藤田医科大学の2024年度入試結果と2025年度入試変更点
こんにちは。
メルリックス学院名古屋校の校舎長の下田です。
藤田医科大学医学部の2024年度(令和6年度)入試結果が公表されました。
一般選抜前期では、従来の前半戦の入試日程から私立医学部入試においては、後半戦になる2月4日(日)に変更になりました。また、ふじた未来入試独創一理枠の新設などいくつかの変更点がありました。2025年度入試においても、国際バカロレア選抜の新設、共通テスト利用後期の廃止など入試の変更点がいくつかありました。
◇◆藤田医科大学が8/25(日)大阪校での全国医学部合同説明会に参加します!◆◇
目次[非表示]
- 1.○募集概要
- 2.○入試結果
- 2.1.ふじた未来入試(高3一般枠)
- 2.2.ふじた未来入試(独創一理枠・専願枠・高卒枠)
- 2.3.一般選抜(前期)
- 2.4.一般選抜(後期)
- 3.○合格最低点
- 3.1.一般選抜 前期(一般枠+愛知県地域枠)
- 3.2.一般選抜 後期(一般枠+愛知県地域枠)
- 3.3.共通テスト利用選抜 前期
- 3.4.共通テスト利用選抜 後期
- 4.○補欠と繰り上げ合格
- 5.○2025年度の入試変更点
- 6.○出願書類
- 7.○一般選抜の傾向
- 7.1.英語 90分200点 記述・マーク式
- 7.2.数学 100分200点 記述・マーク式
- 7.3.化学 2科目120分200点 記述・穴埋め式
- 7.4.生物 2科目120分200点 記述
- 7.5.物理 2科目120分200点 記述・穴埋め式
- 7.6.小論文 実施しない
- 7.7.個人面接 15分程度✖2回 40点(MMI含む)
- 7.8.MMI 5分程度✖2回 40点(個人面接含む)
- 8.○2024年度入試分析
- 9.○合格体験記
○募集概要
2025年度入試の募集概要は以下になります。
◎ふじた未来入試
一般枠・独創一理枠:15名
◎国際バカロレア選抜(新設):若干名
◎一般選抜
前期(一般枠):80名
前期(愛知県地域枠):5名
後期(一般枠):5名
後期(愛知県地域枠):5名
◎共通テスト利用:10名
○入試結果
ふじた未来入試(高3一般枠)
2024 |
2023 |
2022 |
|
---|---|---|---|
募集人員 |
12名 |
12名 |
12名 |
志願者数 |
122 |
96 |
95 |
一次受験者数 |
120 |
94 |
95 |
一次合格者数 |
35 |
40 |
33 |
一次合格倍率 |
3.4 |
2.4 |
2.9 |
正規合格者数 |
13 |
12 |
12 |
補欠候補者数 |
― |
― |
― |
繰上合格者数 |
0 |
1 |
0 |
総合格者数 |
13 |
13 |
12 |
最終合格倍率 |
9.2 |
7.2 |
7.9 |
入学者数 |
― |
― |
― |
ふじた未来入試(独創一理枠・専願枠・高卒枠)
2024
独創一理枠
|
2023
専願枠
|
2022
高卒枠
|
|
---|---|---|---|
募集人員 |
12名 |
12名 |
12名 |
志願者数 |
25 |
71 |
95 |
一次受験者数 |
25 |
71 |
95 |
一次合格者数 |
9 |
21 |
33 |
一次合格倍率 |
2.8 |
3.4 |
2.9 |
正規合格者数 |
3 |
3 |
7 |
補欠候補者数 |
― |
― |
― |
繰上合格者数 |
0 |
1 |
0 |
総合格者数 |
3 |
4 |
7 |
最終合格倍率 |
8.3 |
17.8 |
13.6 |
入学者数 |
― |
― |
― |
一般選抜(前期)
2024 |
2023 |
2022 |
|
---|---|---|---|
募集人員 |
83名 |
83名 |
78名 |
志願者数 |
1,963 |
1,747 |
1,746 |
一次受験者数 |
1,766 |
1,673 |
1,681 |
一次合格者数 |
442 |
400 |
325 |
一次合格倍率 |
4.0 |
4.2 |
5.2 |
正規合格者数 |
229 |
251 |
244 |
補欠候補者数 |
― |
― |
― |
繰上合格者数 |
50 |
19 |
74 |
総合格者数 |
279 |
270 |
318 |
最終合格倍率 |
6.3 |
6.2 |
5.3 |
入学者数 |
― |
― |
― |
※愛知県地域枠のデータを含む
一般選抜(後期)
2024 |
2023 |
2022 |
|
---|---|---|---|
募集人員 |
10名 |
10名 |
15名 |
志願者数 |
644 |
581 |
605 |
一次受験者数 |
576 |
517 |
549 |
一次合格者数 |
63 |
64 |
59 |
一次合格倍率 |
9.1 |
8.1 |
9.3 |
正規合格者数 |
10 |
11 |
15 |
補欠候補者数 |
