医科大学と近畿大学はともに受験者層が西日本中心であることから、受験者が大きく二分されることになりそうです。

受験者数は、2024年度入試が1,223名、2023年度入試が1,252名、2022年度入試が1,296名とやや減少傾向が続いています。一次試験日の重複に関しては、2024年度入試が獨協医科大学、2023年度入試と2022年度入試は単独開催でした。
獨協医科大学と近畿大学では、近畿大学の方が受験者層の重なりが大きいことから、2025年度入試は例年以上に狙い目であると言えます。

また、川崎医科大学と言えば、学費が高額なことが有名です。
6年間の総額47,400,000円でありますが、静岡県地域枠と長崎県地域枠では県から貸与を受けることになるので、負担が多少軽減されます。


●川崎医科大学2024年度前期一般入試を振り返る

前述の通り、2024年度入試では、獨協医科大学と同日の一次試験日だったことも影響し、志願者数は1,272名、受験者数は1,223名となり、昨年の受験者数1,252名より29名減少しました。

正規合格者は101名となっており、2023年度入試の67名から大幅に増加しています。受験者数が減少したにもかかわらず、34名も多くの正規合格を出したことから、2024年度入試は学力上位者の割合が高かったと言えます。

2024年度入試の一次試験合格最低点は223.5点/350点でありました。一次試験合格最低点は年によって上下しますが、70%以上の得点率が目安となるでしょう。

*メルリックス学院調べ

●川崎医科大学一般入試前期(一般選抜)の英語

川崎医科大学の英語は、出題内容が決まっており、試験時間は80分で問題数は3題です。

大問1番では、語彙や文法などの知識系、大問2、3では読解問題が出題されます。
大問1番は他大学でも出題されるような形式ですが、設問数が18問と多くあるのが特徴です。やや難しいレベルの問題が1~2題出題されますが、その他の問題は基礎~標準レベルのため、しっかりと答えを合わせる必要があります。

長文は、毎年医療系のトピックとそれ以外のトピックで2題となっていましたが、2024年度入試ではどちらも医療系寄りの長文でした。

●川崎医科大学一般入試前期(一般選抜)の数学

川崎医科大学の数学は、試験時間80分のオールマーク形式です。

出題範囲は特徴的で、毎年積分が出題されます。その他には、場合の数・確率、ベクトル、極限などが頻出の単元になっています。
共通テストのような誘導形式の問題で、1つの大問に複数の分野が出題されるため、前半で行き詰っても後半の問題は解ける、ということもあり、最後まで目を通すことが大切です。

標準からやや難しいレベルの問題が出題されますが、流れや誘導に乗りにくい問題もあり、過去問などで誘導の意図を読み取る練習をしておきましょう。また、時間の割に問題量が多い傾向にあるので、早く正確に解く必要があります。

全科目の中で数学が最も難易度が高いことが多く、解けない問題があっても焦ることなく、1点でも多く得点を積み重ねていくことが肝要です。

●川崎医科大学一般入試前期(一般選抜)の化学

川崎医科大学の化学は、理科2科目で120分のオールマーク形式です。
例年幅広い分野から出題されますが、難易度は易しい傾向にあるため、高得点を取りたいところです。

そのためには教科書の範囲を隅々までしっかりとマスターし、実験の器具や操作の注意点、化学の基本法則、科学者の名前や実績などもしっかりと押さえておきましょう。

問題は大問3問で構成されていますが、問題数はやや多く、計算問題も出題されるので、時間配分には注意して、落ち着いて解きましょう。


●川崎医科大学一般入試前期(一般選抜)の生物

川崎医科大学の生物は、理科2科目で120分のオールマーク形式です。

化学同様にやや易しい問題が出題される傾向にあります。出題分野は多岐にわたりますが、基本的な内容が多く、やや易しめです。しかし、図やグラフなどの出題もあるので、細かなところまで押さえておくと良いでしょう。

生物の幅広い知識を身につけ、正確に解答できるかが重要となります。また、教科書の章末問題や問題集の基礎程度の典型的な計算問題は解けるようにしておくと良いでしょう。


●川崎医科大学一般入試前期(一般選抜)の物理

川崎医科大学の物理は、理科2科目で120分のオールマーク形式です。

近年の物理の出題傾向は大問4問または5問と年度によって異なります。力学と電磁気は毎年出題される分野で、幅広く問われます。苦手な分野であっても基本問題は解けるようにしておきましょう。力学では年度をまたいで幅広く出題されています。

