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週刊ダイヤモンド掲載【MARCH合格レベルの受験生でも、本当に医学部に合格できる?】

こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。


週刊ダイヤモンド2023/6/3号は『医学部&医者』特集として【MARCH合格レベルの受験生でも、本当に医学部に合格できる?】という記事が掲載されています。
その中でメルリックス学院代表である佐藤正憲のコメントが掲載されました。


「MARCH合格レベルの受験生でも、本当に医学部に合格できる?」受験のプロ7人が本音激白!​​​​​​​

目次[非表示]

  1. 1.佐藤代表のコメント
  2. 2.女子医大の次に志願者が少ないのは久留米大
  3. 3.推薦の志願者数から一般の動向が予想できる
  4. 4.東京女子医科大学の志願者数681人の衝撃
  5. 5.医学部受験生の動向は変化している

佐藤代表のコメント

コメントが掲載されているページは有料部分となっているので、佐藤代表のコメントのみ抜粋します。ぜひ実際に雑誌を購入して他の6人のプロの意見と比べてみてください。


   

   ●一般論でいうと、一般入試は早慶理系レベルまでが合格者のメイン層で、MARCH上位理系レベルより少し上がボーダーライン、ただ、ここ数年は地方の医学部で合格ラインが崩れてきている。


●一般的なボーダーラインより下のレベル(MARCH上位理系レベル)で一般入試合格を目指すなら、狙い目の大学を見極める情報分析が肝になる。例えば、同レベルの他大と試験日程が重なったとき、その他大よりも都市部から離れた地方の大学は志願倍率が落ちることが多い。また、学校推薦型選抜(旧推薦入試)で志願者数が前年より減少したら、それは同じ年の一般入試の志願倍率が下落する予兆。昔に比べて、明らかに情報戦になっている。


近年は「MARCH」の中でも大学や学部によって新たな序列が生まれつつあります。学習院大学を入れて「GMARCH」と呼ばれることもありますが、そろそろ新しいカテゴリが生まれてもおかしくない変動期にあると考えています。


一応、佐藤代表は今回の取材で「MARCH」=「早慶よりも少し易しい、偏差値50台後半から60ぐらいの私立理系」という前提でお話しさせていただきました。記事の趣旨からも、今の受験生の親世代がイメージする「MARCH」レベルを想定していると思われたからです。


女子医大の次に志願者が少ないのは久留米大

以前アップしたこちらの記事に【2023年度入試 私立医学部志願者数一覧】を掲載しています。2023年度の一般前期で最も志願者が少なかったのは東京女子医科大学の917人です。女子しか受験できないこと、そして6年間の学費が私立医学部で2番目に高い4534万円であることが大きな理由として挙げられます。


次に志願者が少ないのは久留米大学一般前期の1,279人です。川崎医科大学の1,284人より少ないことになります。


川崎医科大学は受験生に「実際に大学を見てほしい」と考えており、岡山県倉敷市にある本学キャンパスにしか試験会場を設けていません。大阪や東京に地方会場を設ければ志願者数が増えることはわかっていて、敢えて「本学キャンパスで受験をする」ことにこだわってらっしゃいます。


久留米大学の一般前期は受験生の受けやすさを考えて、本学と東京の2ヶ所に試験会場を設けています。2023年度の一次試験日が日本大学、東京女子医科大学と重なったとはいえ、東京にも試験会場を設けながら、交通の便が良いとは言い難い試験会場の川崎医科大学よりも少ない志願者数だったことは「地方から都市部へ」という近年の受験生の動向を裏付けるものになっています。


推薦の志願者数から一般の動向が予想できる

ただ、その兆候は佐藤代表の言うように、学校推薦型選抜の志願者数が判明した時点で予測可能だったと言えます。2023年度の久留米大学推薦の志願者数は、一般A日程68人(81人)、久留米大学特別枠107人(117人)、福岡県特別枠32人(49人)でした。※カッコ内は前年度の数字です。


例えば、同じ福岡県にある福岡大学医学部の場合、2023年度推薦の志願者数はA方式(公募)134人(114人)、地域枠38人(40人)でした。久留米大学のような目立った現象はなく、日本医科大学、東海大学と一次試験日が重なった一般選抜の志願者数は2,127人と前年度の2,135人とほぼ同数でした。このように、受験生の動向は推薦の志願者数がわかった時点で、ある程度予想することができると言えます。


東京女子医科大学の志願者数681人の衝撃

東京女子医科大学についても同じことが言えます。東京女子医科大学の2022年度一般選抜の志願者数は681人と前年より約3割減、千人や二千人を超えるのが当たり前の私立医学部志願者数としては非常に少ない数でした。


しかし、その兆候は推薦の時からありました。前年11月に行われた一般公募推薦の志願者数は28人と、前年の51人から半分近く減少していました。募集人員は約23人なので志願倍率1.2倍と、私立医学部入試としては非常に大きなチャンスと言えました。


その前年、東京女子医科大学は6年間の学費を1200万円値上げすることが発表され、一般の志願者は945人、一般公募推薦の志願者は51人と大きく減少していました。しかし、さらにここまで急激に減少することは予想外でした。


2021年6月にメルリックス学院から発行した【医歯学部入試総括】の中で


 今後は志願者減少の時代を迎え、どの医学部も優秀な人材を求めて様々な入試改革を実施することになるだろう。私立医学部における「終わりなき戦国時代」の始まりである。 

と書きましたが「医師免許を取るのが目的だから医学部ならどこでもいい」時代から、志願者が減少して受験生が他学部と同じく「大学を選ぶ」時代になったと言えます。


医学部受験生の動向は変化している

そういった受験生の動向変化が、今回の週刊ダイヤモンド【MARCH合格レベルの受験生でも、本当に医学部に合格できる?】という特集に繋がったと考えています。
受験生が無理をしない時代、親の意向が受験に強く反映される時代、医学部の難易度は都市部にある難関校と、地方にあったり学費が高かったりする標準校の「二極化」に向かいつつあると考えられます。


それは言い換えれば「何としても医師になりたい」受験生には大きなチャンスと言えます。ぜひ情報を有効に活かして医学部受験に挑んでほしいと思います。


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鈴村
鈴村
メルリックス学院医学部・歯学部受験情報センター長

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