医学部小論文指導

2023年度医学部入試概況 第5回 | 成功する受験校の選定の仕方

こんにちは。
メルリックス学院代表の佐藤正憲です。


代表室から2023年度の医学部入試についてお届けするブログ。第5回は受験校の選定の仕方について、実際の生徒の例を挙げてご説明します。


目次[非表示]

  1. 1.合格した生徒の実際の例
  2. 2.3人それぞれの合格への軌跡
  3. 3.面接試験を突破しやすい大学


受験校を選定するにあたって、メルリックス学院では大手予備校が出す偏差値で輪切りにする選定はしておりません。昨年、今年と名古屋校・大阪校の本科生の9割以上が一次合格を果たしているのにはそれなりの理由がございます。


メルリックス学院が面談で採用している受験校選びの極意の一部をご紹介したいと思います。


合格した生徒の実際の例


まず、私立医学部の入試では大手予備校が出す偏差値は余り参考にならないケースが多いです。昨年も岩手医科、川崎医科、金沢医科を落としてきて、愛知医科、藤田医科に合格するケースがありました(例1)。


また、一昨年前の生徒で、岩手医科、川崎医科、兵庫医科を落としてきて最後、関西医科前期、藤田医科医科後期に合格して関西医科に進学した生徒もおります(例2)。


今年のメルリックス学院大阪校の受験生でこのようなケースがありました。マーク模試だ
と偏差値64程度のスコアを出す、記述模試になると偏差値55程度になる。この生徒に関西医科大学の推薦入試を勧めたところ、見事に突破してきてくれました(例3)。
※関西医科大学推薦入試は130分間で70問のマーク形式になります。


彼には12月の最終保護者会で、岩手医科や東北医科薬、杏林、帝京、北里、川崎医科、金沢医科、埼玉医科を受験していけば、幾つか間違いなく一次合格が掴めるとお話しておりました。


このように、受験生の受験校選びに際して


(1)マーク、記述型いずれの形式が得意か
(2)得点源にする教科は逆に足を引っ張る科目は
(3)問題の量に対する処理能力
(4)ある程度難解な問題でも解く力を有するか、標準問題で力を発揮するタイプか
(5)面接試験の型が受験生に適合しているか


この点を個々の力に応じてしっかりと分析してあげることで、俄然、予備校の合格力が確実に高まります。


この「個々の力」は模試の結果だけで判断すると大火傷することがあります。日頃、予備校の週例テスト、日ごろから授業を担当している講師による所見をしっかりと踏まえて、最後に教務の先生がメンタル面も含めた総合力を集約して予備校としての判断をすべきところです。


3人それぞれの合格への軌跡


先の例1の受験生の場合、処理能力が心もとないものの(マークシート形式にやや難)、基礎学力はきちんと備えており、難しい問題への適正もそれなりにあります。



このような生徒の場合、記述式の問題で当てることも期待がもてます。量的にもそこそこで、合否を分ける問題に記述式が入っている点で、愛知医科、藤田医科の合格は妥当な結果であったといえましょう。これに福岡、久留米も受験していれば合格していたはずです。関西医科にチャレンジしても面白かったと思います。


例2の受験生も例1の受験生とかなり共通点が多いです。彼女は生物が偏差値80近く/化学も65程度/数学も同程度/英語にやや難があるが、記述式なら医学部受験生に何とか勝負になるといった状況でした。
関西医科の場合、2023年度入試は生物も難易度が上がりましたが、昨年までは物理が極めて難解で、生物受験生有利の学校でした。


もともと、関西医科は記述力を重視する傾向にあり、今年は自由英作文が出題されました。彼女もマークシート形式が不得手でしたので、このような結果もあったと思います。関西医科は理科が得意であると有利で他の受験生に差をつけやすく、また記述力が高いことも有利に働きます。


最後に例3の受験生の場合ですが、私立医学部の受験生にはよくこのタイプがいます。選択式のマークシートにおいて、感覚でこれが「正解」と選ぶ絶妙な嗅覚を有する受験生です。
教科間での得点のバランスも非常に良く、前述した受験校(岩手医科や東北医科薬、杏林、帝京、北里、川崎医科、金沢医科、埼玉医科)を受験していれば全部、一次合格もあり得たと思われます。
但し、彼が愛知医科や福岡、久留米、聖マリアンナ医科を受験していれば全統記述模試の成績からして、他の受験生が普通に解く問題を落としてくる可能性が高いです。


面接試験を突破しやすい大学


最後に面接試験についても簡単に触れておきたいと思います。



面接試験は、(1)一般的な個人面接 (2)集団討論型 (3)MMI(マルチプルミニインタビュー)(4)プレゼン型に大別できます。
(1)の一般的な個人面接が苦手な方は、(2)を予備校で特訓して受験するのも一つです。金沢医科、福岡がこれに該当します。東邦大学にも集団討論があります。(3)は東邦大学が集団討論の前にMMIをやります。東京慈恵会医科大学や藤田医科大学は個人面接との混合型です。


(1)に関しては、東北医科薬科大学、聖マリアンナ医科大学、久留米大学あたりが、他の大学で二次試験を突破できない生徒でも、繰り上がりが早めに廻ってきている感があります。形式はちょっと違いますが大阪医科薬科大学もそうです。面接試験の比重が少ないのではないかと考えております。

面接試験については改めて取り上げたいと思っております。










佐藤
佐藤
メルリックス学院代表。1971年、愛知県名古屋市生まれ。1995年、名古屋大学法学部法律学科卒。日本生命保険相互会社、中央出版など教育系出版社を経て2018年から現職。2020年に大阪医学部予備校ロゴス、2022年にDDPを吸収合併。著書に『あなただけの医学部合格への道標』(産学社)などがある。

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