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【2025金沢】金沢医科大学一般入試前期に合格するための対策 (過去問分析)

皆さん、こんにちは。
メルリックス学院代表の下田です。
 
金沢医科大学は、2025年度私立医学部一般選抜偏差値ランキングで、32大学中27位。入試難易度は偏差値63となっており、岩手医科大学、埼玉医科大学、久留米大学と同水準となっています。

今回は「私立医学部偏差値ランキング」ブログの一環として「金沢医科大学医学部一般前期入試に合格するための対策」について、過去問を振り返りつつ、お伝えしたいと思います。



目次[非表示]

  1. 1.●金沢医科大学一般入試前期(一般選抜)の入試概要
  2. 2.●金沢医科大学2024年度前期一般入試を振り返る
  3. 3.●金沢医科大学一般入試前期(一般選抜)の英語
  4. 4.●金沢医科大学一般入試前期(一般選抜)の数学
  5. 5.●金沢医科大学一般入試前期(一般選抜)の化学
  6. 6.●金沢医科大学一般入試前期(一般選抜)の生物
  7. 7.●金沢医科大学一般入試前期(一般選抜)の物理
  8. 8.●金沢医科大学一般入試前期(一般選抜)の面接
  9. 9.● 金沢医科大学一般入試(一般選抜)前期の小論文
  10. 10.●まとめ
  11. 11.●2025年度 私立医学部医学科一般入試(一般選抜)偏差値ランキング
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●金沢医科大学一般入試前期(一般選抜)の入試概要

金沢医科大学医学部の一般前期入試は、2日間受験した場合には、試験日ごとの学科試験4科目の合計点が高い日の点数が採用される試験制度であり、帝京大学と同様の選抜方式になります。

入試会場は本学の他に、東京・名古屋・大阪・福岡の計5会場になります。

本年度の一次試験は、1月30日(木)と31日(金)であり、2日目にあたる31日(金)の試験日には北里大学の一次試験日と重なることになりました。また、国際医療福祉大学、岩手医科大学、杏林大学が1月31日(金)に二次試験を実施するため(国際医療福祉大学は30日(木)も実施)、これらの大学を併願している学力上位層の一部が抜ける可能性があります。

一次試験の合格発表日は2月5日(水)午後5時30分です。二次試験日は、2月11日(火・祝)または12日(水)で希望制です。

二次試験の合格発表日が2月14日(金)午後5時30分になります。


●金沢医科大学2024年度前期一般入試を振り返る

2024年度金沢医科大学の入試では、一次試験日が他大学との被りがなく単独開催であったため、志願者数は2日間延べ人数で4,291名、受験者数で3,766名と一昨年の受験者数3,008名より大幅に増加しました。

正規合格者96名、繰上合格者58名、総合格者154名、合格倍率は24.5倍という結果でした。受験者の中には2日間受験された方も数多くいることから、実際の合格倍率はもう少し低い数値になっています。

2024年度一般選抜前期の一次試験合格最低点は208点/350点であり、例年60%が一次試験合格の目安となっています。

また二次試験にも170点の配点があることから、二次試験での逆転合格の可能性のある大学でもあります。


●金沢医科大学一般入試前期(一般選抜)の英語

では最初の試験科目の英語から見ていきましょう。

金沢医科大学入試の英語の出題形式はマーク式です。

2022年度入試から大問が4題から3題に変更し、長文形式オンリーの問題構成です。出題形式としては、内容真偽、空所語句補充、同意表現、代名詞の指しているものの指摘、発音・アクセント、下線部の動詞を指摘させるものなど、てんこ盛りです。

問題文は全て英語で書かれており、一見難しそうに見えるが、肝心な点は大文字で強調されているので、一つ一つ丁寧に解けばそれほど難しくはないでしょう。
英文中に図や表が入った問題も多く、事前にこうした形式にも慣れておきたいところです。
時間に対して文量が多いことから、時間効率を意識して解答することを心掛けましょう。

●金沢医科大学一般入試前期(一般選抜)の数学

金沢医科大学一般入試前期の数学は大問4題の誘導形式の問題構成となっています。

2016年度入試から9年連続で「確率」が出題されており、確率に図形や他の単元が絡んだ融合問題も頻出であるので、このあたりはしっかりとチェックしておきましょう。

一見面倒そうでも誘導に乗れば楽に解ける問題や図を描いて考えると意外にあっさり解ける問題もあります。難問を解くというよりも典型問題を正確に素早く処理する力が試される試験と言えるでしょう。


●金沢医科大学一般入試前期(一般選抜)の化学

金沢医科大学の化学は、近年は小問5題、大問3題の問題構成であり、全問マーク式問題であります。

解答時間に対して計算量が多いため、時間配分を考えて解く必要があります。

2023年度入試までは、選択問題で「すべて選びなさい」という形式があり、消去法が通用しない問題も少なくありましたが、2024年度入試では出題されませんでした。
ただし、2025年度入試で出題される可能性もあるので、幅広い穴のない知識を身につけておくと良いでしょう。

問題のレベルとしては、重要問題集などの標準的な問題集に載っているものがほとんどであることから、化学に関しては高得点勝負になります。



●金沢医科大学一般入試前期(一般選抜)の生物

金沢医科大学の生物は、例年、大問3題の問題構成となっています。

試験時間は2科目で90分、1科目平均45分と試験時間が短いので、時間配分を考えて解く必要があります。

問題は教科書の章末問題や教科書準拠の問題集の基本問題程度であり平易であることから7割以上が目標になるでしょう。

幅広い分野から出題されるため、穴のないよう知識が求められる。図説に載っているような実験問題がそのまま出題されることもあるので、教科書を十分に読み込んで、図を覚えることはもちろん、全体の流れも覚えるようにしましょう。



