メルリックス学院と大手予備校との違い|前編
こんにちは。
受験情報センター・副センター長の朝倉です。
メルリックス学院名古屋校に相談に来られる方の中には大手予備校で1年頑張ったのですが上手くいかなくて・・・という方が結構いらっしゃいます。話を聞くと大手予備校のやり方に乗り切れず上手くいかなかったんだなと感じることが多々あります。
では、大手予備校とメルリックス学院のどこに違いがあるのか?数学の授業を担当している講師としてどんな違いがあるのかをお話していきたいと思います。
医学部受験に関する情報力と分析力
大手予備校は医学部だけを見ているわけではありません。医学部専門校舎を持っている大手予備校もありますが、それは医学部受験がやはり特殊で高い学力を必要とする証拠だと思っています。
けれど、大手予備校の医学部専門校舎のメインは国公立医学部です。それだけ国公立医学部を志望する受験生が多いのだと思います。私立医学部コースを設けている校舎もありますが、基本的な考え方としては「国公立医学部に合格する学力をつけて私立医学部までをカバー」というテキストや時間割になっています。私立医学部に特化した内容にはなっていないのです。
ましてや多くても100人程度の受験者しかいない私立医学部の推薦型総合型選抜はほとんどスルーでしょう。やはり大手は大手、見ているのは常にmass(大衆)であり、多くの人が受験する大学や学部へのアプローチと分析こそが大手予備校の真骨頂でしょう。
私達は一人ひとりの生徒の顔を見ていますから「どうやってこの生徒を医学部に合格させるか」というのが至上命題になります。合格までの道のりは一人ひとり違いますし、合格のために必要なことも生徒によって違います。よってメルリックス学院では、たとえ集団授業を受講していてもいわば究極のオーダーメイド指導を受けていることになります。
例えば模試で同じ成績の生徒が2人いたとしても、当然ながら2人の学力は同じではありません。なので、生徒によって受験する大学も志望校合格までの道筋もそのための戦略も違います。もちろん結果も違います。
そんなことは当たり前だと思われるかもしれませんが、全国模試の合格可能性判定というのは全科目が同じ点数であれば同じ判定が出ます。よく「模試の成績は当てにならない」と言いますがそれは当たり前の話であり、あれはあくまで「目安」として見るのが正しい使い方です。
私達メルリックス学院は毎年秋になると、生徒が受験を予定している大学の合格可能性判定を講師一人ひとりが提出します。そしてそれが保護者会の資料となります。当然ながら科目ごとに判定は異なりますし、数学であれば担当している分野によっても変わります。それらを総合した上で生徒、保護者の方、そして講師が同席して「最終的にどの大学を受けるか」という出願戦略を話し合います。
ここでは世間一般に広く流布している「偏差値ランキング」のようなものは使いません。純粋にその生徒の学力と問題の相性を見ますし、それはやはり解答速報などを通して実施に私立医学部の問題を解いている私達の強みだと思います。長年のデータから蓄積された私達なりの指標(こちらの佐藤代表ブログでその指標を一部ご紹介しています)でどの大学を受けるかという戦略を組み立てていきます。そしてこの戦略を上手く立てられるかどうかが受験の合否を大きく左右します。
メルリックス学院が得意とする推薦型総合型選抜での合格も、その生徒が最も得意な部分を活かせる受験校を選び、どのような準備をすればいいかを計画して進めていくからこそ、毎年多くの合格者を出すことができるのだと思っています。
すべての生徒を遠回りしないように医学部の門へと導いていくこと・・・これが私達メルリックス学院の大きなテーマです。
医学部受験に特化したカリキュラム
メルリックス学院では4月の開講から12月まで一貫したカリキュラムを組んでいます。夏期講習、冬期講習といった季節講習は行いません。テキストも医学部入試に特化したオリジナルなものを使います。
しかし、それは医学部専門予備校であれば当たり前のことです。私達から見ると大手予備校の医学部コースで使用されているテキストは、私立御三家を狙うならともかく中堅校を志望している生徒には難しすぎるのではないかと思われるものもあります。しかし、それも必要ないと受験生自身が判断すれば飛ばすことも可能です。
そのようにカリキュラムやテキストももちろん大事ですが、それよりももっと大事なことは学んだことをいかに「定着」させられるかです。簡単に言えば「復習」ということです。これこそが医学部受験の合否を握っていると言っても過言ではありません。
復習が大事ということは皆さん、それこそ小学生の時からずっと先生に言われ続けているのではないでしょうか。しかし、私達から見てきちんと復習できる生徒というのは思っているよりずっと少ないのが実状です。授業を聞いて理解してノートを見直して終わり・・・という生徒がほとんどです。それでは次に1月の入試会場でその問題と出会った時に迷わず解くことはできません。
よってメルリックス学院では週例のチェックテストというものを行っています。これは前の週の授業でやった内容を小テストとして出題し、講師が採点して生徒に返却するものです。授業でやったことが本当に理解できているか、そしてそれを答案として表現できるかを講師が毎週チェックします。もちろんただ採点・添削して返却するのではなく、生徒達を時に叱咤し、時に励ましながら正しい復習のやり方を身につけてもらいます。
また後期からは「実戦力養成講座」が始まります。実際は90分ぐらいで解く問題量のプリントを60分で生徒に解かせることで文字通り「実戦力」を身につけます。特に関東の私立医学部は試験時間が短い大学が多いので、時間内に解ける問題から速く的確に解く力が絶対的に必要になります。その力をこの講座の中で鍛えていくのです。
この講座では入試レベルの問題を扱いますので、すべての生徒が出席できるわけではありません。基礎が確立していない生徒は途中で手が止まってしまいますから出席しても意味がありません。逆に考えれば実戦力養成講座に出席できるだけの力があれば、かなり合格に近づいていると言えます。よって後期から実戦力養成講座に参加できるぐらいの力を、生徒の皆さんには身につけてほしいと思っています。
このような実戦的な演習形式をカリキュラムのかなりの部分に取り入れることによって、せっかく勉強したことがやりっぱなしにならないように常に目を行き届かせています。
長くなってしまったので、大手予備校とメルリックス学院の最も違う点である「少人数制授業」については次回に取り上げます。
※メルリックス学院 名古屋校では個別相談会を行っています。希望される方はぜひこちらからお申込みください。