ここ数年はいろいろな面で変化を加えているため、2025年度入試では問題や傾向に変化があるかもしれません。変化があっても慌てることなく取り組みましょう。

●川崎医科大学一般入試前期(一般選抜)の面接

川崎医科大学の二次試験は2日間設けられていますが、受験生が二次試験日を選ぶことはできません。出願が早ければ1日目、遅ければ2日目になります。
だいたいクリスマスあたりに出願した方が境目になると言われています。

試験時間は10分~15分程度で、受験生1名に対して面接官3名の個人面接形式になります。面接前には事前アンケートがあり、共通テストの得点や併願校を記入します。

質問内容に関しては、一年次は全寮制のため、寮生活に関する質問がよくされます。
また、建学の精神など川崎医科大学に関する質問もされるため、事前にしっかりとチェックしておく必要があります。

●川崎医科大学一般入試前期(一般選抜)の小論文

川崎医科大学の小論文は、テーマ型・図表型・資料文型のいずれかから出題される傾向がありましたが、2023年度入試以降は資料文型が継続して出題されています。

文章自体は長くないですが、設問の要求は長文の主題や傍線部に対する読解と意見文の執筆が求められます。

字数制限は800字と私立医学部の中ではかなり多めに設定されているため、事前にこの字数制限での論述練習をしておく必要があります。

●まとめ

今回は、川崎医科大学一般選抜前期入試について見てきました。2024年度の過去問、2025年度の入試傾向について、科目ごとに予想してまいりました。

受験生のみなさんには、直前期の学習にお役立ていただき、あるいは、現役生のみなさまは受験までのスケジュールを立てる際に、熟読していただいて、万全の備えをはかっていただきたいと思います。

川崎医科大学の2025年度入試について更に詳細な情報や、直前予想問題についてお知りになりたいかたは、1/25(土)に入試前日予想セミナーを、岡山駅直結のホテルグランヴィア岡山 で実施しますので、ぜひこちらにお越しください。

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●2025年度 私立医学部医学科一般入試(一般選抜)偏差値ランキング

2025年度版【私立医歯学部受験攻略ガイド】に掲載している「入試難易度ランキング」は以下のようになっている。(ガイドP.46に掲載)


大学名

入試難易度
1位

慶應義塾大学

72.5
2位

東京慈恵会医科大学

70.0
3位

日本医科大学

69.0
3位

順天堂大学

69.0
5位

自治医科大学

68.5
5位

東北医科薬科大学​​​​​

(A方式)

68.5
5位
国際医療福祉大学
68.5
5位

関西医科大学

68.5
5位

大阪医科薬科大学

68.0
10位

産業医科大学

67.5

11位
昭和大学

66.5

11位

東京医科大学

66.5

13位

東邦大学

66.5

14位

東北医科薬科大学

(B方式)

65.5

14位

日本大学

65.0
16位
近畿大学

64.5

17位
兵庫医科大学

64.5

17位
藤田医科大学

64.5

19位
帝京大学
64.0
19位
東海大学
64.0
19位
東北医科薬科大学(一般)
64.0
19位
聖マリアンナ医科大学

64.0

23位
北里大学

63.5

23位
杏林大学
63.5
23位
福岡大学

63.5

23位
愛知医科大学

63.5

27位
岩手医科大学

63.0

27位

​​​​​久留米大学

63.0
27位
埼玉医科大学
63.0
27位
金沢医科大学
63.0

31位

獨協医科大学
62.5

32位

川崎医科大学
61.5
32位
東京女子医科大学
61.5

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『あなただけの医学部合格への道標』メルリックス学院佐藤代表・著
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下田
下田
医学部専門予備校メルリックス学院名古屋校の校舎長として、日々、受験生の担任指導にあたり、面接指導の講師としても教壇に立っている。医学部受験情報を提供するセミナーでは、最新の医学部歯学部受験情報を分析し、セミナー講師として明快な語り口で解説していくことで保護者の皆様の人気を博している。医学部受験指導歴はメルリックス学院名古屋校の前身である医学部予備校DDPの時代から10年以上。若手ながら豊富な指導経験を生かしいて、受験生指導に向き合っている。

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