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【私立医学部】2024入試合格者数上昇率ランキング|2024年度前期入試を振り返って

皆さん、こんにちは。
メルリックス学院代表の佐藤です。


今回は私立医学部一次試験、二次試験合格者数上昇率ランキングとメルリックス学院2024年度入試解答速報を基に2024年度前期私立医学部入試を振り返ってみたいと思います。


より詳しい、私立医学部分析を知りたい方は、以下の個別相談会までお越し下さい。


目次[非表示]

  1. 1.●2024年度私立医学部入試における志願者数の特徴
  2. 2.●2024年度私立医学部入試 一次試験合格者数ランキング
    1. 2.1.2024年度私立医学部 前期入試一次試験合格者数ランキング
  3. 3.●2024年度私立医学部入試 二次試験合格者数ランキング
    1. 3.1.2024年度私立医学部 前期入試二次試験合格者数ランキング
  4. 4.●2024年度私立大学医学部入試における出題傾向の変化について
    1. 4.1. 東北医科薬科大学の物理と数学
    2. 4.2. 兵庫医科大学の数学
    3. 4.3. 近畿大学の数学と物理、生物
    4. 4.4.関西医科大学の数学と物理
    5. 4.5. 大阪医科薬科大学の数学
    6. 4.6. 藤田医科大学の数学と英語
  5. 5.☆佐藤代表の著書が1月19日より全国有名書店で発売中☆

●2024年度私立医学部入試における志願者数の特徴

前回の2024【私立医学部】志願者数ランキング最新ブログでも書きましたが、まず、私立医学部31大学中、わかっているだけで16大学が昨年度より志願者数を伸ばしています。
来年度から新課程に変わることも影響しているといえます。医学部受験において私立医学部をターゲットにしている割合が増えていることが分かります。


●2024年度私立医学部入試 一次試験合格者数ランキング

2023年度入試と比較して一次試験合格者数の上昇率が高いのが東京慈恵会医科大学、愛知医科大学、藤田医科大学と関西医科大学の4大学であります。



東京慈恵医科大学は試験日を1週間、後ろにずらした関係で慶應義塾大学医学部との併願層が増えて優秀層が増えたことが影響していると推測できます。



愛知医科大学も2021年度の一次合格者数(445名) まで戻しました。こちらも聖マリアンナ医科大学との一次試験日の重なりがなくなり、医学部受験生に浪人を回避したい心理が働き、通常より優秀層の受験が増えたことが考えられます。



藤田医科大学は過去最高の一次合格者数を出しました。愛知医科大学と同じ理由も考えられますが、一次試験で多く合格させ、二次試験で藤田医科大学のカラーに合致した学生を取ろうとする意志の現れともとれます。
関西医科大学についても同様な理由が考えられます。


2024年度私立医学部 前期入試一次試験合格者数ランキング

順位
大学名
2024年度
一次合格者数
(人)
2023年度
一次合格者数
(人)
2024/2023年度
上昇率
1位

東京慈恵会医科大学

504
449
1.12
2位

愛知医科大学

448
402
1.11

2位

藤田医科大学

442
400
1.11
4位

関西医科大学

381
352
1.08
5位

近畿大学

237
228
1.04
6位

東海大学

320
313
1.02
7位
久留米大学
356
351
1.01
7位
川崎医科大学
408
403
1.01
7位

獨協医科大学

505
502
1.01
7位
杏林大学
694
692
1.01
11位

兵庫医科大学(一般A)

414
413
1.00
11位

大阪医科薬科大学

200
200
1.00
11位

日本医科大学

351
352
1.00
11位

北里大学

486
488
1.00
15位
東邦大学
499
504
0.99
15位
兵庫医科大学(一般B)
89
90
0.99
17位
東京女子医科大学
388
397
0.98
18位
福岡大学
453
467
0.97
18位
東京医科大学
417
430
0.97
20位
金沢医科大学
519
539
0.96
21位
昭和大学
406
426
0.95




●2024年度私立医学部入試 二次試験合格者数ランキング

2023年度入試と比較して二次試験合格者数の上昇率が高いのが愛知医科大学、川崎医科大学、関西医科大学と東海大学の4大学であります。


愛知医科大学は一次試験の合格者数増加が前年比46名増であるのに対し、二次試験の合格者数増加が69名であります。その一方で補欠候補者数を14名減らしております。結果的に、受験生の質が2024年度入試に関しては上昇していることの現れでしょう。


川崎医科大学に関しては一次試験合格者数の増加が2023年度入試と比べて5名だったのに対し、二次試験合格者数は34名増加しています。2022年度の水準(106名)に戻しました。