●金沢医科大学一般入試前期(一般選抜)の物理

金沢医科大学の物理は、例年、大問2題の問題構成となっています。

全体的に典型的な問題が多く、一度は解いたことがある問題も見られるので、解ける問題から取り組みましょう。

出題の範囲は広く、見慣れない問題が出題される場合もあるので注意しましょう。こうした問題も難問ではないことが多く、問題を正確に読み、内容を正しく把握すれば解ける問題もあるでしょう。

また、誘導がつく時もあるので、出題者の意図を汲み取り解答すると良いでしょう。


●金沢医科大学一般入試前期(一般選抜)の面接

金沢医科大学の面接形式はグループ討論(面接官3名、受験生3~4名)、所要時間は15分~20分程度になります。

グループ討論の一連の流れは以下になります。
①別室にて課題文を渡されメモを取る。
②面接室にメモのみ持って入室する
③各受験生の机の上に質問シートが置かれており、質問の答えと自分が話したい討論のテーマ(課題文の内容に基づいて)を2分間で考える
④質問の答えと討論テーマを順番に答えた後に討論がスタート。

このように他大学とは少し異なった形式であること、事前に金沢医科大学のグループ討論は経験しておくことが良いでしょう。

また、討論の様子はビデオカメラで撮影されていますが、カメラを意識しし過ぎることなく取り組みましょう。

2024年度入試では、「医師ががん患者に対して、現在と過去の対応の違いについての文章」が出題されました。課題文は医療や社会問題に関するテーマだけでなく、抽象的なものも出題されることがあります。



● 金沢医科大学一般入試(一般選抜)前期の小論文

金沢医科大学の小論文は、例年資料文として2,000~2,500字程度の長文が与えられ、設問は二問構成になっています。

設問1は、資料文を200字で要約する問題です。そして、設問2に関しては、表やグラフといった図表が与えれ、資料文の主旨を踏まえた上での意見を述べることが求められます。


資料文の内容は、医療に留まらず多様な専門的学問を背景としています。2024年度入試では、「少子化」、「社会保障」に関する文章が出題されました。日本および人間が抱える社会的な課題に対して一定程度の知識を持っていないと十分な理解に到達できない可能性があります。


また、図表の読み取りに関しては、科学的に適切ねグラフの読み取り方法を学んでおきたいところであります。


●まとめ


今回は、金沢医科大学一般選抜前期入試について見てきました。2024年度の過去問、2025年度の入試傾向について、科目ごとに予想してまいりました。

受験生のみなさんには、直前期の学習にお役立ていただき、あるいは、現役生のみなさまは受験までのスケジュールを立てる際に、熟読していただいて、万全の備えをはかっていただきたいとおもいます。

金沢医科大学の2025年度入試について更に詳細な情報や、直前予想問題についてお知りになりたいかたは、1/29(水)に入試前日予想セミナーを、渋谷会場、名古屋会場で実施しますので、ぜひこちらにお越しください。受験情報センター、金沢医科大学入試担当のスーパー講師が、詳細な分析から、今年度の出題傾向をズバリ予想いたします。

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●2025年度 私立医学部医学科一般入試(一般選抜)偏差値ランキング

2025年度版【私立医歯学部受験攻略ガイド】に掲載している「入試難易度ランキング」は以下のようになっている。(ガイドP.46に掲載)


大学名

入試難易度
1位

慶應義塾大学

72.5
2位

東京慈恵会医科大学

70.0
3位

日本医科大学

69.0
3位

順天堂大学

69.0
5位

自治医科大学

68.5
5位

東北医科薬科大学​​​​​

(A方式)

68.5
5位
国際医療福祉大学
68.5
5位

関西医科大学

68.5
5位

大阪医科薬科大学

68.0
10位

産業医科大学

67.5

11位
昭和大学

66.5

11位

東京医科大学

66.5

13位

東邦大学

66.5

14位

東北医科薬科大学

(B方式)

65.5

14位

日本大学

65.0
16位
近畿大学

64.5

17位
兵庫医科大学

64.5

17位
藤田医科大学

64.5

19位
帝京大学
64.0
19位
東海大学
64.0
19位
東北医科薬科大学(一般)
64.0
19位
聖マリアンナ医科大学

64.0

23位
北里大学

63.5

23位
杏林大学
63.5
23位
福岡大学

63.5

23位
愛知医科大学

63.5

27位
岩手医科大学

63.0

27位

​​​​​久留米大学

63.0
27位
埼玉医科大学
63.0
27位
金沢医科大学
63.0

31位

獨協医科大学
62.5

32位

川崎医科大学
61.5
32位
東京女子医科大学
61.5

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下田
下田
医学部専門予備校メルリックス学院名古屋校の校舎長として、日々、受験生の担任指導にあたり、面接指導の講師としても教壇に立っている。医学部受験情報を提供するセミナーでは、最新の医学部歯学部受験情報を分析し、セミナー講師として明快な語り口で解説していくことで保護者の皆様の人気を博している。医学部受験指導歴はメルリックス学院名古屋校の前身である医学部予備校DDPの時代から10年以上。若手ながら豊富な指導経験を生かしいて、受験生指導に向き合っている。

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