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【2025近畿大】近畿大学医学部一般入試前期に合格するための対策 (過去問分析)

皆さん、こんにちは。
メルリックス学院代表の佐藤です。
 
近畿大学は、2025年度私立医学部一般選抜偏差値ランキングで、32大学中16位。
入試難易度は偏差値64.5となっております。加えて2025年度11月からは堺市泉が丘駅前に校舎が移転しますので通学が便利になる関係で難易度の変動もある可能性があります。

今回は「私立医学部偏差値ランキング」ブログの一環として「近畿大学医学部一般前期入試に合格するための対策」についてお伝えしたいと思います。


目次[非表示]

  1. 1.●近畿大学医学部一般入試前期(一般選抜)の入試概要
  2. 2.●近畿大学医学部2024年度一般入試前期を振り返る
  3. 3.●近畿大学医学部一般入試前期(一般選抜)の英語
  4. 4.●近畿大学医学部一般入試前期(一般選抜)の数学
  5. 5.●近畿大学医学部一般入試前期(一般選抜)の化学
  6. 6.●近畿大学医学部一般入試前期(一般選抜)の物理
  7. 7.●近畿大学医学部一般入試前期(一般選抜)の生物
  8. 8.●近畿大学医学部一般入試前期(一般選抜)の小論文
  9. 9.●近畿大学医学部一般入試前期(一般選抜)の面接
  10. 10.●まとめ
  11. 11.●2025年度 私立医学部医学科一般入試(一般選抜)偏差値ランキング
  12. 12.☆佐藤代表の著書が全国有名書店で発売中☆

●近畿大学医学部一般入試前期(一般選抜)の入試概要

近畿大学医学部一般前期入試は、一次試験が1月26日(日)、二次試験が2月9日(日)で実施予定となっています。
一次試験の試験会場は以下の通りです。

・大阪会場:本学(東大阪キャンパス)
・東京会場:TKP市ヶ谷カンファレンスセンター
・名古屋会場:名古屋コンベンションホール
・広島会場:広島県JAビル 
・福岡会場:北九州予備校博多駅前校

例年、一次試験は1月の下旬頃の日程での入試でしたが、2025年度入試は東川崎医科大学の入試と同一日程になりました。2019年度以来の川崎医科との同一日程入試になります。

一次試験の合格発表日は2月5日(水)、二次試験の合格発表日は2月20日(木)になります。

2024年度入試は1,964名の志願者数でした。2023年度1,522名 2022年度1496名であります。
2024年度入試で志願者数大きくが伸びた要因は単独日程で入試を実施した関係です。


●近畿大学医学部2024年度一般入試前期を振り返る

2024年度入試では、志願者が1,964名、そのうち1,846名の受験生が一次試験を受験し、237名の受験生が一次試験に合格しました(一次試験合格倍率:7.8倍)。

正規合格者数は105名(正規合格倍率:17.6倍)。
補欠候補者数172名で補欠番号繰り上がり合格者数25名。50番台までの繰り上がりでした。※

2023年度、2024年度の合格者最低点は以下の通りです。

2023年度 250点/400点 
2024年度 213点/400点
2
024年度入試の合格者最低点が上がった要因は、数学の問題が全学共通問題となったことと、共通テスト移行前で受験者層が底上げになった影響と予想されます。

※メルリックス調べ


●近畿大学医学部一般入試前期(一般選抜)の英語

では近畿大学医学部の英語から見ていきましょう。出題形式は60分で大問4題の設定であります。

【1】~【3】の語句関連の問題で用いられる語彙レベルは非常に高いです。特に医療単語を中心に細かく覚えることが必須です。
【2】~【4】の長文問題で安定した得点を取れることが合否を分けるカギとなります。

対策としては、英問英答の処理に慣れること。更に英問での内容真偽問題の精度を高める練習をしておきましょう。
加えて長文中に注釈がないので先述の通り語彙量を増やすとともに語義を類推する力も磨いておくことも必要です。

問題の難度としては「難」の部類に入るでしょう。 


●近畿大学医学部一般入試前期(一般選抜)の数学

続いて近畿大学医学部の数学をみてみましょう。

2024年度入試より試験時間は60分で全学共通入試となりました。全問マーク式です。
2024年度入試では薬学部との共通問題が出題されており、今後も同じ傾向で行われると思われます。2024年度の過去問題の内容は以下の通りです。

【1】図形と方程式の問題
【2】ガウス記号で定義された数学 
【3】対数に関する不等式や最小値 

総じて難易度は「標準」ですが、計算量は多めなので注意が必要です。


●近畿大学医学部一般入試前期(一般選抜)の化学

近畿大学医学部の科学は、従来は標準レベルの問題が中心でしたが、近年は難しめの問題が目立つようになっています。

2024年度第2問の分配平衡など、見慣れないテーマに対してリード文を手がかりに解く問題が出題されていて、考察力が問われています。

また2023年度第3問のルミノール反応、また、化学現象や実験操作の理由説明を問う問題も出題されるなど、普段から細かいところまで学習しているかの姿勢が問われております。
指数対数を含むような重たい計算問題も多いのも近畿大学の特徴です。