― |
― |
― |
繰上合格者数 |
2 |
4 |
10 |
総合格者数 |
12 |
15 |
25 |
最終合格倍率 |
48.0 |
34.5 |
22.0 |
入学者数 |
― |
― |
― |
※愛知県地域枠のデータを含む
○合格最低点
一般選抜 前期(一般枠+愛知県地域枠)
2024 |
2023 |
2022 |
|
---|---|---|---|
学科試験 合格最高点
(600点満点)
|
501点
(83.5%)
|
474点
(79.0%)
|
512点
(85.3%)
|
学科試験 合格平均点
(600点満点) |
381.6点
(63.6%)
|
358.6点
(59.8%)
|
402点
(67.0%)
|
学科試験 合格最低点
(600点満点)
|
334点
(55.7%)
|
309点
(51.5%)
|
366点
(61.0%)
|
面接 合格最高点
(40点満点)
|
40点
(100%)
|
35点
(87.5%)
|
― |
面接 合格平均点
(40点満点)
|
21.9点
(54.8%)
|
21.1点
(52.8%)
|
― |
面接 合格最低点
(40点満点)
|
10点
(25.0%)
|
10点
(25.0%)
|
― |
一般選抜 後期(一般枠+愛知県地域枠)
2024 |
2023 |
2022 |
|
---|---|---|---|
学科試験 合格最高点
(600点満点)
|
457点
(76.2%)
|
446点
(74.3%)
|
423点
(70.5%)
|
学科試験 合格平均点
(600点満点) |
412.5点
(68.8%)
|
414.1点
(69.0%)
|
356.9点
(59.5%)
|
学科試験 合格最低点
(600点満点)
|
390点
(65.0%)
|
395点
(65.8%)
|
323点
(53.8%)
|
面接 合格最高点
(40点満点)
|
30点
(75.0%)
|
30点
(75.0%)
|
― |
面接 合格平均点
(40点満点)
|
22.0点
(55.0%)
|
21.0点
(52.5%)
|
― |
面接 合格最低点
(40点満点)
|
20点
(50.0%)
|
20点
(50.0%)
|
― |
共通テスト利用選抜 前期
2024 |
2023 |
2022 |
|
---|---|---|---|
共通テスト 合格最高点
(700点満点)
|
671点
(95.9%)
|
647点
(92.4%)
|
635.5点
(90.8%)
|
共通テスト 合格平均点
(700点満点)
|
606.4点
(86.6%)
|
600.8点
(85.8%)
|
554.8点
(79.3%)
|
共通テスト 合格最低点
(700点満点)
|
571点
(81.6%)
|
576点
(82.3%)
|
528.5点
(75.5%)
|
面接 合格最高点
(40点満点)
|
35点
(87.5%)
|
35点
(87.5%)
|
― |
面接 合格平均点
(40点満点)
|
22.7点
(56.8%)
|
21.8点
(54.5%)
|
― |
面接 合格最低点
(40点満点)
|
15点
(37.5%)
|
15点
(37.5%)
|
― |
共通テスト利用選抜 後期
2024 |
2023 |
2022 |
|
---|---|---|---|
共通テスト 合格最高点
(700点満点)
|
593点
(84.7%)
|
610.0点
(87.1%)
|
615点
(87.9%)
|
共通テスト 合格平均点
(700点満点)
|
574.1点
(82.0%)
|
580.7点
(83.0%)
|
540.5点
(77.2%)
|
共通テスト 合格最低点
(700点満点)
|
560点
(80.0%)
|
571点
(81.6%)
|
504.5点
(72.1%)
|
総合問題&口頭試問 合格最高点
(300点満点)
|
274.4点
(91.5%)
|
238.0点
(79.3%)
|
187.5点
(62.5%)
|
総合問題&口頭試問 合格平均点
(300点満点)
|
249.3点 (83.1%) |
198.5点
(66.2%)
|
147.3点
(49.1%)
|
総合問題&口頭試問 合格最低点
(300点満点)
|
229.25点
(76.4%)
|
125.4点
(41.8%)
|
80.0点
(26.7%)
|
面接 合格最高点
(40点満点)
|
30点
(75.0%)
|
25点
(62.5%)
|
― |
面接 合格平均点
(40点満点)
|
22.5点
(56.3%)
|
20.6点
(51.5%)
|
― |
面接 合格最低点
(40点満点)
|
20点
(50.0%)
|
20点
(50.0%)
|
― |
○補欠と繰り上げ合格
本年度(2024年度)の一般選抜(前期)は愛知県地域枠を含めた全体で正規合格者229名、繰り上げ合格者50名と公表されました。総合格者数279名は2023年度入試の270名と同程度の数となりました。
