【2025岩手】岩手医科大学一般入試に合格するための対策 (過去問分析)
皆さん、こんにちは。
メルリックス学院代表の佐藤です。
岩手医科大学は、2025年度私立医学部一般選抜偏差値ランキングで、32大学中27位。入試難易度は偏差値63.0となっております。岩手県内に立地する昭和3年に私立岩手医学専門学校として設立された旧設医大であります。医師の排出数も国内有数に医大です。
今回は「私立医学部偏差値ランキング」ブログの一環として「岩手医科大学医学部一般前期入試に合格するための対策」について、過去問を振り返りつつ、お伝えしたいと思います。
目次[非表示]
●岩手医科大学一般入試(一般選抜)の入試概要
岩手医科大学医学部一般前期入試は、一次試験が1月22日(水)、二次試験が1月31日(金)または2月1日(土)で実施予定となっています。
試験会場は一次試験が本学:⽮⼱キャンパス 東京(ベルサール⾼⽥⾺場・ベルサール新宿) 名古屋(TKP名鉄名古屋駅カンファレンスセンター)、大阪(ナレッジキャピタルコングレコンベンションセンター) 福岡(TKPエルガーラホール)、札幌(札幌ガーデンパレス)
二次試験は本学:⽮⼱キャンパス 東京:ベルサール神⽥ 大阪:大阪ガーデンパレス 二次試験を本学以外でも実施する点では希少な大学です。
例年一次試験は1月の中旬頃の国際医療福祉大学との同一日程入試です。一次試験の合格発表が1月28日(火)、二次試験の合格発表日は2月6日(木)になります。
2024年度入試の志願者数は2,379名で2023年度2,217名2022年度2,128名と志願者数は増加傾向です。
また、数学と英語で120分 理科2科目で120分 科目間の時間配分も
合否に大きく影響します。小論文は課されません。
●岩手医科大学2024年度一般入試を振り返る
2024年度入試では、志願者が2379名、そのうち2,315名の受験生が一次試験を受験し、453名の方が一次試験に合格しました。(一次試験合格倍率:5.1倍)
2024年度入試では正規合格者を例年より50名多く出したことから繰上合格者数は43名であり、最終合格者は235名でした。合格実質倍率は9.9倍という結果になりました。補欠番号は130番台後半まで回ってきております(※)
※メルリックス学院調 因みに2023年度は190番台前半、2022年度は190番台後半まで補欠順位が回ってきております。(※)
一次合格最低点は、2024年度入試は219/350点、2023年度入試は216/300点、2022年度入試は205/350点といった結果で、問題の難度は一定化されておいります。例年では60%前後がボーダーラインとなっています。
●岩手医科大学一般入試(一般選抜)の英語
では岩手医科大学の英語から見ていきましょう。
出題形式は数学と併せて120分でオールマーク形式であります。大問7題。全問マーク問題。
【1】の長文問題は文中の単語補充問題。もう一つの長文問題【7】は内容真偽、下線部の内容説明、同意表現。代名詞の指示内容。
【2】発音、アクセント 【3】短文完成
【4】会話文中に文を挿入する問題 【6】語句整序
スピードもかなり要求されており、反射的に解答できる問題もないと時間内に解ききれないでしょう。問題の難易度的には「標準」であります。スピーディーな処理能力が問われております。
●岩手医科大学一般入試(一般選抜)の数学
岩手医科大学の数学をみてみましょう。試験時間は120分(英語と併せて)マークシートの全3題であります。
2024年度は【1】が対数方程式、実数解の個数と整数の融合問題。
【2】図形と方程式、円と接線 【3】確率、反復試行で2024年度は微分、積分からの出題はありませんでした。
例年では微分、積分が出されることが多いですが、計算力を問われる出題が多いです。場合の数、確率の問題は高度な思考力を問う問題が多いといえます。
まずは指数、対数。数列。極限。積分。図形と方程式。場合の数、確率が特に出題頻度が高いので要注意です。
「標準レベル」までの問題を確実に解けるようにしておきたいところです。
●岩手医科大学一般入試(一般選抜)の化学
岩手医科大学の化学は、全問マーク式であります。大問3題の出題が続いています。
化学の全範囲から満遍なく出題されることとアとイの正誤組み合わせを聞いたりと点数が取りづらい形式になっております。
2024年度では【1】は理論化学中心に元素名と単体、同位体、グラフ判定、金属結晶、酸化還元といった小問が8問。
【2】は無機化学を中心に水、炭素、窒素、塩酸、カルシウム、アルミニウム、金に関する小問が8題。