関西医科大学に関しては一次試験合格者数の増加がそのまま二次試験の合格者数に反映された形になりました。


東海大学に関しては一次試験合格者数の増加が2023年度入試と比べて7名だったのに対し、二次試験合格者数は11名増加しています。こちらも2022年度の水準(86名)に戻しました。


最後に特筆に値するのが藤田医科大学であります。一次試験合格者数は過去最高の442名であったにも拘わらず、二次試験では227名であり、2023年度と比較して10%合格者数を落としております。
ふじた未来入試でもその兆候がみられ、二次試験での選考結果を今まで以上に重視する傾向がみられます。


2024年度私立医学部 前期入試二次試験合格者数ランキング


順位
大学名
2024年度
二次合格者数
(人)
2023年度

二次

合格者数

(人)

2024/2023年度
上昇率
2024年度
補欠候補者数
(人)
2023年度
補欠候補者数
(人)
1位
愛知医科大学
199
130
1.53
225
211
2位
川崎医科大学
101
67
1.51


3位
関西医科大学
(一般前期)
160
127
1.26
172
187
4位
東海大学
80
69
1.16

159
5位
大阪医科薬科大学
176
163
1.08
145
168
6位
久留米大学
137
130
1.05


7位
兵庫医科大学
(一般A)
141
137
1.03


8位
北里大学
141
139
1.01


8位
金沢医科大学
96
95
1.01

208
8位
福岡大学
131
130
1.01


11位
兵庫医科大学
(一般B)
10
10
1.00


11位
東京女子医科大学
99
99
1.00
195
200
12位
東邦大学
98
99
0.99


13位
昭和大学
83
85
0.98
283
262
14位
近畿大学
105
108
0.97


15位
東京医科大学
128
133
0.96
193
186
16位
杏林大学
204
218
0.94
259
260
17位
藤田医科大学
227
251
0.90


18位
日本医科大学
153
172
0.89
141
142
19位
獨協医科大学
72
105
0.69



●2024年度私立大学医学部入試における出題傾向の変化について

2024年度の私立大学医学部入試問題について際立った特徴をご紹介したいと思います。
総じて、東の私立大学医学部は問題の難易度の変化は例年並みか易化。西の私立大学医学部で難易度が上がったところが目立った印象であります。特に関西医科大学、兵庫医科大学 近畿大学(全学部共通問題)で数学の難化が目立ちました。


新課程入試になる前年で国公立大医学部受験の優秀層が特に関西では流入してくるのではと予想された影響でしょう。個々に見ていきたいと思います。


 
東北医科薬科大学の物理と数学

東北医科薬科大学の物理は昨年同様、難しかったようです。一次試験通過者の平均が5割5分程度というのがメルリックス学院の見解です。生物と一割ほどの開きが予想されます。
東北医科薬科大学の数学はもともと難しいですが、2024年度は更に難化に拍車がかかりました。メルリックス学院では一次合格者の平均が5割5分と予想しております。


 
兵庫医科大学の数学

2024年度は関西医科大学と並び、数学の難易度が大幅に上がりました。2023年度の一次合格者の平均がメルリックス学院では6割~6割5分と予想しておりましたが、2024年度は5割~5割5分と1割程度下がっております。


 
近畿大学の数学と物理、生物

例年の近畿大学の全学共通問題であれば医学部志望者であれば8割5分程度の得点率が一次合格者の平均点数となるところですが、2024年度入試に関してはメルリックス学院では8割を切る程度と予想しております。
医学部受験生に問題のレベルをある程度合わせた結果になりました。また、物理が2023年度より難化し、一次合格者の平均が5割5分~6割程度と予想しております。一方、生物は易化し、一次合格者の平均が8割程度と予想しております。結果的に物理選択者と生物選択者で大きく差がでた模様です。

関西医科大学の数学と物理

2024年度入試では数学の難化が著しく、一次合格者の平均点が5割を切る程度と予想しております。
加えて物理も難化傾向で一次合格者の平均点が5割程度と予測しております。


 
大阪医科薬科大学の数学

2024年度から試験時間が10分短縮し、90分になり、問題数も5題から4題に削減されました。
個々の問題も易化した模様で、総じて一次合格のボーダーラインは7割程度と予想しております。


 
藤田医科大学の数学と英語

藤田医科大学は数学と英語の配点比率が高く、400点/600点。第一問の小問集合では最低でも7問は得点したいところであります。英語に関しても2024年度の問題は全体的に易化しましたので、一次のボーダーラインは6割5分と予想しております。  






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