ふじた未来入試は高3枠12名、専願枠3名が合格

こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。


藤田医科大学のふじた未来入学試験の2次合格発表が先週の金曜日にありました。
高3枠と専願枠あわせて12名の募集人員に対して、高3枠12名、専願枠3名が2次合格となりました。


昨年までふじた未来入試は高3枠と高卒枠で別々に募集していました。
今年から高卒枠がなくなり、現役と1浪が受験できる専願枠ができました。
最初は高3枠のみになると発表されていましたが、途中で専願枠も設けられることになりました。
おかげで、1浪生も(専願ではありますが)受験できるようになりました。


志願者は高3枠96名、専願枠71名。
1次合格者は高3枠40名、専願枠21名でした。


1次倍率は高3枠2.4倍、専願枠3.4倍。専願枠の方が厳しい倍率となりました。
最終倍率は高3枠8.0倍、専願枠23.4倍とさらに厳しいものになりました。


この差はどこから生まれたものかと考えると、やはり高3枠の受験者の方が「点数が高かった」ということでしょう。
国公立医学部医学科と併願できる高3枠を受ける人は、国公立が本命で学力に自信のある受験生でしょう。


専願枠に出願した人は、そこまでの自信がない高3生や、国公立は難しいと考える1浪生が多かったと思います。
それが最終的な得点の差に出たと思われます。


メルリックスからは高3枠1名、専願枠2名が2次合格となりました。
専願枠の合格者3名のうち2名がメルリックスからの合格者でした。
厳しい戦いとなった専願枠で、この数字は健闘したと言っていいと思います。



今年からふじた未来入学試験の成績開示は、面接点も出るようになりました。
成績開示で面接点まで出る私立医学部は、東京医科大学や久留米大学など限られた大学しかありません。
貴重なデータを今後の面接指導に活かしていきたいと思います。



ここからは入試と関係ない話を少し。
2次発表のあったその日、ちょうど私は藤田医科大学のキャンパスにいました。
最後に来たのはコロナが広がる前なので、久しぶりの訪問です。


広大な敷地に病院と校舎がそびえ立つキャンパスは変わっていませんでした。
病院の入口にあったファミリーマートがなくなっていたのは、ちょっと淋しかったですが。
⇒大学の方より、ファミリーマートは病院の入口を入って2階に移転しておりますとご連絡をいただきました。
病院の先にもう1軒ファミマがあり、大学の近くに小さなファミマもあるそうです。
以前のファミマが入っていた所はカフェ付きの本屋さんになるそうです。その2階がレストピアふじたという食堂になっています


校舎内で何人もの学生さんとすれ違ったのですが、皆ストラップを下げており、一目で藤田医科大学の学生とわかります。
何よりすごいと思ったのは、学生さんが既に医療従事職の方のように礼儀正しく振る舞っていたことです。


私は全国の医学部にお邪魔する機会がありますが、医大生でも低学年のうちはまだまだ学生気分です。(学生なのだから当たり前ですが)
来客の前でも学生達は試験の話や部活のことなど、内輪の話ではしゃいでいたりもします。
ポリクリが始まる5年生ぐらいから、ようやく医療従事者としての自覚が出てくるといった感じです。


しかし、キャンパス内ですれ違った藤田の学生さんは、どの人も白衣を着ていれば研修医と言われてもおかしくないような、職業人としての自覚に満ちていました。
大学できちんとしたプロフェッショナル教育が行われていることを感じました。


大学のホームページを見ていただくとわかるのですが、藤田は臨床・研究・教育のすべてに並々ならぬ力を入れており、THE世界ランキング2021では国内大学11位にランクインしています。
特に論文の引用数で高い評価を得ており、臨床だけでなく最先端の研究にも力を入れていることが特徴です。


開院前の岡崎医療センターで、ダイヤモンド・プリンセス号のコロナ患者や濃厚接触者を受け入れるなど、藤田にはそれぞれの機能が異なる4つの大学病院があります。
国産の手術支援ロボットhinotoriも有名で、志望理由を書く時にはどれを入れるか迷うほどです。


久しぶりに訪問してその勢いを目の当たりにすると共に、校風をしっかり理解してから受けるべき大学だとも思いました。
医学を志高く学びたい学生にとっては、素晴らしい環境だと思います。

鈴村
鈴村
メルリックス学院医学部・歯学部受験情報センター長

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