昭和大学歯学部の入試攻略法
こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。
7月2日(日)に受験情報センターが主催する【歯学部合同説明会】を渋谷で開催することが決定しました。私立歯科大学協会のご後援をいただき、全国から15校の歯科大学様にご参加いただく予定です。◇◆好評のうちに終了しました。ありがとうございました◆◇
今日は参加される大学の中から、受験生に人気の高い昭和大学歯学部の攻略法をご紹介します。
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昭和大学歯学部は7つの入試区分で学生募集
昭和大学歯学部は2年前から総合型選抜を新しく設置し、現在は合計7つの入試区分で学生を募集しています。
・総合型選抜入試
・学校推薦型選抜入試
・卒業生推薦入試
・一般選抜入試I期
・一般選抜入試Ⅱ期
・大学入学共通テスト利用入試
・編入学試験
このうち、学校推薦型選抜入試、卒業生推薦入試、編入学試験は同じ日に試験が行われ、同じ基礎学力試験を受験します。英語、数学の他に、理科の基礎科目を2科目選択する必要があり、それが受験のネックになる受験生もいるようです。
ただ、あくまで基礎範囲ですから、入試で選択する1科目はすべての範囲を学習するとして、もう1科目は基礎範囲でいいわけですから、高校で履修した時に苦手意識のなかった科目を勉強してチャレンジすることをお勧めします。また、理科の勉強は歯学部に入学してからも役に立ちます。
基礎学力試験についてはこちらの記事で解説しています。
2024年度入試では募集人員の変更がある
昭和大学歯学部の2024年度入試では募集人員が変更になります。
総合型選抜が5名から10名に増え、卒業生推薦入試も5名から7名に増えます。その分の7名は一般選抜入試Ⅰ期が44名から42名に、一般選抜入試Ⅱ期が10名から5名に減ることで調整されます。
全体的にここ数年、一般選抜入試から総合型選抜・学校推薦型選抜に学生募集がシフトしつつあります。推薦はは現役生のみ(卒業生推薦は1浪まで)、総合型は1浪生までしか受験できませんので、出願資格がある受験生にとってはチャンスです。
指定校推薦を除いては評定平均の制限もありませんので、昭和大学歯学部に入学したい受験生は、出願資格のある入試から順に受けていくのが基本です。
総合型選抜は昨年から学力試験がなくなり、模擬授業とその理解度の確認(テスト)が行われるようになりました。一次試験は書類審査、二次試験は模擬授業+理解度確認テスト、個人面接になりますので、学力に自信がない受験生でも自分自身をアピールすることで合格のチャンスがあります。
総合型選抜についてはこちらの記事で解説しています。
昭和大学歯学部は推薦でも一般でも国語(現代文)が選択できる
昭和大学歯学部の入試の特徴としては、推薦でも一般でも数学または国語(現代文)が選択できることです。同じく日本歯科大学も一般で数学か国語(現代文)のどちらかを選択できますが、推薦で国語(現代文)を選択できる私立歯学部は昭和大学のみです。
昭和大学歯学部の国語(現代文)は、教育課程の変化や共通テストの出題方針を踏まえた良問が並んでいます。国語に自信のある生徒は、無理に数学を選択せずに国語での受験をお勧めします。
合格最低点は大学のホームページでも公表されていますが、Ⅰ期で192/300点、Ⅱ期で223/300点です。Ⅱ期は医学部志望者も受けてくるからか、例年70%以上の得点率が必要ですが、Ⅰ期は2021年度入試のように180/300点と60%でもいい年もあり、難易度はⅡ期>Ⅰ期となっています。
1年次は富士吉田で他学部の学生と寮生活
他の歯学部にはない昭和大学歯学部の特長としては、やはり1年次の寮生活でしょう。富士吉田にある寮で歯学部の他に、医学部・薬学部・保健医療学部の学生と一緒に1年間生活します。
コロナ禍で集団感染が危惧される中でも、様々な工夫により寮生活は実施されました。それは何より、昭和大学がこの「1年次全寮制」こそ、昭和大学のアイデンティティだと考えているからに他なりません。
面接では必ずと言っていいほど寮生活のことを聞かれますので、寮生活のメリットや、実際の生活で困ったことがあった時にどうするかなどを考えておくといいでしょう。