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東京慈恵会医科大学医学部の2024年度入試結果と2025年度入試変更点

こんにちは。
渋谷校の合格請負人である教務マネージャーの川村と申します。


東京慈恵会医科大学医学部の2024年度入試結果が公表されました。

東京慈恵会医科大学医学部の近年の志願者数は増加傾向にありましたが、 本年度の志願者数は1968人と昨年度の1860名よりも更に100名以上も伸びる結果となりました。これは一次試験日がこれまでの2月10日前後から慶應の前日である2月18日へと移ったことで、新課程入試への移行前に決め切りたい国公立併願者層が参入しやすくなったことも大きな要因となったのではないかと推測できます。

日程が後ろに下がったことで、志願者数は増えたものの一次受験者数でみれば、逆に本年度は1644名と昨年度の1740名と比べて100名以上少なくなっており、合格実質倍率で見ると7.1倍(昨年度7.5倍)と低くなっている現象が起きています。


目次[非表示]

  1. 1.○募集概要
  2. 2.○入試結果
    1. 2.1.一般選抜
  3. 3.○合格最高得点率・最低得点率
  4. 4.○補欠と繰り上げ合格
  5. 5.○2025年度の入試変更点
  6. 6.○出願書類
  7. 7.○一般選抜の出題傾向
    1. 7.1.英語 やや難
    2. 7.2.数学 やや難
    3. 7.3.化学 難
    4. 7.4.生物 やや難
    5. 7.5.物理 やや難
    6. 7.6.小論文 資料文型
    7. 7.7.面接 個人面接・テーマ別面接(MMI)
  8. 8.○合格体験談

○募集概要

2024(令和6年度)の東京慈恵会医科大学医学部の募集概要は以下の通りとなっています。

・一般選抜105名


東京慈恵会医科大学医学部は、一般入試以外の実施はしていません。


○入試結果

一般選抜



2024
2023
2022
募集人員
105
105
105
志願者数
1968
1860
1860
一次受験者数
1644
1740
1708
一次合格者数
504
449
496
一次合格倍率
3.3
3.9
3.4
正規合格者数
163
168
172
正規合格倍率
10.1
10.4
9.9
補欠候補者数
221
160
199
繰上合格者数
67
65
79
最終合格倍率
7.1
7.5
6.8
入学者数
105
105
105

○合格最高得点率・最低得点率


2024
2023
2022
正規合格者最高得点率
73.1%
79.8%
76.25%
正規合格者最低得点率
48.9%
49.5%
50.50%

※ただし、上記データの最低得点率は正規合格者における最低得点率である点には注意が必要です。


○補欠と繰り上げ合格

補欠者数は221名で、その内、繰り上げ合格連絡者数は67名と記載されています。過去には200名近い繰り上げ合格者数を出すこともありましたが、ここ4年間は60~70名台で推移しています。
 
本年度の入学者における3浪以上の多浪生の割合は6%と公表されています。過去を振り返ると前年度は2%、前々年度は6%でした。

また、本年度の入学者における女性比率は37%でした。本年度の一次受験者数1644名のうち女性受験者数が612名で37%でしたので、受験者数における女性の割合と入学者数における女性の割合は同比率となっています。


○2025年度の入試変更点

大学より7月上旬に詳細公表の予定です。


○出願書類

入学願書として、出身高校や高校卒業後の履歴、また地域区分別での優先選抜の希望の有無の確認が求められます。


○一般選抜の出題傾向

英語 やや難

60分100点。記述・マーク式。


長文演習と共に、長文中で問われる英作文の対策も必須。


数学 やや難

90分100点。記述・穴埋め式。


上位私大レベルは全範囲網羅した上で、積分・確率など頻出範囲は難関国公立レベルまで仕上げよう。


化学 難

理科2科目120分200点。記述・穴埋め式。 


問題には長いリード文もつくことが多いため医学・薬学を中心とした自然・生命科学に関する背景知識を拡げ、読解力と情報処理の技術を高めよう。


生物 やや難

理科2科目120分200点。記述式。


知識問題と実験考察問題がバランス良く出題される。特に差がつく実験考察問題の読解力を中心に鍛えよう。


物理 やや難

理科2科目120分200点。記述式。


標準問題を中心に難度の高い見慣れない問題が散見される。思考力を試される問題への演習も必要。



小論文 資料文型

60~90 分。 1200~1800字 25点。資料文型。


考察力と論理展開力が求められる。


 
2023:好井裕明著 『「あたりまえ」を疑う社会学』 差別に関する文章を読んで、テーマを設定し、理由、自分の考えを論じる

2022:内田樹の著作を読んで、テーマを設定し、理由、自分の考えを論じる。(人は自分の知識を過大評価し、切り捨てた知識を過小評価する傾向にあるという内容の文章)

2021:岡本文太著『幼児期~こどもの世界をどうつかむか』を読んで、テーマを設定し、自分の考えを論じる。


面接 個人面接・テーマ別面接(MMI)

面接点は30点の評価だが、調査書等も別途25点で評価される。


・個人面接7分(1回)
医師志望理由、本学志望理由、併願校について、調査書の内容など個人にまつわる内容と医師の社会における役割など医療人として必要な資質に関して問われることも。
 
・テーマ別面接(MMI形式)7分(5回) 
各部屋でテーマ別(MMI方式)の質問を投げかけられて回答する。受験生の回答に関して面接官が更に質問してくる。

例)
・各国の男女別の自殺率の資料を見て読み取れることを答える。
・絵を見て自身の解釈や絵が表現している内容についての見解を答える。
・起承転結の結の部分が空白の4コマ漫画を見てオチを考える。
・ホワイトボードに好きな言葉を書き、なぜその言葉を選んだか答える。
・先輩が実習中に入院患者のアイドルの写真を撮ってSNSにアップした。自信の取る行動として与えられた5つの選択肢より優先順位をつける。


○合格体験談

メルリックス学院卒業生で東京慈恵会医科大学へご進学された生徒さんの中に、渋谷校で生徒サポートにご尽力下さっているSS(スタディサポーター)が現在に至るまで複数人いらっしゃいましたが、彼らの共通項として、勉学を通して培った論理的思考能力の高さと共に、謙虚で素直な学習意欲の高さを兼ね備えている方が多いように感じます。また、彼らの合格体験談などの生の声をお伺いしても、特殊な面接形式も含め、付け焼き刃の能力だけでは対応できない入試構成となっているため、入試傾向を踏まえた対策の重要性に改めて気付かされます。

合格への道のりは本当に十人十色ですが、メルリックス学院では、生徒とご家族、担任や講師が志望校合格という一つの目標に向けて各々の役割を全うすることで数々の合格に結びつけています。ぜひ、現状を打破して合格を掴み取りたい方は気兼ねなくご相談ください。


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川村
川村
メルリックス学院渋谷校教務マネージャーです。医学部・歯学部の入試情報を分析しコーチングを通して生徒たちにお伝えしています。医学部合格請負人とも呼ばれています。

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