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【2024川崎】川崎医科大学一般入試(一般選抜)に合格するための対策

皆さん、こんにちは。
メルリックス学院代表の佐藤です。


川崎医科大学はメルリックス学院の偏差値ランキングでは62.0ですが、この偏差値は早慶(理工)とほぼ同じです。


さて、今回は1月21日に入試が行われる川崎医科大学についてお話していきたいと思います。一次試験の受験会場が本学しかなく、また一般入試での地域枠の割合が多く、2024年度入試では地域枠を除いた一般選抜の募集人数が約45名となっています。それでも最初に抑えておきたい大学であることは間違いなく、関西圏の学生を中心に受験者は本学まで足を運んでいます。


また、今回は獨協医科大学と同一日程になることから受験生の減少がどこまで抑えられるかが一つ注目点です。




目次[非表示]

  1. 1.●川崎医科大学一般入試(一般選抜)の概要
  2. 2.●川崎医科大学一般入試(一般選抜)の入試結果について
  3. 3.●川崎医科大学一般入試(一般選抜)の学科試験概要
  4. 4.●川崎医科大学一般入試(一般選抜)の英語
  5. 5.●川崎医科大学一般入試(一般選抜)の数学
  6. 6.●川崎医科大学一般入試(一般選抜)の化学
  7. 7.●川崎医科大学一般入試(一般選抜)の生物
  8. 8.●川崎医科大学一般入試(一般選抜)の物理
  9. 9.●川崎医科大学一般入試(一般選抜)の面接試験
  10. 10.●私立医学部医学科一般入試(一般選抜)偏差値ランキング
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●川崎医科大学一般入試(一般選抜)の概要

まず注目したいのはここ数年受験者数が減ってきているということです。一般入試については2021年度では1393名、2022年度1296名、2023年度は1252名となっています。2021年度と2022年度では募集人数が約50名となっています。2023年度の一般選抜と地域枠選抜での現浪の割合ですが、現役7名、1浪16名、2浪19名、3浪13名、4浪以上20名となっていて、多浪生でも合格者数が多いことがうかがえます。


また、川崎医科大学と言えば、学費が高額なことが有名です。6年間の総額47,400,000円でありますが、静岡県地域枠と長崎県地域枠では県から貸与を受けることになるので、負担が多少軽減されます。


●川崎医科大学一般入試(一般選抜)の入試結果について

川崎医科大学の入試結果についてみていきたいと思います。2021年では1393名の受験者に対し一次合格330名、一次合格倍率4.2倍、正規合格倍率15.3倍、2022年度では1351名の受験者に対し一次合格368名、一次合格倍率3.5倍、正規合格倍率12.2倍、2023年度では受験者数1284名に対し、一次合格者数403名、一次合格倍率3.1倍、正規合格倍率18.7倍となっています。


数字だけ見てみると年々倍率が上がっているように見えますが、募集人数に対し正規合格者数をあまり多く出さなくなってきています。2021年度、2022年度では募集人数約50名に対しそれぞれ91名、106名と多く出していましたが、2023年度では約45名の募集に対し、67名とあまり多く合格を出していません。ただしその分欠員が生じた場合には繰り上げて追加合格を出すことになります。


●川崎医科大学一般入試(一般選抜)の学科試験概要

次に川崎医科大学一般入試の試験内容についてお伝えします。地域枠も同じ試験内容になります。


試験は英語(80分/100点)、数学(80分/100点)、理科2科目選択(120分/150点)、小論文(50分/段階評価)です。川崎医科大学の4科目はすべてマークシートで、難易度もさほど難しくないのが特徴です。


数学が失敗しても英語や理科で取り返して合格する受験生も多くいます。数学が解けなかったり、ミスしたりという声は例年、よく聞かれます。特に川崎医科大学の場合は多くは数学が失敗しても切り替えて他教科に全力投球することが大切であります。


それではもう少し詳しく見ていきましょう。


●川崎医科大学一般入試(一般選抜)の英語

川崎医科大学の英語は出題内容がほぼ決まっています。大問1では語彙や文法などの知識系、大問2、3では読解問題が出題されます。語彙や文法問題は標準レベルがほとんどですが、中には難しいものも出題されます。標準レベルを中心にしっかりと定着を図り、落とさないようにしたいところです。


読解は800~1000語程度の長文が出題されます。内容理解だけではなく、空欄補充や整序問題も出題されます。医療・健康・環境問題・科学技術に関する内容のものが多いですが、ジャンルにこだわらず幅広いテーマを読んでおく必要がありそうです。


●川崎医科大学一般入試(一般選抜)の数学

川崎医科大学の数学は毎年積分が出題され、場合の数・確率、ベクトル、極限などがよく出題されています。共通テストのような誘導形式で、1つの大問に複数の分野が出題されるため、前半で行き詰っても後半の問題は解ける、ということもあり、最後まで目を通すが大切です。


標準からやや難レベルの問題が出題されますが、流れや誘導に乗りにくい問題もあり、過去問などで、誘導の意図を読み取る練習をしておきましょう。また、時間のわりに問題量が多い傾向にあるので、速く正確に解く必要があります。


●川崎医科大学一般入試(一般選抜)の化学

川崎医科大学の化学は例年幅広い分野から出題されます。難易度は易しい傾向にあるので、高得点を取りたいところです。そのためには教科書の範囲を隅々までしっかりとマスターし、実験の器具や操作の注意点、化学の基本法則の理解科学者の名前や実績などもしっかりとおさえておきましょう。


