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医学部予備校と大手予備校の違い|化学科の増田講師より

こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。


 
メルリックス学院名古屋校で化学科の講師を長年務める増田勝也先生。生徒達の担任を務め、受験校や化学以外の学習相談にものる生徒からの信頼厚い先生です。そんな増田先生に医学部予備校と大手予備校との違いをうかがいました。



名古屋工業大学工業化学科卒。
SEとしてシステム構築に関わった後、現職。


目次[非表示]

  1. 1.システムエンジニアから予備校講師に
  2. 2.塾や予備校にほとんど行ったことがない
  3. 3.メルリックスの情報は一方通行ではない
  4. 4.「娘が医学部を受けるまで先生頑張ってよ」

システムエンジニアから予備校講師に

――まずは、医学部予備校の業界に入ったきっかけを教えてください。
 
増田先生(以下「増田」):大学の工業化学科を卒業した後、システムエンジニア(SE)として就職しました。当時のSEは朝6時から日付が変わる時間まで働くことも珍しくなく、今は良くてもこのままずっと続けるのはどうかなあ、と思って退職しました。


 
――90年代後半のSEは激務が当たり前で、体を壊したり精神を追いつめられたりする同僚を見て医師になりたいという元SEの再受験生も結構いらっしゃったぐらいです。
 
増田:会社を辞めて半年ぐらいゆっくりしてから仕事を探そうと思って、中学生を教える塾講師に応募しました。


 
――どうして、塾講師に応募してみようと思われたんですか。
 
増田:SEをやっていると、一日中コンピュータの画面に向かってプログラミングをしているので無味乾燥やったんですね。マシンと化してシステムを構築して納品するという繰り返しで。もっと人と接する仕事がしたいなあと思ってました。


 
――医学部予備校の講師になられたいきさつを教えてください。
 
増田:塾講師の面接に行ったら、そこでメルリックス名古屋校の前身であるDDP予備校の下田憲一郎校長(当時)にお会いしました。すぐ採用と言われて、中学生だけでなく高校生にも数学を教えることになりました。


 
――その時は化学ではなく数学を教えていたのですね。
 
増田:数学も得意だったので、まあ教えることはできました。その後、下田憲一郎校長が医学部予備校を立ち上げることになり「化学の講師をやってほしい」と言われて、医学部受験生に化学を教えることになりました。


塾や予備校にほとんど行ったことがない

――先生ご自身が受験生だった時は、何の教科が得意だったんですか。
 
増田:やっぱり化学が得意でしたね。化学が得意だったので大学も化学科に行こうと思いました。その次に得意だったのが数学で、物理はあまり得意ではなかったな。ただ、私は塾や予備校にほとんど行ったことがないんですよ。


 
――えっ、先生自身は予備校に行かず大学に合格されたんですか。
 
増田:正確には大手予備校の夏期講習を化学1コマだけ取りました。立派な校舎で立派な教材ですごいなあと感心しましたよ(笑)


 
――でも、1コマしか行かなかった。
 
増田:そうですね。でも、すごいところだなあというのはわかりました。


 
――そんな先生におうかがいしたいのですが、大手予備校と医学部予備校の違いはどういうところだと思われますか。
 
増田:やっぱり「手厚いサポート」に尽きるんじゃないでしょうか。私が行った時もそうでしたけど、大手予備校はとても質問ができるような雰囲気ではないですよね。いくら立派な授業を受けてもその後のフォローが大事なので、医学部予備校は生徒の聞きたいことに答えてくれて、相談にものってくれるという手厚いサポートが大手との違いだと思います。


――私立医学部の化学にはどういった特徴がありますか。

増田:とにかくスピードを要求される大学が多く、国公立の問題のようにじっくり解いていられないところでしょうか。


――私立医学部はどの科目も「まずは処理能力」と言われますね。

増田:迅速な答案作成ができないと話にならないので、医学部予備校だと授業内で私立医学部の問題に早い段階から触れられる点が強みではないでしょうか。また、問題を解くときは常に制限時間を意識させる授業スタイルなので、それも効果的だと思います。


メルリックスの情報は一方通行ではない


――他の医学部予備校とメルリックス学院との違いはどうですか。
 
増田:メルリックスの特長は「情報量の多さ」だと思います。しかも、情報を一方通行で渡すだけでなく、一人ひとりに合わせて面倒を見てくれるのが他の医学部予備校との違い。私立医学部の1校1校に対して、その生徒とマッチングしているかどうかを精査して、受験校を選んで合格するために必要なことをしてくれるのがメルリックスだと思います。


 
――確かに「この大学は偏差値が低いからねらい目だ」という言い方は、メルリックスの先生方はしないですね。
 
増田:メルリックスの講師はみんな生徒目線で話をしますからね。ただ、生徒指導のマニュアル化はある程度必要だと思います。


 
――それは組織が拡大していく上での課題だと思います。ところで、増田先生がこの仕事にやりがいを感じる時というのはどんな時ですか?
 
増田:それはやっぱり生徒ができるようになって合格してくれる、そこに尽きます。生徒達と接しているといろんなアクションが返ってくるのですが、それが非常に面白い。コンピュータの画面に向かってプログラミングをしていた時とは全く違う面白さがあります。


「娘が医学部を受けるまで先生頑張ってよ」


――中でも印象に残っている生徒はいますか。
 
増田:この仕事を30年近くやっているんで、誰にしようかなあ……。だいぶ前に愛知医科大学に合格した2浪の女子生徒かな。予備校に入ってからいろいろとすったもんだして大変でした。こちらとしてもやる気を出してもらうのに四苦八苦して、化学の個別指導の授業中もいろいろと話をして、何とか合格してくれたという思い出があります。


 
――話を聞いているだけで、先生のご苦労が伝わってきます(笑)
 
増田:その女子生徒はもう立派な医師になって、娘さんが幼稚園に上がるぐらいの年齢で。最近も「娘が医学部を受けるまで、先生まだまだ頑張ってよ」とメールが来ました。なので、あと10年ちょっとは頑張らないかんなあと思ってます。


 
――それでは最後に、先生にとっての「理想の医学部予備校」とはどんな予備校でしょうか。
 
増田:生徒が医学部に合格してからもおつき合いできるような、そういう生徒を輩出できるような予備校が理想じゃないでしょうか。医師になってからも未だに年賀状をくれたり、20年以上経ってもずっと連絡をくれたりとか、そういう生徒達がいますが、そういうのが理想だなあと思います。


 
――今日は先生の前職の話も聞けて大変興味深かったです。ありがとうございました。



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増田
増田
メルリックス学院名古屋校化学科講師

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