【2024年度】私立医学部推薦入試どこを受ける？

こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。

私立医学部の2024年度入試日程が判明しました。今日は私立医学部の中でねらい目と思われる推薦入試や受験校の選び方についてお伝えします。

◇◆一般選抜でのねらい目大学に関する分析記事はこちらからご覧いただけます◆◇

入試問題を公表している大学としていない大学

私立歯学部の推薦入試は問題が公表されている大学と公表されていない大学があります。ご質問を受けることが多いので一覧にしてみました。

産業医科大学は大学に連絡すると、過去3年分の推薦入試と一般入試の問題をダウンロードできます。試験科目では「小論文」となっていますが、実際には英語、そして数理的な計算が必要な融合問題ということが過去問を見るとわかると思います。

今年から産業医科大学は共通テスト利用の総合型選抜を導入しますが、11月25日にプレゼンテーション試験が行われます。

昭和大学の卒業生推薦入試は、全学部とも同じ11月25日に行われます。医学部は歯学部と同じ問題が課せられます。

問題を公表していない大学をどう対策するか

学校推薦型選抜・総合型選抜を受ける場合、なるべく自分と問題の相性が良い大学を受けようと考えるのは当然のことです。

問題を公表している大学であれば、実際の過去問を見て検討できますが、問題非公表の大学は実物を見ることができません。自分の高校で過去に合格した先輩がいる場合は、進路指導室にデータが残っていると思います。いない場合はメルリックス学院のように、合格者から問題の聞き取り調査をしている予備校に聞くのが一番だと思います。

問題が公表されていない大学を受ける場合は、文字通り情報が勝負の分かれ目になります。どういった問題が出題されるのかはもちろん、どのぐらい得点すれば合格ラインに届くかといった経験値がある予備校で指導を受けることで、一般選抜の勉強と両立しながら推薦の準備をすることができます。

推薦・総合型の問題は一般選抜とは違う場合がある

満足な情報がない場合に医学部受験生の皆さんが対策としてよくやるのが、一般選抜の過去問を解くことです。

確かに推薦と一般で作題者が同じこともあるし、出題傾向を引き継いでいることもあります。一般選抜の過去問をやることで一般選抜の対策にもなるでしょう。けれど、推薦と一般で出題傾向が全く違う問題の場合、過去問をやることが推薦対策にはなりません。

基本的に一般選抜よりも推薦の方が基本的な問題が出題されます。また、特に数学は数I･II･A･Bが出題範囲で数IIIが含まれていないなど、出題範囲が異なることもあります。

一般選抜はマークシート方式が出題される埼玉医科大学や金沢医科大学の推薦・総合型では、記述式が出題されます。逆に関西医科大学の推薦は一般選抜と異なり、すべてマークシート方式で出題されます。

試験時間や出題形式を理解した上で対策することで、入試本番での得点率が上がることは間違いありません。

2024年度　私立医学部推薦入試日程

それでは先日の記事にも掲載した、2024年度の学校推薦型・総合型選抜の入試日程（判明分）です。推薦・総合型を受ける方は一般選抜の勉強と上手に両立できるよう、夏の計画をしっかりと立ててください。