川崎医科大学の正規合格者は昨年より34名増えて101名
こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。
先日、川崎医科大学の二次試験合格者が発表され、一般枠で101名の方が合格されました。私立医学部入試ではこの最初に合格された方々を「正規合格者」と呼びます。
岡山県地域枠は10名、静岡県地域枠は10名、長崎県地域枠は6名とこちらは専願なので募集人員ぴったりの正規合格者でした。
今年は入学辞退者が多いと予想?
川崎医科大学は先日、一次合格者を発表しました。こちらは408名と昨年の403名とほぼ変わらない人数でした。ということは、昨年よりも正規合格者の中から入学辞退する人が多いと見込んだのでしょう。昨年の67名より34名多い101名の正規合格者は、過去10年間で2022年度の106名に次ぐ多さです。
新課程入試の前年度ということで、他大学と併願している医学部受験生がいつもより多いと考えたのでしょうか。ちなみに川崎医科大学は「補欠候補者」は発表しないので、二次試験を受験した人全員が、いわば補欠候補者という形になります。その中から繰り上げ合格になる人にはメールで通知が来ます。
川崎医科大学の募集要項にも「見落とし」「見間違い」等による入学手続期間の延長等は一切行いませんので、メールを毎日確認してくださいとあります。
トップに掲載した合格発表の掲示画像は、メルリックス学院から川崎医科大学に進学した生徒が送ってくれました。これを見てインターネットに情報を流す時は、ぜひ【出典:メルリックス】と書いていただければ嬉しいです。協力してくれる彼女たちの善意に思いを馳せていただければと思います。
1回目の繰り上げは正規合格者の手続締切の翌日?
このところ、川崎医科大学の1回目の繰り上げ合格は、正規合格者の入学手続締切日の翌日にあることが多いです。
今年であれば入学手続の締め切り日が2月6日ですので、その翌日あたりに1回目の繰り上げ合格があってもおかしくありません。
とはいえ、まだ現時点で二次試験の合格発表があった私立医学部は川崎医科大学と岩手医科大学、そして国際医療福祉大学の3校しかありません。
川崎医科大学は昨年より多く正規合格者を出していることから、この時点ではまだ入学辞退する人がそれほどおらず、1回目の繰り上げ合格が2月中旬や2月下旬など、少し先になってもおかしくありません。
繰り上げ合格のシーズンがやって来る
これから他の私立医学部でも次々に合格発表がやってきます。その大学によって補欠候補者の人数も出し方も、そして繰り上げ合格のタイミングや通知方法も異なります。
補欠候補者になった医学部受験生の方は、必ず大学の募集要項を確認して、どういった方法で繰り上げ合格の通知が来るかを確認してください。また、出願時に登録した電話はすべてチェックして、知らない番号から着信があったら繰り上げ合格の連絡を疑ってみてください。
基本的に繰り上げ合格は入学辞退して入学金が返ってくる頃まで可能性があります。多くの大学は3月31日を入学金の返還締切日としていますので、その日がひとつの目安となります。4月に入ってからも繰り上げ合格が回るケースはありますが、それほど多くありません。
ちなみに、川崎医科大学の地域枠は基本的に繰り上げ合格は回らないと考えていいと思います。これまでに入学者が合格者より少なかった(つまり入学辞退した人がいた)ことがあり、辞退者が出ても補充していません。
川崎医科大学はそうであっても、地域枠の欠員扱いも大学ごとに異なります。医学部受験生にとっては今年も繰り上げ合格を待つ長い季節の到来です。
今年もメルリックス学院では川崎医科大学、岩手医科大学、そして国際医療福祉大学にそれぞれ生徒達が正規合格しました。1年間の努力に拍手を送りたいと思います。