物理を1年で仕上げるには|既卒生・再受験生・現役生それぞれの場合
こんにちは。
渋谷校物理科主任の吉武です。
今年、僕が担当した生徒の中から、特に印象に残った生徒をお話ししたいと思います。
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成績は良いのに知識はまだら状?なA君
まず印象に残っているのは本科生として物理の集団授業を受けていたA君です。彼のいたクラスはそれぞれの個性が違う非常に面白いクラスだったのですが、朝イチの授業でいつも一番乗りしていたのがA君でした。
物理に関しては2浪目ということもあって、全国模試やチェックテストでもそこそこの成績を取っていましたが、時々驚くほど基本的なことを質問に来て、それが印象に残っています。
1浪目のA君は大手予備校に通っていましたし、高校でも物理を選択していたはずですが、基本的な事柄がいわゆる「まだら状」に入っている状態だったと思います。人間なので覚えたことも時間が経てば抜けていくでしょう。ただし、A君はどんな小さいことでもその場で必ず質問してくれました。そのおかげで抜けていた部分が徐々に埋まっていったのではないかと思います。
昨年まで一次合格は1校もなかったそうですが、今年は4校に一次合格して、最も早く繰り上げ合格が回ってきた医学部に進学します。彼の努力が実ったことを心から嬉しく思います。
「努力賞」をあげたいぐらい頑張ったBさん
また、再受験生のBさんも印象に残っています。春期講習で最初に来た時に「物理は本当に苦手なんです」と言われ、一緒に頑張ろうと1年間、二人三脚でやってきました。最初はほとんど知識がないところからのスタートでしたが、授業中に僕の話したことまで全部細かくノートにメモしていて、何とか物理をものにしようという熱意が感じられました。
後半はかなり仕上がってきていたので期待していたのですが、今は一次合格した医学部から繰り上げ合格の連絡を待っています。
最初に相談に乗った時はほとんどまっさらな状態だったことを考えると、1年でここまで学力を伸ばすことができたのは、彼女の努力と熱意の賜物だと思います。もし今年の生徒の中から1人だけ「努力賞」を選ぶとすれば、Bさんだと思っています。
現役で推薦に合格したC君
現役生のC君は個別指導を担当させてもらいました。北里大学医学部の指定校推薦を受験するということだったので、推薦に向けた勉強を指導しました。高校生で時間も限られていたので、個別指導で扱うのは推薦でよく出題される範囲に思いきって絞りました。
北里推薦の基礎学力試験で出題される問題は基本的なものが多く、11月の試験までにはどの分野から出題されても一通りのことは解けるレベルにまで達していました。「合格しました」という報告をもらった時には、持てる力を十分に発揮できたことにほっとしました。
現役生で推薦を受験する場合、もし推薦で不合格だった場合、そこから一般に向けての勉強に切り替えるのが大変です。やはり推薦で出題される問題と、一般で出題される問題はレベルが違います。特に理科は高校によって進度も違い、どうしても時間が足りないとなりがちです。C君の場合、もし一般を受けることになっても、それなりに勝負できたとは思いますが、やはり推薦と一般の勉強の両立は、講師がしっかりした戦略を立ててナビゲーションしていく必要があります。
今年からメルリックスでは現役生のための【高3生コース】を開講しますが、集まる生徒達のレベルと履修範囲をしっかり確認してから、生徒一人ひとりに合った対応をなるべくしていきたいと考えています。
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