大阪歯科大学歯学部の2024年度入試結果と2025年度入試変更点
こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。
先日、久しぶりに大阪歯科大学歯学部を訪問し、アドミッションセンターの方から入試について大変貴重な話をうかがってきました。この記事では大阪歯科大学歯学部の2024年度(令和6年度)入試結果と2025年度(令和7年度)入試日程を紹介していきます。
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目次[非表示]
- 1.歯学部、医療保健学部、看護学部を擁する医療系大学
- 2.○2025年度 募集人員
- 3.○2025年度 入試日程
- 4.○2024年度 入試結果
- 4.1.一般選抜(前期)
- 4.2.一般選抜(後期)
- 4.3.共通テスト利用選抜(前期)
- 4.4.共通テスト利用選抜(後期)
- 5.○合格最低点
- 5.1.一般選抜(前期)
- 5.2.一般選抜(後期)
- 5.3.共通テスト利用選抜(前期)
- 5.4.共通テスト利用選抜(後期)
- 6.○補欠と繰り上げ合格
- 7.○2025年度の入試変更点
- 8.○出願書類
歯学部、医療保健学部、看護学部を擁する医療系大学
大阪歯科大学はに歯学部、医療保健学部に次ぐ、3つ目の学部である看護学部が2024年4月に設立されました。歯学部のある樟葉学舎は京阪本線樟葉駅から徒歩5分のところにあります。看護学部の新しい校舎は歯学部と道路を挟んだ向かい側の樟葉西学舎に建てられました。今回の訪問では歯学部のある樟葉学舎だけでなく、看護学部の校舎内も見せていただきました。
特に目を見張ったのはシミュレーションルームの充実ぶりです。ICU、成人系、小児・母性系と複数のシミュレーションルームがあり、コントロールルームから教員がリアルタイムで指示を出すことができます。シミュレーションルームの様子はすべてカメラで撮影されており、その様子を別の講義室で視聴することもできます。
樟葉西学舎のコンセプトは「人とのつながり、地域とのつながりを育むキャンパス」とのことですが、1階に地域・連携交流フロアがあり、外部の方々も自由に訪れることができます。私が訪問した際も、外の道路に向かって扉が開け放されており、地域住民の方々が健康相談をしたり、カフェや食堂を自由に使うことができるということでした。
駅から徒歩5分という街中にあることを活かした、こうしたコンセプトは今後の新しい大学の在り方のロールモデルになると感じました。
○2025年度 募集人員
歯学部では2025年度入試から新しく【一般選抜(全学部日程)】が始まります。医療保健学部、看護学部と同じ問題を使用する入試ですが、他学部と併願することはできません。
一般選抜(全学部日程)で約5名を募集するため、学校推薦型選抜が約45名から約40名に、一般選抜(前期)が約60名から約58名に、前期と後期で約13名の募集だった共通テスト利用選抜が前期約10名、後期約5名と募集人員が変更になります。
学校推薦型選抜(指定校制・公募併願制) |
約40名 |
---|---|
一般選抜(前期)チョイス2、チョイス1を含む |
約58名 |
一般選抜(全学部日程) |
約5名 |
一般選抜(後期)チョイス2、チョイス1を含む |
約10名 |
大学入学共通テスト利用選抜(前期)プラス1を含む |
約10名 |
大学入学共通テスト利用選抜(後期)プラス1を含む |
約5名 |
○2025年度 入試日程
2025年度の入試日程も公表されました。2月1日に行われる一般選抜(前期)は樟葉学舎の他に、東京・名古屋・広島・福岡に試験会場が設けられます。翌日の2月2日に行われる一般選抜(全学部日程)は樟葉学舎の他に東京会場でも受験できます。
3月2日に行われる一般選抜(後期)は樟葉学舎の他に、東京・福岡にも試験会場が設けられます。
入試区分 |
出願期間 |
試験日 |
---|---|---|
学校推薦型選抜 |
2024年11月1日(金)~11月17日(日) |
11月24日(日) |
一般選抜(前期) |
2024年12月2日(月)~2025年1月26日(日) |
2月1日(土) |
一般選抜(全学部日程) |
2月2日(日) |
|
一般選抜(後期) |
2025年2月12日(水)~2月23日(日) |
3月2日(日) |
共テ利用選抜(前期) |
2024年12月2日(月)~2025年1月26日(日) |
2月1日(土) |
共テ利用選抜(後期) |
2025年2月12日(水)~2月23日(日) |
3月2日(日) |
○2024年度 入試結果
一般選抜(前期)
2024年度入試から一般選抜でチョイス2、チョイス1という制度が導入されました。チョイス2は高得点2科目、チョイス1は高得点1科目で合否を判定する入試であり、志願者数を見ると一般選抜に出願した受験生の多くがチョイス2、チョイス1にも出願していることがわかります。
ちなみに、2023年度入試の一般前期は志願者247名、受験者227名、総合格者83名で実質倍率は2.7倍でした。
※チョイス2、チョイス1に関する詳しい説明はこちらの記事をご覧ください。
一般選抜 |
チョイス2 |
チョイス1 |
|
---|---|---|---|
募集人員 |