藤田医科大学では、正規合格者の手続き締め切り期限を毎年国公立大学の発表後にしているため、例年繰上げ合格が動き出すのは、3月10日過ぎあたりからになります。2024年度においては、3月15日(金)に一般選抜(前期)の一般枠4番までと愛知県地域枠16までが繰上げ合格しました。
また、2024年度入試ではふじた未来入試での繰上げ合格はありませんでした。
○2025年度の入試変更点
◎ふじた未来入試の募集定員が12名から15名に変更、一般前期の定員が78名から80名に変更
◎ふじた未来入試【独創一理枠】の条件が1浪までから現役に変更
◎国際バカロレア選抜を新設
◎共通テスト利用選抜後期が廃止となり共通テスト利用選抜に一本化
◎共通テスト利用の科目・配点変更
2025年度入試 |
2024年度入試 |
|
---|---|---|
国語 |
近代以降の文章(100点) |
近代以降の文章(100点) |
英語 |
英語リーディング(150点)
英語リスニング(50点)
|
英語リーディング(150点)
英語リスニング(50点)
|
数学 |
数学Ⅰ、数学A(100点)
※高卒生は「旧数学Ⅰ、旧数学A」の選択可
数学Ⅱ、数学B、数学C(100点)
※高卒生は「旧数学Ⅱ、旧数学B」の選択可
|
数学Ⅰ、数学A(100点)
数学Ⅱ、数学B(100点)
|
理科 |
物理、化学、生物から2科目(200点) |
物理、化学、生物から2科目(200点) |
情報 |
情報Ⅰ
※高卒生は「旧情報」の選択可
|
― |
○出願書類
全入試区分共通
インターネット出願時に志望理由200字の入力項目あり
○一般選抜の傾向
英語 90分200点 記述・マーク式
全体的に大問構成に変化はなかった。マーク式の長文読解である、大問3番と4番、英訳問題の大問6番がやや易化した。例年同様にいかにマーク式の問題で点数を落とさないかが合否を分けたであろう。目安としては65%は得点したい。
数学 100分200点 記述・マーク式
問題構成に変化なし。大問1番は小問集合で例年通り様々な単元から標準~やや難の問題が出題された。大問2番はベクトルの問題、大問3番はベクトルの存在範囲から面積や体積を求める問題。
全体的には、やや易化したので合格には65%以上を取っておきたいところだった。
化学 2科目120分200点 記述・穴埋め式
昨年度と同様の大問6題の出題だった。例年と比較して、やや典型問題の割合が増加し、解きやすかったのではないだろうか。大問4番は藤田医科で頻出の有機化合物の構造決定の問題。問題文の「化合物Cは異性体をもたない」は「芳香族化合物の異性体をもたない」と解釈すべきだろう。
生物 2科目120分200点 記述
全体として考察問題を中心とした出題であり、知識・考察ともに標準レベルからそれよりもやや難しめであった。問題数も多めで、論述も含んでいたため、終盤で時間不足に陥る受験生も少なくなかったかもしれない。標準レベルの知識問題や論述問題を素早く解き、確実に得点に結びつけることのできる基礎力がなければ、目標点への到達は難しいだろう。
物理 2科目120分200点 記述・穴埋め式
例年通り設定はあまり難しくないが計算量が多い。しかし、大問4番は教科書レベルの問題である。解き始める前に、全部の問題を見て、解く順番を考えてから解き始めよう。解ける問題をきちんと解けば、6割は取れたはずであろう。
小論文 実施しない
個人面接 15分程度✖2回 40点(MMI含む)
受験生1名に対して面接官1名の個人面接形式。
医師志望理由・本学志望理由といったオーソドックスはなく、アドミッションポリシーに関する質問や事前アンケートに関する質問が中心となる。藤田医科大学の求めている学生像を理解することが必要となる。
MMI 5分程度✖2回 40点(個人面接含む)
受験生1名に対して面接官1名。
事前に渡された課題シート(困難な状況設定をされたを読んだうえで)、自身だったらどう行動するかを目の前の面接官に説明する。課題シートは客観的な正解がない状況がほとんどであることから自分の発言に自信をもって、面接官に分かりやすく話す必要がある。
2024年度入試
一般前期:満員のバスで立っていると、杖をついた高齢の方が乗車された。目の前の中年の女性はどこうとしない、このときあなたならどうするか?
※受験生から聞き取り情報より
○2024年度入試分析
【ふじた未来入試】
2023年度入試より二次試験の点数を含めた成績開示ができるようになったが、二次試験での逆転合格が起きやすい入試のひとつであると言える。二次試験の対策も見据えて受験の準備をすることが得策であろう。
【一般選抜】
例年通り配点の大きい数学と英語のマーク式の問題の出来が合否に大きな影響を与える入試であった。特に一般前期は今年も数学と英語のマークに足切り点が設定されており、要注意である。
○合格体験記
藤田医科大学医学部合格|Dr.コトーにあこがれて長野から名古屋の予備校へ