【終了】北里大学医学部の推薦ガイダンスを行いました
こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。
9月23日にメルリックス学院渋谷校で、北里大学医学部の学校推薦型選抜ガイダンスを行いました。ご参加いただいた皆様ありがとうございました。
来年夏に新千円札が発行される
北里大学は今、来年夏に発行される新千円札に学祖である北里柴三郎博士の肖像が使われるということで非常に盛り上がっています。これは外部の人にはちょっと想像しづらいかもしれませんが、千円札の新しい肖像画に北里柴三郎博士が決まった時から、北里大学は広くこのことを取り扱ってきました。
実は2015年にノーベル医学生理学賞を大村智・北里大学特別栄誉教授が受賞された時も、大学を挙げて祝福と業績を称えるコメントが出されました。これには北里柴三郎博士がジフテリアの血清療法で第1回ノーベル医学生理学賞の候補に上がりながら受賞できなかったという経緯もあったものと思われます。115年ぶりの悲願達成に大学は湧き、その年の面接では「あなたはノーベル賞を取ってみたいと思いますか?」と聞かれた子もいました。
北里柴三郎博士の故郷である熊本県小国町にある北里柴三郎記念館には、新千円札のデザインを模したグッズがたくさん売られています。先日、医農連携実習で小国町に行った昨年の推薦合格者がミニタオルを買ってきてくれました。ガイダンスでは皆さんに実際にこのミニタオルをお手に取っていただきました。
受験生の誰もが不安な基礎学力検査
1.基礎学力検査
2.小論文
3.面接試験
が行われます。この中でやはり皆さんが不安に思うのは、英語と数学・理科2科目が出題される基礎学力検査です。
問題自体は一般選抜の問題に比べれば易しいと言えるレベルですが、試験時間は100分ですべての問題を連続で解かなければならず、時間配分が非常に厳しい試験です。
また、一般選抜とは問題形式も異なり、記述も多く出題されるため、一般選抜の勉強をしながら北里推薦の対策をすることでより合格可能性を上げることができます。学力に自信があればほぼ対策せずに行っても高得点が取れるかもしれませんが、そうでなければやはり100分連続の試験形式に慣れておいた方がいいでしょう。
北里独特の個人面接とグループ面接
北里大学医学部の指定校推薦は出願書類に【面接票】があります。面接はグループと個人の2回行われますが、個人面接の方で【面接票】や高校の調査書から質問されることはよくあります。
【面接票】には「本学志望の動機」と「自分が誇れること」を書かなければならず、A4 1枚で結構な字数を書かなければなりません。特に現在の高3生はコロナ直撃世代であり、高校1年から2年にかけては部活動や学校行事がなかなか行うことができずに苦労した世代です。
今回の推薦ガイダンスでは「自己PRの材料を考えよう」と題して、皆さんに自己PRシートを書いてもらい、さらにそれをグループ内で発表してもらうというワークショップを行いました。個人面接の練習になると同時に、グループで話し合うことに慣れてほしかったからです。
初めて会う受講生同士にも関わらず、慣れてくるとグループ内で話が弾むようになってきて、これなら対策講座でのグループ討論も上手くいきそうだという手応えを感じることができました。
医農連携実習の様子
北里大学医学部では1年次の夏に選択実習があります。その中には青森県の八雲牧場での実習や、熊本県小国町での医農連携実習などがあります。
今回の推薦ガイダンスでは昨年の推薦合格者が送ってきてくれた画像を皆さんに見てもらいながら、実習の様子もお話しさせていただきました。1年後には皆さんが実習で撮った画像を送ってきてくれる番だよ、との思いを込めながらガイダンスを行いました。
昨年の北里大学医学部指定校推薦の合格者数は、一般枠と地域枠を合わせて12名でした。毎年多くの合格者を出しているメルリックスの北里大学推薦対策講座が今年も始まります。1人でも多くの方が合格できるように教職員一同、精一杯サポートしてまいります。