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国際医療福祉大学医学部の2024年度入試結果と2025年度入試変更点

こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。


国際医療福祉大学医学部の2024年度(令和6年度)入試結果が公表されました。新課程入試の前年度となった今年は、昨年以上に一般選抜の正規合格者が多く、324人が正規合格となっていたことがわかりました。



目次[非表示]

  1. 1.○募集概要
  2. 2.○入試結果
    1. 2.1.一般選抜
    2. 2.2.共通テスト利用選抜
  3. 3.○合格最低点
    1. 3.1.一般選抜
    2. 3.2.共通テスト利用選抜
  4. 4.○補欠と繰り上げ合格
  5. 5.○2025年度の入試変更点
  6. 6.○出願書類
    1. 6.1.志願理由書
    2. 6.2.活動実績報告書
    3. 6.3.経歴書
    4. 6.4.海外在住経験報告書
  7. 7.○一般選抜の出題傾向
    1. 7.1.英語 やや難
    2. 7.2.数学 標準
    3. 7.3.化学 標準
    4. 7.4.生物 標準
    5. 7.5.物理 標準
    6. 7.6.小論文 長いテーマ型
    7. 7.7.面接 個人面接×2回
  8. 8.○合格体験記

○募集概要

国家戦略特区の制度により2017年に誕生した日本で最も新しい医学部。1学年140名で一般選抜105名、共通テスト利用選抜15名、留学生特別選抜20名、帰国生および外国人学校卒業生特別選抜で若干名を募集する。特待生制度が充実しており、特待奨学生Sは学費全額免除となり、特待奨学生Aは6年間の学費が300万円となる。


ベトナム、モンゴル、ミャンマー、インドネシア、ラオス、カンボジアの6か国から留学生を受けれており「学生の7人に1人は留学生」という国際性豊かな教育が売りである。6年次の海外臨床実習制度は学生全員が約4週間、アジアや欧米の医療機関で行うことになっており、そのための積立金が学費とは別に7万円/年かかる。


○入試結果

一般選抜

これで3年連続の志願者増となった。繰り上げ合格者数は公表されていないが、補欠Cの途中まで回ったことから、正規合格者と合わせた総合格者数は昨年並みか、少し多いのではないかと思われる。


2024
2023
2022
募集人員
105
105
105
志願者数
3,249
3,027
3,009
受験者数
3,161
2,931
2,938
一次合格者数
643
688
635
一次合格倍率
4.9
4.3
4.6
正規合格者数
324
300
278
正規合格倍率
9.8
9.8
10.6
補欠候補者数
274
329
316

※繰上合格者数および入学者数は公表されていない

共通テスト利用選抜

志願者数および合格者数ともに昨年と大きな変化はない。合格者の平均得点率が昨年より若干上昇しており、新課程移行への前年度ということもあり、例年よりもさらに学力上位層が合格者の中にいたと思われる。


2024
2023
2022
募集人員
15
15
15
志願者数
918
921
829
受験者数
891
906
802
一次合格者数
201
211
186
一次合格倍率
4.4
4.3
4.3
正規合格者数
44
45
31
正規合格倍率
20.3
20.1
25.9
補欠候補者数
28
34
21

※繰上合格者数および入学者数は公表されていない

○合格最低点

一般選抜


2024
2023
2022
合格者平均得点率
(550点満点)
69.0%
68.8%
69.6%

共通テスト利用選抜


2024
2023
2022
合格者平均得点率
(900点満点)
88.1%
87.7%
82.1%

○補欠と繰り上げ合格

学費の安さから国公立や私立難関校と併願する医学部受験生が多いものの、他大学と比べて入学辞退されることが多いと考えているのか、一般選抜・共通テスト利用選抜ともに、募集人員よりもかなり多くの正規合格者を出す。


補欠候補者はAからDの区分に分かれており、受験生には区分だけで順位は知らされていない。毎年3/15を過ぎた頃から繰り上げ合格が回り始める。初年度(2017年度)は一般の補欠候補者全員に繰り上げ合格が回り切り、補欠通知が来ていない二次受験者にも繰り上げの連絡が来たことがある。


2023年度に一般選抜に6年間の学費0円の特待奨学生Sが導入されてからは、大学も学力上位層の流入を予想したのか、300名を超える正規合格者を出し、繰り上げ合格も補欠Cの途中までしか回らなくなった。


文部科学省が公表しているすべての入試区分を合わせた総合格者数は、2021年度:411名、2022年度:427名、2023年度:446名と徐々に増加している。


○2025年度の入試変更点

変更があった場合はこちらに掲載します。


○出願書類

志願理由書

25行の罫線用紙に志願理由や医師を目指す理由を書く。字数の指定はない。

活動実績報告書

インターネット出願の際に入力する必要がある。課外活動や社会貢献活動、語学、取得資格等、特筆すべき活動実績を入力する。入力した内容を証明する書類を必ず提出する。(賞状、認定書、雑誌・新聞等)

経歴書

職務経歴のある者のみ提出。

海外在住経験報告書

帰国生および外国人学校卒業生特別選抜に出願する者は全員提出。
一般選抜および共通テスト利用選抜に出願する者は海外において2学年以上の学修歴を有する場合のみ提出。


○一般選抜の出題傾向

英語 やや難

80分200点。マーク式。
過去問長文の出典に注目。特に医療、環境関連を読んでおこう。

数学 標準

80分150点。マーク式。
2023年度は難度上昇。まず典型問題の解法を理解し身につけ、応用力も。

化学 標準

理科2科目120分200点。マーク式。
幅広い知識、文章読解力、解答スピードの3拍子が必要。

生物 標準

理科2科目120分200点。マーク式。
問題数が多いのでまず知識問題で効率よく高得点を確保したい。

物理 標準

理科2科目120分200点。マーク式。
難度が高くなる可能性がある。準備をしっかりしよう。

小論文 長いテーマ型

60分600字。段階評価。
一次試験で実施。

2023:若い未熟な医療者育成のために医療現場で臨床教育を実施することについて、医療安全の観点から最も重要なポイントはどこか。
2022:AIが医学・医療に与える影響や課題。
2021:新型コロナ感染症に対する政府の政策を具体的に評価する。また海外で行われた医学生の現場派遣についてどう思うか。

面接 個人面接×2回

約30分×2回。段階評価。
医師志望理由や本学志望理由、自己PRなどを聞かれる一般的な個人面接と、社会問題や時事問題について深く掘り下げて聞かれる面接の2回行われる。一部、英語での面接を希望することもできるが、英語面接を選んだからといって加点されるわけではない。


医学部がどのような学生を求めているかについては、以下のアドミッションポリシーをよく読んでおくことをお勧めする。

医学部のアドミッションポリシー


○合格体験記

国際医療福祉大学医学部 合格|徹底的に時間管理にこだわり、教科によっては他の塾と掛け持ちで勉強した



鈴村
鈴村
メルリックス学院医学部・歯学部受験情報センター長

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