【東邦AO】東邦大学医学部 総合入試・同窓生子女入試・推薦入試に合格するための対策
こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。
今日は首都圏の受験生に人気の高い東邦大学医学部の総合入試・同窓生子女入試・推薦入試について取り上げます。
◇◆今年も東邦大学医学部の総合型選抜対策講座を行います!◆◇
目次[非表示]
- 1.○入試概要
- 2.○2024年度募集要項
- 3.○倍率
- 3.1.◎総合入試
- 3.2.◎同窓生子女入試
- 3.3.◎推薦入試(公募制-新潟県地域枠)
- 3.4.◎推薦入試(公募制-千葉県地域枠)
- 4.○過去問
- 5.○出願書類
- 5.1.◎自己アピールシート
- 5.2.◎志望理由書
- 5.3.◎所信書(新潟県地域枠のみ)
- 6.○攻略法
- 7.○対策講座
○入試概要
東邦大学医学部は2021年度より総合入試および同窓生子女入試を実施しています。一般入試でも出題される【基礎学力】とコンピュータを使った【適性試験】が1次試験で行われ、グループ討論とMMIが2次試験で行われます。また、地域枠推薦もほぼ同じ内容で実施されていますが、地域枠に関する個人面接があります。
純粋な学力試験のない珍しいタイプの医学部入試であり、文章や表・グラフを要約する能力や、その場で柔軟に対応するコミュニケーション能力が求められます。
○2024年度募集要項
◎募集人員
総合入試 |
約10名 |
---|---|
同窓生子女入試 |
約5名 |
推薦入試(公募制-千葉県地域枠) |
3名 |
推薦入試(公募制-新潟県地域枠) |
6名 |
推薦入試(付属校制) |
約25名 |
※総合入試・同窓生子女入試・推薦入試(公募制-地域枠)・推薦入試(付属校制)はいずれも併願できない。
☆千葉県医師修学資金貸付制度https://www.pref.chiba.lg.jp/iryou/ishi/ishikakuho/gakusei/kashitsuke.html
☆医師ナビにいがた
https://www.ishinavi-niigata.jp/
◎入試日程
出願期間 |
2023年11月1日(水)~11月8日(水)必着 |
---|---|
一次試験日 |
2023年11月17日(金) |
一次試験合格発表日 |
2023年11月27日(月) |
二次試験日 |
2023年12月2日(土) |
二次試験合格発表日 |
2023年12月6日(水) |
◎出願資格
総合入試
対象 |
1浪まで |
---|---|
評定平均 |
3.8以上(数学・理科がそれぞれ4.0以上) |
同窓生子女入試
対象 |
医学部卒業生の血族2親等までの者 (法定血族の場合は2021年4月1日より以前に養子縁組をしていること) |
---|---|
評定平均 |
なし |
推薦入試(公募制-千葉県地域枠)
対象 |
出身校の推薦を受けた者 |
---|---|
評定平均 |
なし |
その他 |
・卒業後に医師として千葉県が指定する医療機関において修学資金の貸与機関の1.5倍の期間従事することを誓約できる者。
・修学資金の貸与を受けるにあたり、保証人を2名たてることができる者。 (出身地域は問わない)
|
推薦入試(公募制-新潟県地域枠)
対象 |
出身校の推薦を受けた者 |
---|---|
評定平均 |
なし |
その他 |
・卒業後に医師として新潟県が指定する医療機関等に9年間従事することを誓約できる者。
・修学資金の貸与を受けるにあたり、保証人を2名たてることができる者 ・新潟県内で夏季休暇等を利用して行う地域医療に関する実習(2~3日間程度)に毎年(1~5年生まで)必ず参加すること。 (出身地域は問わない)
|
推薦入試(付属校制)
対象 |
学校長を経由して出願 |
---|
○倍率
◎総合入試
2023 |
2022 |
2021 |
|
---|---|---|---|
募集人員 |
約10名 |
約10名 |
約10名 |
志願者数 |
89名 |
69名 |
92名 |
受験者数 |
89名 |
69名 |
92名 |
一次合格者数 |
57名 |
57名 |
― |
二次合格者数 |
18名 |
14名 |
14名 |
合格倍率 |
4.9倍 |
4.9倍 |
6.6倍 |
入学者数 |
― |
14名 |
14名 |
※2022年度より一次試験と二次試験に分かれて行われるようになった。
◎同窓生子女入試
2023 |
2022 |
2021 |
|
---|---|---|---|
募集人員 |
約5名 |