総合的には「やや難」レベルの内容です。

出題形式としては、知識を問う空所補充、過程を記す計算問題などの他、描図問題も出題されているので記述力の強化は必須です。


●近畿大学医学部一般入試前期(一般選抜)の物理

2024年度入試は大問4題で構成され、電磁気と波動からの出題でした。

近年の頻出単元としては「単振動」「直流回路」「磁場、電磁誘導」「波の性質」「粒子性と波動性」「放射線。核反応」であります。

標準的な問題とやや難レベルの問題の混合形式です。一見難しそうな問題であっても、リード文を丁寧に読み込んで状況を把握できれば基本的な知識で解答できるものも多いです。読解力が必要になります。

近似計算やグラフ描図問題などもよく出題されているので、しっかりと対策をしておきましょう。また、2024年度の一般入試前期は、問題のリード文が長く、難化した印象です。読解力の養成が必須です。

総じて「やや難」といったところです。


●近畿大学医学部一般入試前期(一般選抜)の生物

近畿大学医学部の生物は例年、大問数が3題の出題であります。
遺伝子や人体に関する空所補充、文章読解問題などバランスの良い出題内容です。

論述問題は25~150字と幅が広いです。論述問題では生物学的な意義を求められる問題が字数が長くなる傾向になります。

2024年度入試の出題内容は以下の通りです。

【1】代謝
【2】ABO血液型を遺伝子レベル解析する問題
【3】免疫に関する知識やウイルス感染による糖尿病に関する実験考察問題

生物学的な深い意義を尋ねてくる問題が多く、総じて「やや難」といったところでしょう。


●近畿大学医学部一般入試前期(一般選抜)の小論文

近畿大学医学部の小論文は長めのテーマ型小論文です。

前期日程を中心に直近の3、4年は医師としての資質を問う形式の問題が増えております。
字数に関しては400字と少な目でありますが、試験時間も40分と短いです。

自分の主張をコンパクトにまとめる練習をしておくことが近畿大学対策では重要になってきます。


●近畿大学医学部一般入試前期(一般選抜)の面接

2024年度入試より面接試験の前に課されていたアンケートがなくなりました。

個人面接は10分程度で比較的、オーソドックスな内容の質問がされる傾向です。
医療現場での出来事を想定した質問と「良医」についての自分なりの見解、自己PRがよく尋ねられる内容です。

受験生の経歴や実績よりも考え方を重点的に尋ねる傾向が強いです。


●まとめ

今回は、近畿大学医学部一般入試前期(一般選抜)の入試概要、昨年度の入試結果から、過去問の各科目の今年の傾向を予測しつつ、面接についてお伝えいたしました。

近畿大学医学部の一般入試に関するより詳細な分析つきましては、1月25日(土)にオンラインセミナーの形式 にて、入試前日予想セミナーも実施予定です。

スマホひとつで参加できますので、是非そちらに出席いただき、受験に向けての気持ちの最後の整理の場としてご活用いただければ幸いです。




●2025年度 私立医学部医学科一般入試(一般選抜)偏差値ランキング

2025年度版【私立医歯学部受験攻略ガイド】に掲載している「入試難易度ランキング」は以下のようになっている。(ガイドP.46に掲載)


大学名

入試難易度
1位

慶應義塾大学

72.5
2位

東京慈恵会医科大学

70.0
3位

日本医科大学

69.0
3位

順天堂大学

69.0
5位

自治医科大学

68.5
5位

東北医科薬科大学​​​​​

(A方式)

68.5
5位
国際医療福祉大学
68.5
5位

関西医科大学

68.5
5位

大阪医科薬科大学

68.0
10位

産業医科大学

67.5

11位
昭和大学

66.5

11位

東京医科大学

66.5

13位

東邦大学

66.5

14位

東北医科薬科大学

(B方式)

65.5

14位

日本大学

65.0
16位
近畿大学

64.5

17位
兵庫医科大学

64.5

17位
藤田医科大学

64.5

19位
帝京大学
64.0
19位
東海大学
64.0
19位
東北医科薬科大学(一般)
64.0
19位
聖マリアンナ医科大学

64.0

23位
北里大学

63.5

23位
杏林大学
63.5
23位
福岡大学

63.5

23位
愛知医科大学

63.5

27位
岩手医科大学

63.0

27位

​​​​​久留米大学

63.0
27位
埼玉医科大学
63.0
27位
金沢医科大学
63.0

31位

獨協医科大学
62.5

32位

川崎医科大学
61.5
32位
東京女子医科大学
61.5

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『あなただけの医学部合格への道標』メルリックス学院佐藤代表・著
ISBN978-4-7825-3591-2(産学社)

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佐藤
佐藤
医学部歯学部専門予備校メルリックス学院代表。1971年、愛知県名古屋市生まれ。1995年、名古屋大学法学部法律学科卒。日本生命保険相互会社、中央出版など教育系出版社を経て2018年から現職。以来、医学部受験指導者としても、多くの医学部受験生、歯学部受験生を導き、支え、合格へと伴走してきた。2020年に大阪医学部予備校ロゴス、2022年にDDPを吸収合併。著書に『あなただけの医学部合格への道標』(産学社)などがある。

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