2024国公立医学部入試の主な変更点【2023/04/13更新】

こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。


現時点でわかっている国公立医学部の2024(令和6)年度の入試に関する主な変更点についてまとめました。(2023年4月13日現在)






目次[非表示]

  1. 1.2024(令和6)年度 国公立医学部入試の主な変更点(2023/04/13現在)
  2. 2.特徴的な入試を行う3校で大きな変更
    1. 2.1.山形大学(一般前期)
    2. 2.2.山梨大学(一般後期)
    3. 2.3.奈良県立医科大学(一般前期)

2024(令和6)年度 国公立医学部入試の主な変更点(2023/04/13現在)

大学名
試験区分
2023年度
2024年度
山形大学
一般前期

学力検査:国語(現代文)廃止
金沢大学
総合型選抜

・KUGS特別入試(地元育成枠)を開始(2名)
一般前期
84名
82名
山梨大学
一般後期
学力検査:数120分・理2科目120分・グループ面接6分
学力検査:英90分・数90分・理2科目150分・グループ討論30分
岐阜大学
一般前期
第1段階選抜:9倍(500名程度)
第1段階選抜:3倍
奈良県立医科大学
一般前期
学力検査:英・数・理1科目、面接
学力検査:小論文、面接(学科試験廃止)
愛媛大学
総合型Ⅱ・推薦ⅡA・一般前期
共テ英語:R:L=9:1
共テ英語:R:L=4:1
高知大学
総合型選抜

国際バカロレア選抜を開始(若干名)
長崎大学
学校推薦型選抜Ⅱ
研究医枠9名
研究医枠4名
一般前期
71名
76名
熊本大学
学校推薦型選抜Ⅱ
・熊本みらい医療枠
・推薦人数:(県内)1校4名以内、(県外※)1校3名以内 ※保護者が3年以上県内に在住する者が対象
・共テ、集団面接、個人面接
・みらい医療枠(名称変更)
・推薦人数:1校4名以内 ※県外高校からの推薦は、保護者が3年以上県内に在住する者が対象
・共テ、小論文、面接
宮崎大学
私費外国人留学生入試

廃止する(若干名)
鹿児島大学
一般後期
第1段階選抜:約8倍
第1段階選抜:約10倍
国際バカロレア選抜
書類審査200点、面接段階評価
IB 最終試験6科目の成績評価証明書200点、その他の提出書類100点、面接160点


特徴的な入試を行う3校で大きな変更

2025年度(令和7年度)から新課程入試となるため、各大学のホームページには既に再来年の入試変更に関する予告が掲載されています。新課程入試の前年度はあまり大きな入試変更がないのが通例ですが、今回は特徴的な入試を行う3校が大きな変更を実施します。

山形大学(一般前期)

これまで一般前期の二次試験で英語・数学・理科2科目・面接の他に【国語(現代文)】が課せられていましたが、2024年度入試から【国語(現代文)】の出題が廃止されます。700点満点中、国語の配点は100点でごくオーソドックスな現代文の内容とはいえ、国語が苦手な医学部受験生にとっては受けにくい形式であることに変わりありません。

共通テストの平均点次第ではありますが、二次試験の国語が廃止されたことで来年度の志願者は増えるのではないかと思われます。

山梨大学(一般後期)

一般選抜は後期のみ定員90名募集の山梨大学ですが、これまで二次試験に英語は課されていませんでした。二次試験は数学600点、理科2科目600点の1200点満点でしたが、2014年度から英語が導入されます。それに伴い、試験時間も変更になります。

配点は後日公表のことですが、英語と数学の試験時間が各90分、理科2科目が150分連続と公表されているので、英語と数学は同じ配点になるかもしれません。英・数に対する理科の配点割合がどのぐらいになるかがポイントです。

奈良県立医科大学(一般前期)

奈良県立医科大学の一般前期は、これまで試験時間180分で英語・数学・理科1科目という以前の帝京大学医学部のような形式でした。

※奈良県立医科大学の入試形式についてはこちらのブログでも触れています。

それが来年から学科試験が廃止され、小論文と面接のみになります。小論文試験では「論理的思考力、着想力・構想力、説明力、表現力などを評価します」とあるので、どのような出題形式になるかはわかりませんが、かなり歯ごたえのあるものになることが予想されます。


今後も新たな情報がわかり次第更新していきます。







鈴村
鈴村
メルリックス学院医学部・歯学部受験情報センター長

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