2023国公立医学部志願者数一覧【2023/04/13更新】

こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。

国公立医学部の2023（令和5）年度志願者数が判明しました。共通テスト3年目の今年、国公立医学部の志願者はどうだったのでしょうか。

国公立医学部志願者数2023

2023年度の国公立医学部志願者数は一般前期15,960人、一般後期7,549人、総数23,509人でした。一般前期は前年比873人、5.8%増、一般後期は前年比294人、4.1%増、全体では1,167人、5.2%増となりました。昨年は2015年度から減少が続いていた志願者数が8年ぶりに回復しましたが、今年も昨年に引き続き微増となりました。

国公立医学部 一般選抜志願者数（前期／後期）

国公立医学部 一般前期志願者数（地区別）

国公立医学部 一般後期志願者数（地区別）

一般前期は東海地区が昨年比451人、31.4％増と好調

国公立医学部一般前期の志願者数を地区別に見ると、東海地区が昨年比451人、31.4%と最も増加率が高く、中四国地区が昨年比117人、3.5%と最も減少率が高いという結果になりました。他に昨年比で増えたのは北海道・東北地区と北陸・甲信越地区、逆にほとんど変わらなかったのは関東地区と九州・沖縄地区でした。

国公立は前期1校、後期1校しか出願できないため、受験生は慎重にデータを見て受験する大学を選びます。その結果、前年度の倍率を見て低いところに出願する傾向――いわゆる隔年現象が顕著に見られます。

全体の志願者は2年連続で増加傾向にありますが、一般前期の志願者が2年続けて増加した地区は北海道・東北地区と関東地区、北陸・甲信越地区、九州・沖縄地区の4つであり、国公立医学部志願者が共通テストの得点によって柔軟に受験校を変えていることが読み取れます。

大きな動きがみられた大学

岐阜大学と浜松医科大学

岐阜大学は2023年度から後期日程を廃止し、その分の定員10人を前期日程に回しました。その結果、前期の志願者が前年比3割増となりました。また、浜松医科大学は前期・後期ともに多くの志願者を集め、志願者数は前年から約2倍となりました。

滋賀医科大学

また、在学生（当時）による不祥事があった滋賀医科大学は一般枠と地域枠を合わせた志願者が219人と、405人だった昨年と比べて5割近く減少しました。ただ、もともと2021年度の滋賀医科大学の志願者数は一般枠・地域枠を合わせて250人でした。むしろ共通テストが難化した2022年度の志願者405人という数が多かったとも言えるでしょう。

2023年度 国公立医学部志願者数一覧（確定）