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藤田医科大学と愛知医科大学の2023繰り上げ合格・補欠合格分析

こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。


今日は受験情報センターのお膝元にある、藤田医科大学と愛知医科大学の繰り上げ合格・補欠合格の回り具合についての分析記事をお送りします。

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目次[非表示]

  1. 1.藤田医科大学は一般前期(地域枠)16番までが繰り上げ合格
  2. 2.愛知医科大学は昨年度それほど変わらないペースで50番まで繰り上げ合格

藤田医科大学は一般前期(地域枠)16番までが繰り上げ合格


2023年3月20日現在、藤田医科大学の繰り上げ合格・補欠合格の状況は以下の通りです。


ふじた未来(高3枠)1番
ふじた未来(専願枠)1番
一般前期(地域枠)16番


一般前期は地域枠が16番まで回っているものの、一般枠はまだ1人も回っていません。
昨年の同時期は一般前期34番まで回っていました。
正規合格者はいずれの年も240人前後ですので、単純に今年は入学辞退者が少ないと思われます。


入学辞退者が少ない理由としては、国公立医学部と併願している合格者が、国公立の方で良い結果が出ていないことが考えられます。


今年、中部地区の国公立医学部前期の志願者数は昨年から31.4%増の1,886人と大きく増加しました。前期・後期ともに志願者数が好調な浜松医科大学や、後期日程が廃止された岐阜大学、一般枠と地域枠の区分を変更した名古屋大学などが軒並み志願者増となっています。


結果的に中部地区の国公立医学部を志望していた受験生がある程度押し出されて、藤田医科大学の正規合格を進学先としてキープしているのかもしれません。


藤田医科大学はAO入試であるふじた未来入試で「国公立医学部医学科の総合型選抜・学校推薦型選抜または一般選抜前期日程の合格者」のみに入学辞退を認めていますが、一般選抜も「国公立医学部志望者との併願先」という立ち位置がすっかり定着したようです。


ちなみに、この時点でやはり一般前期の繰り上げ合格・補欠合格が1人も回っていなかった2020年度入試では、最終的に一般前期7番が3月31日に回ったことが確認できています。昨年は51番、一昨年は43番まで回ったこともわかっています。


愛知医科大学は昨年度それほど変わらないペースで50番まで繰り上げ合格


また同じく3月20日現在、愛知医科大学の繰り上げ合格・補欠合格の状況は以下の通りです。


一般選抜:50番
共通テスト利用前期選抜:17番


一般選抜に関しては、昨年度の同時期と実はあまり変わらないペースで回っています。


一般選抜:56番
共通テスト利用前期選抜:16番
共通テスト利用後期選抜:2番
地域枠B:17番
(2022年3月22日現在)


今年、愛知医科大学の1次試験日は、関東にある聖マリアンナ医科大学の1次試験日と重なりました。志願者は1,392人と約3割、648人減少しました。おそらく減少した分は主に首都圏の医学部受験生と思われます。


そのため、今年の愛知医科大学を受験した人は、大学に対する志望順位の高い受験生が多かったと推測されます。大学側もそのように考えて、入学辞退者を少ないと見積もったのか、正規合格者数は130人と昨年度の181人より51人も少ない人数でした。


そのため、繰り上げ合格・補欠合格は、今のところ例年とそれほど変わらないペースで回っています。大学としては入学辞退者数が読みにくい状況で、最初に正規合格者を多めに出すよりも、例年通り繰り上げ合格・補欠合格をある程度回して、定員を調整する方を選択したのでしょう。


昨年の愛知医科大学は1次補欠の137人がちょうど回りきっています。一昨年は1次補欠94番まで回りました。


国公立医学部後期の合格発表が終わる今週半ばから、いよいよ本格的に私立医学部の繰り上げ合格・補欠合格が回り始めます。名古屋校にも藤田医科大学・愛知医科大学の繰り上げを待っている生徒達がいます。既に他の医学部に合格していても、地元の大学に合格すればそちらに進学したいと考えている生徒もいます。1人でも多くの受験生に繰り上げ合格・補欠合格が回ることを願います。

※2023年度 医学部繰り上げ合格・補欠合格の一覧をこちらにまとめています。


鈴村
鈴村
メルリックス学院医学部・歯学部受験情報センター長

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