加えて幅広く満遍なく出されています。理論の「物質の三態、気体の補足」、有機の「糖」「生命科学」「合成高分子化合物」は出題頻度が薄いです。


問題は大問3問で構成されていますが、問題数が多く、計算問題も出題されるので、時間配分に注意して、落ち着いて解きましょう。


●川崎医科大学一般入試(一般選抜)の生物

次に川崎医科大学の生物ですが、化学同様やや易しい問題が出題される傾向にあります。2021年度までは大問3問で構成されていましたが、2022年度からは大問2問になりました。出題分野は多岐にわたりますが基本的な内容が多く、やや易しめです。しかし、図やグラフなどの出題もあるので、細かなところまでおさえておくといいでしょう。特にミクロメーターの扱いや光合成、呼吸に関する計算は十分に演習を積んでおきたいところです。



また、解答個数が35~40個ほどで、計算問題も出題されていることから慎重に、素早く解いていく必要があります。


●川崎医科大学一般入試(一般選抜)の物理

では川崎医科大学の物理はどうでしょうか。近年の物理の出題傾向は大問4問または5問と年度によって異なります。2023年度、2020年度は4分野から、2022年度、2021年度は3分野から出題されていますが、力学と電磁気は毎年出題される分野で、幅広く問われます。苦手な分野だとしても基本問題は解けるようにしておきましょう。力学では年度をまたいで幅広く出題されています。難易度はそれほど難しくないとは言うものの、2023年度はやや難易度が上がった印象です。今年も難易度が上がる可能性があります。


公式の丸暗記ではなく、基礎をしっかり理解していないと解けないような発展問題も出題されています。問題数はそれほど多くなく、時間的には余裕があるので、落ち着いて全問着手しましょう。


●川崎医科大学一般入試(一般選抜)の面接試験

川崎医科大学の二次試験は2日間設けられていますが、受験生が二次試験日を選ぶことはできません。出願が早ければ1日目、遅ければ2日目になります。クリスマスあたりが境目だと言われています。


川崎医科大学では面接の前にアンケートがあり、それに沿って行われます。また、一年次は全寮制なので必ず最初に寮の規則が守れるか質問されます。その他出願書類からも質問されるので、自分がかいた内容をしっかりと確認してから面接に臨んでください。


加えて川崎医科大学の面接試験は例年、医師志望理由や本学志望理由などオーソドックスで一般化された質問が多い印象であります。小論文について自分が書いた内容についても問われるので、事前に整理しておきたいところです。寮生活のこと、寮の規約を見せられて守れるかということも問われるので、準備しておきましょう。写真を見てのMMI(マルチプル・ミニ・インタビュー)も近年、導入されました。 
 
 
以上、川崎医科大学の大まかな情報についてお伝えしました。より詳しい内容、分析については試験前日1月20日17時よりホテルグランビア岡山にて行われる入試前日セミナーをぜひ活用していただきたいと思います。直前ガイダンスと数学、英語のワンポイント予想講座になっています。



●私立医学部医学科一般入試(一般選抜)偏差値ランキング

2024年度版【私立医歯学部受験攻略ガイド】に掲載している「入試難易度ランキング」は以下のようになっている。(ガイドP.46に掲載)


大学名

入試難易度
1位

慶應義塾大学

72.5
2位

東京慈恵会医科大学

70.0
3位

日本医科大学

69.0
3位

順天堂大学

69.0
5位

自治医科大学

68.5
5位

東北医科薬科大学​​​​​

(A方式)

68.5
5位
国際医療福祉大学
68.5
5位

大阪医科薬科大学

68.5
5位

関西医科大学

68.5
10位

産業医科大学

67.5

11位
昭和大学

66.5

11位

東京医科大学

66.5

13位

東邦大学

66.0

14位

東北医科薬科大学

(B方式)

65.5

14位
藤田医科大学
65.5
16位
日本大学

65.0

17位
近畿大学

64.5

17位
兵庫医科大学

64.5

19位
杏林大学
64.0
19位
帝京大学
64.0
19位
東海大学
64.0
19位
愛知医科大学

64.0

19位
東北医科薬科大学
(一般)

64.0

24位
岩手医科大学

63.5

24位
北里大学

63.5

24位
聖マリアンナ医科大学
63.5
24位
福岡大学

63.5

28位
久留米大学

63.0

28位
埼玉医科大学

63.0

28位
金沢医科大学
63.0
31位
獨協医科大学
62.5
32位
川崎医科大学
62.0
32位
東京女子医科大学
62.0

◇◆メルリックス学院では東京医科大学一般入試(一般選抜)一次試験の前日である2月6日(火)20:00より、Zoom形式での入試前日予想セミナーを予定しています。詳しいことが決まり次第こちらでお申し込み方法をご案内します◆◇


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『あなただけの医学部合格への道標』メルリックス学院佐藤代表・著
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佐藤
佐藤
メルリックス学院代表。1971年、愛知県名古屋市生まれ。1995年、名古屋大学法学部法律学科卒。日本生命保険相互会社、中央出版など教育系出版社を経て2018年から現職。2020年に大阪医学部予備校ロゴス、2022年にDDPを吸収合併。著書に『あなただけの医学部合格への道標』(産学社)などがある。

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