2023開講オリエンテーションを行いました

こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。

今週末、メルリックス学院では開講オリエンテーションを行いました。
1年間のスケジュールと学習計画、各教科の説明があり、生徒全員がこの1年を迎えるにあたっての「決意表明」を書いて提出しました。

私も名古屋校のオリエンテーションで、受験情報センターから『2023年度入試の総括と来年度の展望』をお話しさせていただきました。
渋谷校と大阪校ではお話しできなかったので、ここでその内容をお話したいと思います。

『2023年度入試の総括と来年度の展望』

志願者は国公立医学部・私立医学部ともに増加

2023年度の医学部入試については国公立医学部、私立医学部ともに志願者が増加しました。ただ、このところの減少フェーズを覆すほどの増加ではありませんでした。
やはり全体的な18歳人口が減っているのと、学力上位層が海外の大学や情報系学部に流れていることで、かなりの上位校でも「ワンチャン一発合格」のような事例が増えています。

今年のメルリックス学院の生徒でも、昭和大学のみ正規合格した生徒や、東京医科大学の補欠1桁合格だが杏林1次不合格といったケースがありました。
国公立医学部に関しても地方はかなりそういったケースが増えてきています。以前のように「国公立は難しいので私立で…」と変に諦める必要は全くないと思います。

（このあたり、予備校によっては「まだまだ医学部は難しい」と思わせたいので、「油断するな」「志願者は増えている」「医学部は超難関」と煽るところもあるかもしれませんが、難易度のピークだった2014年度～2015年度に比べると、明らかに医学部は一部の超上位校を除いて全体的に易化しています）

新課程入試の１年前に起きやすいこと３点

さて、来年度（2024年度）の入試についてですが、新課程の1年前ということになります。旧課程最後の入試です。
そうすると、高校の先生なんかは「絶対に浪人するな」と言うわけですね。共通テストは『情報』が課せられるし、数学の分野も変更されて数学Cにベクトルが入ってきたりする。「新課程入試になる前に合格を決めろ」と指導するわけです。

（ただ、本当の超上位層、超進学校では一切こういったことは言われないと思います。彼ら／彼女らは共通テストに『情報』が入ろうが、数学と理科の一部で範囲の組み換えや用語の変更があろうが、そんなことは物ともせずに大学入試をクリアしていきます）

新課程入試に切り替わる1年前に起きやすいことは、次の3つに集約されると思います。

１．学校推薦型選抜・総合型選抜の志願者が増える
２．国公立大学の出願が安全志向になる
３．私立大学の併願数が増える（特に共テ利用）

そうすると、例えば今年から高3枠のみになる藤田医科大学のふじた未来枠などは、国公立医学部志望者の併願先として、志願者が増えることが予想されます。
そうすると、ボーダーラインが昨年までより上がる可能性があり、受けるかどうかを慎重に判断する必要が出てきます。

こういった入試の動向を予測して、適切な進路指導に活かすための情報を分析するのが私たち情報センターの仕事です。

ただ入試の動向を「当てる」だけでなく、そのためにはどうすればいいか、この生徒さんはどういう大学を受験すれば合格の確率が上がるか、そういったことに使える正確なデータをできるだけ集めたいと思います。

「情報」の反対語は「噂」

また、「情報」の反対語は「噂」だと私は思っています。少し過激な言葉にすると「陰謀論」と言い換えてもいいかもしれません。
医学部入試には不確かな「噂」がつきものです。ほとんど「陰謀論」と言ってもいい、ぶっ飛んだ噂を聞くこともあります。
そういった噂が広まりやすい大きな理由は、医学部受験生は皆が不安だということに尽きると思います。どれだけ勉強しても受かるかどうかわからない、そういう受験生の不安な心に「噂」はつけ込んできます。

そういった不確かな噂にはできるだけエビデンスを示して「そんなことはないよ」と皆さんの不安を少しでも和らげ、1年間勉強に集中できる環境を作りたいと思います。

皆さんがメルリックスを選んでくれた理由のひとつに、医学部の受験情報に詳しいということがあるのではないかと思っています。それに関しては本当に安心していただいて大丈夫です。メルリックスの先生方は皆さん、本当に医学部の受験情報に詳しいプロフェッショナルばかりです。
ぜひ情報を有効に活用しながら思いっきり勉強して、来年度の合格を手に入れてほしいと思います。

1年間のスケジュールやカリキュラムについて説明する下田校舎長

受験勉強をする上での心がまえについて話す化学科の増田先生

4月17日より本科授業スタート

メルリックス学院の本科授業は既卒生コースがいよいよ4月17日（月）から始まります。
高3生コースは4月24日（月）スタートです。
途中入学された方にも授業のフォローアップをいたしますので、まだ予備校を迷っている方、やっぱり宅浪では不安だと思った方はぜひご相談いただければと思います。