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私立大学歯学部偏差値ランキングと国家試験合格ランキングの相関関係

こんにちは。
メルリックス学院代表の佐藤正憲です。
今回は私大歯学部の偏差値と国家試験の合格率の相関関係をみていきたいと思います。




目次[非表示]

  1. 1.合格率首位を独走する東京歯科大学
  2. 2.既卒の合格率が課題の松本歯科大学と朝日大学
  3. 3.日本歯科大学(新潟生命歯学部)と日本大学
  4. 4.西日本の歯学部
  5. 5.まとめ

合格率首位を独走する東京歯科大学

まずは、私立大学歯学部の中、総部門で首位を独走する東京歯科大学。歯学部によくあることですが、受験者数を絞らずに(留年させず)この合格率を出していることが評価に値します。総数では124名受験して115名合格。92.7%。新卒では118名受験して111名合格。94.1%。既卒生は6名受験して4名合格 66.6%。また東京歯科大学の新入生は毎年128名です。


これらの指標が各大学の目標値となってくるでしょう。


次に合格率を高く輩出している大学ですが、日本歯科大学(生命歯学部)。この大学は新卒合格率が100名以上受験している中で86.3%という高い数字を出しております。既卒生に関しても47名受験して26名合格しており、合格率も55.3%と高いです。昭和大学は全体の合格率は77.3%です。また新卒の合格率も80.9%と一見、高く、歯科医師国家試験の受験者数が89名であることから、10名前後の学生が歯科医師国家試験を受験できていない計算になります。(毎年の入学者が100名前後)また、既卒の合格率も21名受験して13名合格しており、数字だけ見ると東京歯科大学と遜色ない結果となっております。


既卒の合格率が課題の松本歯科大学と朝日大学


次に、大きな特徴が見えるのが松本歯科大学。2023年度新卒国家試験ランキングで93.2%、東京歯科大学に次いで2位です。但し、毎年、96名の新入生を迎え入れている中で新卒の受験者数が59名と低い点が改善点であるといえましょう。


また、既卒生に関しては30名受験して13名合格して43.3%の合格率です。既卒生の合格率を伸ばすことも今後の課題になってきましょう。


但し卒業試験に通過した方々は高い率で国家試験に合格させている点は大きく評価されるべき点であるといえましょう。松本歯科大学はメルリックス学院主催のセミナーに必ず出席いただき、学生への教育に対する思いがひしひしと伝わってくる大学です。


同様のことは朝日大学に関してもいえます。朝日大学は128名の新入生を迎え入れて2023年度の歯科医師国家試験では新卒で86名が受験して74名が合格し、86.0%の合格率を出しております。40名前後が歯科医師国家試験の前で門前払いになっていることになります。また、既卒生に関しては100名受験して25名合格で25.0%の合格率です。


日本歯科大学(新潟生命歯学部)と日本大学


次に日本歯科大学(新潟生命歯学部)に関しても毎年、80名の新入生を迎え入れる中、2023年度の国家試験は新卒で54名が受験して45名が歯科医師国家試験に合格しており、83.3%の高い合格率を出しております。既卒生に関しても12名受験して5名合格しており、41.6%と松本歯科大学と同程度の合格率を出しております。


次に日本大学松戸歯学部に関してですが、新卒の合格率は66名受験して49名合格。合格率74.2%。但し、新入生が115名 であることを考えると35名前後が歯科医師国家試験の前で門前払いになっていることになります。また、既卒の合格率が122名受験して55名が合格。合格率は45.0%。この点もまだ改善の余地はあります。既卒生の受験数が100名を超える学校は2023年度歯科医師国家試験では福岡歯科(111名)大阪歯科(104名)であり、既卒生の受験数が全国1位となっております。

日本大学(歯学部)についても同じような傾向があります。新卒の合格率は92名受験して62名合格。合格率67.3%。但し、新入生が90名前後であることを考えると歯科医師国家試験はほぼ全員受験できております。また、既卒の合格率が76名受験して32名が合格。合格率は42.1%。既卒の合格率を上げることが課題といえましょう。


西日本の歯学部


西日本に目を向けますと愛知学院大学は新卒の合格率は116名受験して62名合格。合格率53.4%。但し、新入生が125名前後であることを考えると歯科医師国家試験は受験できております。また、既卒の合格率が84名受験して46名が合格。合格率は54.7%。既卒の合格率は全国平均より上にきております。


大阪歯科大学に関しては新卒の合格率は81名受験して64名合格。合格率79.0%。但し、新入生が130名前後であることを考えると歯科医師国家試験の前に約50名が門前払いになっております。また、既卒の合格率が104名受験して61名が合格。合格率は58.6%。既卒の合格率は東京歯科大学、昭和大学歯学部に次いで3位です。但し、入試難易度の割には物足らなさを感じると言わざるをえません。


まとめ


総じて、新卒、既卒ともに高い合格率を出している大学は

東京歯科大学、昭和大学、日本歯科大学


新卒で歯科医師国家試験の受験に制限を加えているが、既卒と共に高い合格率を出している大学は

日本歯科大学(新潟生命歯学部)

 
新卒ではそれなりの成果を出しているが、既卒生の合格率向上が課題である大学は

鶴見大学、松本歯科大学、朝日大学 神奈川大学


以上のような特徴が挙げられます。このように歯学部を検討される際は新卒、既卒合格率、新卒の医師国家試験受験者数 この3点から検討されると歯学部の真の実力が分かります。


参考にして頂けると幸いです。

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佐藤
佐藤
メルリックス学院代表。1971年、愛知県名古屋市生まれ。1995年、名古屋大学法学部法律学科卒。日本生命保険相互会社、中央出版など教育系出版社を経て2018年から現職。2020年に大阪医学部予備校ロゴス、2022年にDDPを吸収合併。著書に『あなただけの医学部合格への道標』(産学社)などがある。

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