【3】は有機化学を中心に脂肪、糖類、タンパク質などから6題。合計で25問の出題であります。正確な知識がないと先述のように点数にならない形式の問題ですが、難問は殆ど見られないです。
●岩手医科大学一般入試(一般選抜)の物理
岩手医科大学の物理は、大問3題で力学、熱、電磁気からの出題。
大問1は慣性力を含めた力のモーメントと力のつり合い。第2問は熱気球の問題。第3問は交流回路の問題でした。
力学は全般的に出題されるので、穴のない学習が必要になります。電磁気、熱力学も標準問題がよく出題されます。
原子は4年~5年周期くらいで出題があり、波動も3年周期で出題されています。
標準問題をスピーディに解答する力が最も重要であります。
●岩手医科大学一般入試(一般選抜)の生物
岩手医科大学の生物は、全問マーク式ですが、岩手医科大学生物の特徴として考察問題で理論的な理解が前提となり、その上で考察させる問題が多いことであります。
高得点を獲得するのが極めて難しい構造になっております。
合格点を確保する上では「難問」を見抜いて後回しにできる力と時間のかからない問題から確実に解いて得点にしていく要領の良さが重要になってきます。
そこから一点でも上積みしていくには日ごろから信頼できる指導者について仮設を立て、そこから妥当な結論に導く練習をしっかりと積んでおきたいところであります。
●岩手医科大学一般入試(一般選抜)の面接
岩手医科大学の面接試験は15分程度かけて行われます。
面接試験の冒頭で自己PRを求められることが多いです。
岩手県の地域医療や医療格差についての問題意識と自分なりの解決策を
聞かれることが多いのでしっかりと対策をしておきたい。
卒業したら岩手に残るかということも結構な割合で聞かれるので、地域医療従事者を求める学校独自の対策を余念なくしておきたいところです。
二次試験会場は東京(ベルサール神田)、大阪(大阪ガーデンパレス)で設けられております。
●まとめ
今回は、岩手医科大学一般入試(一般選抜)の入試概要、昨年度の入試結果から、過去問の分析、そして、各科目の今年の傾向を予測しつつ、面接についてお伝えいたしました。
岩手医科大学一般入試に関するより詳細な分析つきましては、1月21日(火)に大阪・梅田会場と東京・渋谷会場にて、入試前日予想セミナーも実施予定です。
是非そちらにご来場いただき、受験に向けての気持ちの最後の整理の場としてご活用いただければ幸いです。
●2025年度 私立医学部医学科一般入試(一般選抜)偏差値ランキング
2025年度版【私立医歯学部受験攻略ガイド】に掲載している「入試難易度ランキング」は以下のようになっている。(ガイドP.46に掲載)
大学名 |
入試難易度 |
|
---|---|---|
1位 |
慶應義塾大学 |
72.5 |
2位 |
東京慈恵会医科大学 |
70.0 |
3位 |
日本医科大学 |
69.0 |
3位 |
順天堂大学 |
69.0 |
5位 |
自治医科大学 |
68.5 |
5位 |
東北医科薬科大学 (A方式) |
68.5 |
5位 |
国際医療福祉大学 |
68.5 |
5位 |
関西医科大学 |
68.5 |
5位 |
大阪医科薬科大学 |
68.0 |
10位 |
産業医科大学 |
67.5 |
11位 |
昭和大学 |
66.5 |
11位 |
東京医科大学 |
66.5 |
13位 |
東邦大学 |
66.5 |
14位 |
東北医科薬科大学 (B方式) |
65.5 |
14位 |
日本大学 |
65.0 |
16位 |
近畿大学 |
64.5 |
17位 |
兵庫医科大学 |
64.5 |
17位 |
藤田医科大学 |
64.5 |
19位 |
帝京大学 |
64.0 |
19位 |
東海大学 |
64.0 |
19位 |
東北医科薬科大学(一般) |
64.0 |
19位 |
聖マリアンナ医科大学 |
64.0 |
23位 |
北里大学 |
63.5 |
23位 |
杏林大学 |
63.5 |
23位 |
福岡大学 |
63.5 |
23位 |
愛知医科大学 |
63.5 |
27位 |
岩手医科大学 |
63.0 |
27位 |
久留米大学 |
63.0 |
27位 |
埼玉医科大学 |
63.0 |
27位 |
金沢医科大学 |
63.0 |
31位 |
獨協医科大学 |
62.5 |
32位 |
川崎医科大学 |
61.5 |
32位 |
東京女子医科大学 |
61.5 |
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