模試の結果と医学部合格力|メルリックス大阪校より
皆さん、こんにちは。
メルリックス学院大阪校 校舎長の伊藤靖子です。
急に冷え込む日が出てきて、医学部受験生の皆さんも気温差が大きいこの時期に体調をくずしてはいないでしょうか。大阪府吹田市にある江坂公園の風も朝晩は小寒くなってきました。私が通勤する大阪御堂筋線の車内もようやく長袖姿の方が目立つようになってきました。
さて、皆さんはすでに模試の結果を見たでしょうか。メルリックス学院大阪校でも少し前に河合塾主催の第2回全統記述模試の結果が返ってきて、受験生の生徒の皆さんの顔を見れば、結果がどうであったかすぐにわかるほどです。
今回は、医学部模試や全国模試の結果をみて、医学部受験生がどのようにそれを受け止め、日々の学習に生かしていくべきかについて考えてみたいとおもいます。最後まで読んでいただければ嬉しいです。
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自信家ゆえ全力で学習がしきれない国公立医学部志望のH君
例えば、国公立医学部クラスのH君。彼は頭の回転も速く、大阪明星学園高校時代からよくできる生徒ですが、自信家ゆえ、どこか余裕があり、余力を残しています。
そんな彼の成績はというと、大手予備校模試の総合理系でSレベルを出してしまうほどでした。ああ、やっぱりよくできるな」とスタッフも先生方も感心していました。しかし、それで調子に乗ってしまうのが彼の弱いところ。模試の結果に満足し、「もう勉強しなくても受かる」と言ってしまう始末です。
それで昨年度の入試結果も久留米大学医学部や東海大学医学部、埼玉医科大学に一次合格するものの、第一志望という大魚を逃がしてしまっています。
ときどき、彼のようによくできるのに、補欠が繰り上がらず浪人を繰り返すという医学部受験生がメルリックス学院の門を叩いてきます。そういう生徒の多くが、できるがゆえに詰めが甘かったり、やり込めなかったりすることが多いです。彼もまさにその一人。「医学部合格に近いけど一番心配」。そんな風に思わせるところがあります。
そのような生徒にはメルリックス学院のように演習主体にカリキュラムが構成されている医学部専門予備校が一番、結果が出やすいです。
「いくら模試の点数がよくても、医学部入試は別。模試の結果を持って行っても合格させてくれません。」
第2回全統記述模試の結果が返ってきた先日は、褒めてもらおうと事務まで来たのに、お説教タイムになってしまいました。
「第3回模試がもうすぐあるのだから、気を抜かずにしっかりと勉強を続けること。H君ならもっと上まで成績を伸ばせる」と言うと、「いい成績とっても褒めてもらわれへん…」と少し寂しそうにしながらも、「そやな。勉強しよ」と自習室に向かって行きました。
絶えず不安で医学部模試に一喜一憂しがちなSさん
メルリックス学院大阪校に在籍している生徒は何もH君のように自信家ばかりではありません。第1回のメルリックス医学部合格判定模試の成績が思っていたよりよかったため、第2回の模試成績を見るのを怖がっている生徒Sさん。「絶対下がってるんです。めっちゃ悪いんです」と言って、なかなか結果を見ようとしませんでした。
大阪府立大手前高校出身で素地の学力は非常に高く、2024年度入試は弘前大学医学部に挑戦しました。彼女があまりに不安がるので、個別を見てもらっている物理の講師と、事務スタッフと3人で見ることになりました。
彼女が全然できなかったと言っていた数学は思っていたよりできていて、しっかりと学力レベルAをマーク。しかし力を入れてきていた英語と物理はそれぞれB、Cという結果でした。
それを見たSさんは「英語がすごく下がってる。個別もやっているのに」「物理も調子いいと思っていたのに・・・」と大騒ぎに。そこですかさず講師のフォローが入ります。
「医学部合格判定模試は単純に第1回と第2回を比べられない。範囲も違うし、第1回の方が現役生を配慮するから。」
「うーん、でも英語は個別指導もがんばっているのに」と納得しきれない様子。そこでスタッフから一言「英語の個別指導を始めたのは模試がある少し前でしょ?その成果が結果に現れるのはもう少し先だよ。」と。
模試はどうしても結果に目が行きがちですが、それが全てではありません。模試を受けた時の自分がどのぐらいできるのかを確認し、同じ医学部を目指す受験生の中で、どのぐらいの位置にいるのかを知るためのものでもあります。私たち事務スタッフはいつも生徒の皆さん、保護者の方々にそのことをお伝えしています。模試の結果が悪かったからと言って、そこで落ち込んで成長を止めている暇はないのです。医学部合格到達との距離、自分の実力を知るためにも、自分のできたところ、できなかったところを確認し、必ず解き直しをするように話しています。何事もやりっぱなしはよくありません。
先程のSさんにも、「結果はあくまでも数字。これから私立医学部入試までまだ2ヶ月半ある。できることはまだまだある。落ち込むより、答案の見直しとやり直しをすること」と伝えました。
「はい。そうですね。まだ第3回もありますもんね」と少し気持ちを落ち着かせたSさん。ありがとうございます、と事務所を後にしました。
昨年度の弘前大学医学部へのリベンジか、地元大阪エリアの私立医学部である大阪医科薬科大学、関西医科大学のどちらかには合格して欲しいです。
医学部予備校に必要なものは第二の母親
H君やSさんのような生徒を見ていると、2025年度医学部受験の一般入試も、もうまもなく始まるのだな、とことを実感させられます。少しずつ医学部受験生たちの緊張感も増してきたように思います。今まで何年も医学部受験に関わってきましたが、本当に最後までどうなるのかわからないと、いつも思います。
H君のような優秀な生徒も合格に必ずしも至るとは限らない、Sさんのようにすぐに落ち込み自信がない生徒でも合格を掴むことができる。それが医学部受験です。関西の医学部は私立医学部、国公立医学部ともにレベルが高い大学が多く、関西出身者が地元の医学部に進学するためには競争も激しいため、志望者が合格をつかめるとは限りません。
だからこそ、私共は教務スタッフ全員が母親のような存在であらねばいけないと思っています。実際に教務スタッフの大半が子育てを経験しており、生徒たちの第二の母親にならなければならないと改めて襟を正しています。
2025年度医学部入試も、いよいよ始まっています。もうすぐ私立医学部の学校推薦型選抜、総合型選抜を受けるという人も多いと思います。どんなに一生懸命勉強をしていても、試験本番で体調をくずしては元も子もありません。体調には十分気をつけてください。
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