約5名 |
約5名 |
志願者数 |
47名 |
55名 |
65名 |
受験者数 |
47名 |
55名 |
65名 |
一次合格者数 |
23名 |
44名 |
― |
二次合格者数 |
6名 |
7名 |
7名 |
合格倍率 |
7.8倍 |
7.9倍 |
9.3倍 |
入学者数 |
― |
7名 |
7名 |
※2022年度より一次試験と二次試験に分かれて行われるようになった。
◎推薦入試(公募制-新潟県地域枠)
2023 |
2022 |
|
---|---|---|
募集人員 |
約5名 |
3名 |
志願者数 |
32名 |
34名 |
受験者数 |
31名 |
33名 |
一次合格者数 |
20名 |
30名 |
二次合格者数 |
5名 |
3名 |
合格倍率 |
6.2倍 |
11.0倍 |
入学者数 |
― |
3名 |
※2022年度より実施。
◎推薦入試(公募制-千葉県地域枠)
2023 |
|
---|---|
募集人員 |
約3名 |
志願者数 |
10名 |
受験者数 |
10名 |
一次合格者数 |
8名 |
二次合格者数 |
3名 |
合格倍率 |
3.3倍 |
入学者数 |
― |
※2023年度より実施。
○過去問
適性試験 |
60分 |
---|---|
基礎学力 |
60分 |
面接 |
約30分 |
東邦大学医学部総合入試・同窓生子女入試・推薦入試の過去問は公表されていません。
◎適性試験
「将来医師として必要な思考力、判断力を有していることを確認」と募集要項にある。図形の展開図や間違い探し、4コマ漫画を並び替える問題など様々な分野から出題される。設問ごとに制限時間が決まっており、前の問題に戻ることはできないCBT形式。
◎基礎学力
「文章や図表の内容の理解度やそれらを論理的に表現する力、科学的判断力を確認」と募集要項にある。四字熟語・同義語・ことわざ等を答えるマーク式の問題と、資料統計や課題文を読んで問いに答える記述式の問題に分かれる。
◎面接
MMI(AO:3分×3回、地域枠:3分×2回)
マルチプル・ミニ・インタビュー。ブースに入る前に課題文を読む時間が与えられる。まず課題文に答えた後、ブースの中にいる面接官からの質問に答える。
グループ討論(10分)
テーマが与えられ、1人ずつ自分の意見を言った後にグループで話し合う。グループとしての結論が求められるが時間が短いので注意。
個人面接(地域枠のみ)
地域枠志望理由やなぜ東邦大学を選んだかなどを質問される。他に卒業後のキャリアや入学確約入試であることの確認なども行われる。
○出願書類
◎自己アピールシート
A4 1枚。大学のホームページからダウンロードする。自分がどのようなことに取り組んだかについて、長所・短所などを記入する。
◎志望理由書
総合入試、同窓生子女入試、推薦入試(地域枠)によって、それぞれ求められる内容が異なる。基本的には本学志望理由と卒業後の貢献がメインとなる。
◎所信書(新潟県地域枠のみ)
新潟県地域枠に申請した理由と将来の抱負(400字以内)について書く。
○攻略法
通常の医学部受験で求められる、いわゆる学力試験(英語・数学・理科)がストレートに出題されない珍しい入試です。「適性試験」では数理的問題が出題されたり、「基礎学力」の資料統計で生物的な内容が扱われることがありますが、基礎学力の記述部分が多くのボリュームを占めるため、一次試験では国語(近代以降の現代文)が得意な小論文の書ける受験生が有利な傾向にあります。
二次試験は東邦大学の一般入試と同じ、MMIとグループ討論が課されます。いずれも試験時間が短く瞬発力が要求されます。地域枠推薦入試では地域枠の規約について確認する個人面接も行われます。
一般選抜に向けた勉強を進めながら、なるべく短い時間で効率よく準備をすることが求められます。この入試自体がその場ですぐに判断できる瞬発力に優れた受験生を求めている印象ですので、そこも意識しておいた方がいいでしょう。
地域枠推薦入試は「◎歳まで」という年齢制限がなく、高校から推薦書を出してもらえれば受験することができます。評定平均の制限もありません。
○対策講座
例年、東邦大学の総合入試・同窓生子女入試・推薦入試は11月中旬に一次試験、12月上旬に二次試験が行われます。出願期間が比較的短いので注意が必要です。
基礎学力で出題される要約のコツや資料統計の読み取りなどは、一般選抜の小論文対策にもなるのでぜひやっておくことをお勧めします。また、総合入試と同窓生子女入試には個人面接がありませんので、自分の志望動機と熱意をアピールできる出願書類の作成は念入りに行う必要があります。