約60名 |
||
志願者数 |
309 |
243 |
255 |
受験者数 |
293 |
228 |
240 |
総合格者数 |
74 |
45 |
14 |
最終合格倍率 |
4.2 |
5.4 |
18.2 |
入学者数 |
― |
― |
― |
一般選抜(後期)
一般選抜(後期)でもチョイス2、チョイス1が導入されましたが、いずれも10倍程度の倍率となりました。参考までに、2023年度入試の一般後期は志願者85名、受験者82名、総合格者22名で実質倍率は3.7倍でした。
一般選抜 |
チョイス2 |
チョイス1 |
|
---|---|---|---|
募集人員 |
約10名 |
||
志願者数 |
92 |
74 |
75 |
受験者数 |
87 |
70 |
72 |
総合格者数 |
10 |
10 |
7 |
最終合格倍率 |
9.2 |
7.4 |
10.7 |
入学者数 |
― |
― |
― |
共通テスト利用選抜(前期)
共通テスト利用選抜ではこれまでのプラス1に加えて、2024年度入試から高得点3科目型と高得点2科目型が加わりました。共通テスト利用選抜は前期と後期を合わせて約13名の募集人数でしたが、面接を対面形式(大阪)とオンライン形式(Zoom)のどちらかから選べるようにしたことで、志願者数が飛躍的に増加しました。
ちなみに、2023年度入試の共通テスト利用前期は志願者99名、受験者99名、総合格者35名、実質倍率2.8倍でした。
3科目型 |
2科目型 |
プラス1 |
|
---|---|---|---|
募集人員 |
約13名 |
||
志願者数 |
129 |
136 |
120 |
受験者数 |
129 |
136 |
115 |
総合格者数 |
18 |
17 |
26 |
最終合格倍率 |
7.2 |
8.0 |
4.6 |
入学者数 |
― |
― |
― |
共通テスト利用選抜(後期)
共通テスト利用後期でも前期と同じく面接でオンライン形式(Zoom)を選べるようになったことで、志願者数は前期以上に増加しました。
参考までに、2023年度入試の共通テスト利用後期は志願者30名、受験者30名、総合格者5名、実質倍率6.0倍でしたから、志願者の増加ぶりがわかります。
3科目型 |
2科目型 |
プラス1 |
|
---|---|---|---|
募集人員 |
約13名 |
||
志願者数 |
92 |
74 |
75 |
受験者数 |
87 |
70 |
72 |
総合格者数 |
10 |
10 |
7 |
最終合格倍率 |
9.2 |
7.4 |
10.7 |
入学者数 |
― |
― |
― |
○合格最低点
一般選抜(前期)
2024 |
2023 |
2022 |
|
---|---|---|---|
一般選抜(前期)
合格最低点
|
198.0/300点
(66.0%)
|
236.0/400点
(59.0%)
|
198/300点
(66.0%)
|
チョイス2(前期)
合格最低点
|
148.0/200点
(74.0%)
|
||
チョイス1(前期)
合格最低点
|
90.0/100点
(90.0%)
|
一般選抜(後期)
2024 |
2023 |
2022 |
|
---|---|---|---|
一般選抜(後期)
合格最低点
|
198.0/300点
(66.0%)
|
204.4/300点
(68.1%)
|
144/200点
(72.0%)
|
チョイス2(後期)
合格最低点
|
154.0/200点
(77.0%)
|
||
チョイス1(後期)
合格最低点
|
83.0/100点
(83.0%)
|
共通テスト利用選抜(前期)
2024 |
2023 |
2022 |
|
---|---|---|---|
共テ利用(前期)3科目型
合格最低点
|
239.5/300点
(79.8%)
|
210.0/300点
(70.0%)
|
222/300点
(74.0%)
|
共テ利用(前期)2科目型 合格最低点 |
166.5/200点
(83.3%)
|
||
プラス1(前期)
合格最低点
|
219.3/300点
(73.1%)
|
342.5/500点
(68.5%)
|
279/400点
(69.8%)
|
共通テスト利用選抜(後期)
2024 |
2023 |
2022 |
|
---|---|---|---|
共テ利用(後期)3科目型
合格最低点
|
222.0/300点
(74.0%)
|
164.0/200点
(82.0%)
|
140/200点
(70.0%)
|
共テ利用(後期)2科目型
合格最低点
|
160.0/200点
(80.0%)
|
||
プラス1(後期)
合格最低点
|
199.2/300点
(66.4%)
|
289.5/400点
(72.4%)
|
196/300点
(65.3%)
|
○補欠と繰り上げ合格
正規合格者数と繰り上げ合格者数は公表されていません。
○2025年度の入試変更点
2025年度入試から、一般前期で全学部日程が導入されます。また、指定校制推薦の学力試験はこれまで英語・数学のみでしたが、理科1科目が加わり、一般公募制と同じ試験科目になります。
○出願書類
学校推薦型選抜・一般選抜で英語民間試験のスコアを利用する者は、英語民間試験結果証明書を提出する必要があります。