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【2025女子医】東京女子医科大学医学部の正規合格と繰り上げ合格

こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。


今日は何かと話題の東京女子医科大学医学部の二次合格発表がありました。これまでのデータを元に補欠と繰り上げ合格について受験情報センターが予想しました。


目次[非表示]

  1. 1.2025年度の志願者数
  2. 2.2025年度の一次合格者数と正規合格者数
  3. 3.2025年度の補欠候補者数
  4. 4.2025年度の繰り上げ合格の連絡方法
  5. 5.2025年度の繰り上げ合格者数予想
  6. 6.2024年度の繰り上げ合格推移
  7. 7.今後の展望(2/21時点)

2025年度の志願者数


2025年度入試の東京女子医科大学の志願者は1,068人だったことがわかっています。当日、試験会場で受験生に配布された案内に受験番号の最後が1068番と掲載されていました。
昨年の959人から109人増えて、前年比11.4%増でした。


今年に入ってから、元理事長が背任容疑で逮捕されましたが、昨年の10月から学長、附属足立医療センター長、そして理事長と本院病院長、附属八千代医療センター病院長が新しく選任されました。


新体制に変わったことで、医学部受験生や保護者の間に一定の安心感が広がり、志願者増につながったと考えられます。


2025年度の一次合格者数と正規合格者数


2025年度入試の一次合格者は333人、本日発表された正規合格者は84人でした。昨年は一次合格者388人、正規合格者99人でしたので、志願者は増えましたが、全体的に合格者を絞った形になります。


これは昨年の繰り上げ合格が補欠順位5番までしか回らず、入学辞退者が少なかったことから、歩留まり率が大学の予想より高かったため、今年はそのあたりを考慮に入れて、少なめに合格者を出したものと思われます。


2025年度の補欠候補者数


東京女子医科大学は補欠候補者に繰り上げ順位が付いた形で発表します。今年の補欠候補者は138人でした。例年200人前後の補欠候補者が発表されていたので、今年は合格者だけでなく、補欠候補者も絞ったことになります。


2025年度の繰り上げ合格の連絡方法


2025年度の募集要項には以下のように記載されています。


・補欠該当者は令和7年3月4日(火)以降に合格者の手続き状況などにより欠員が生じた場合に順次繰上げて合格者を決定します。
・繰上げ合格者には、入学志願票に記入の本人宛または保護者宛の連絡先に連絡しますので、必ず確実に連絡の取れる電話番号を記入してください。
・補欠該当者の繰上げ合格発表は、本学ホームページ上に掲載します。ホームページのURL とパスワード等は補欠該当者のみに通知します。


3月4日(火)以降というのは、正規合格者の入学手続締切が3月3日(月)のため、そこである程度の辞退者がいれば、翌日に1回目の繰り上げ合格者を出すということだと思われます。入学辞退者の学費返還期日は3月31日(月)16時ですので、そのあたりが繰り上げ合格が回る期限になります。


2025年度の繰り上げ合格者数予想


昨年は正規合格99人、繰り上げ合格5人で、全部で104人の方が最終合格となりました。その前の年である2023年度は正規合格99人、繰り上げ合格20人(最終合格119人)2022年度は正規合格89人、繰り上げ合格36人(最終合格125人)でした。


東京女子医科大学一般選抜の募集人員はここ3年間、約67人で変わりません。学校推薦型選抜の合格者が募集人員を超えると、その分、一般選抜で減らすなどの調整が入りますが、今年は一般推薦33人、卒業生子女推薦10人と募集人員ぴったりの合格者でした。そのため、一般選抜からの入学者も募集人員ぴったりである67人でしょう。


大学としては、昨年のように繰り上げ合格が5人ということは避けたいと思われますが、補欠候補者も絞っているので、それほど多く繰り上がるとも考えていないのでしょう。一昨年並みの20番前後が一つの目安になると思います。


⇒3/4(火)に補欠18位まで回ったことが大学のホームページで公表されました。今後の繰り上げ合格の状況はこちらから更新していきます。



2024年度の繰り上げ合格推移


昨年の繰り上げ合格は3月26日(火)にようやく補欠1番の人に回りました。その後は3月31日(日)に4番まで、さらに4月1日(月)に最後の繰り上げ合格者である5番まで回っています。


過去最少の繰り上げ人数だった昨年ですが、その前の年である2023年度は3月15日(水)に1回目の繰り上げ合格が回り、最後の繰り上げ合格は20番でした。2022年度は3月8日(火)に1回目の繰り上げ合格が回り、最後の繰り上げ合格は36番でした。


学費が1200万円値上げされ、川崎医科大学に継ぐ金額となったのが2021年度からですが、2021年度は補欠99番まで繰り上げが回っています。学費が値上げになった初年度は「とりあえず出願したけど、学費が高いので入学を辞退した」人が多く、翌年度からは「そもそも学費が高いので受けない」人が増加したことがわかります。


今後の展望(2/21時点)


まずは正規合格者の入学手続締切日の翌日である3月4日(火)が、1回目の繰り上げ合格が出るかどうかのタイミングになります。ただ、正規合格を84人出しているので(募集人員67人より17人プラス)繰り上げがあっても数人程度だと思われます。


今年は全体的に私立医学部の試験日が後ろに偏っていたこともあり、繰り上げ合格のスタートも遅めになっています。本格的に回るのは3月20日以降になると思います。東京女子医科大学は4月に入ってからも繰り上げが回った年が何年かあるので、最後の最後まであきらめないで待ち続けましょう。


ちなみに今日の正規合格の中には特待合格5人が含まれていましたが、その中にメルリックスの生徒の受験番号もありました。見事な特待合格でした。


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鈴村
鈴村
メルリックス学院医学部・歯学部受験情報センター長