【合格体験記】第2回・今年の名古屋校で印象に残った生徒達
こんにちは。
メルリックス学院名古屋校 校舎長の下田です。
名古屋校では新しい校舎で今週から春期講習が始まっています。そして今年合格した生徒が、早速スタディサポーターとして、新しく入学してきた生徒達の質問を受けたり、相談に乗ってくれたりしています。
また、先日は合格した生徒達が集まってのささやかな会を催しました。感染状況が油断できない状況での本当に小さな集まりでしたが、嬉しそうな生徒の皆さんの顔を見てこの1年間のことを色々と思い出しました。
目次[非表示]
今日は改めて先日の合格体験記で取り上げきれなかった生徒の医学部合格に至った経緯をお話ししたいと思います。
【合格体験記1】金沢医科大学総合型選抜で合格した大検取得のJ君
まず何と言っても今年の生徒で強く印象に残っているのは金沢医科大学の総合型選抜で合格したJ君です。メルリックス学院 名古屋校では入会相談に来た方にはまず集団授業を勧めております。1年間集団授業のカリキュラムで学んでいただければしっかり結果を出せるという自信があるからです。
J君は集団授業に不安があるという話を最初に伺っていたので、ではまずは出席してみて厳しいようなら考えましょうとなりました。実際に本科生の集団授業が始まってみると、やはり自分には集団よりも個別授業の方が向いているということでご家族とも相談して全科目を個別授業に切り替えました。
J君は医学部受験という道を歩き出すまでに時間があり、今年が金沢医科大学の総合型選抜(AO入試)に出願できる最後の年齢になっていました。総合型選抜は推薦と違い高校の推薦書がなくても出願できますから、大検のJ君でも受験することができます。J君やご家族はもちろん、個別授業を担当している先生方とも相談して「狙ってみましょう」ということになりました。
模試の推移を見ると一般選抜での合格にはギリギリ届くかどうかといった成績でした。出題範囲の狭い金沢医科大学の総合型選抜に絞り、講師とマンツーマンで基礎を繰り返し学習したおかげで合格することができました。本人もご家族も金沢には縁もゆかりもありませんが、地域医療に従事したいという熱意が彼の医師志望動機でもありましたので、それは二次試験の個人面接でも面接官に伝わったのではないかと思います。
【合格体験記2】高卒後、就職してから再受験にチャレンジしたAさん
再受験生というと大学在学中もしくは卒業した方のイメージがあるかもしれませんが、高校を卒業してから別の道に進んだ後で再度医学部を受験する方もいらっしゃいます。高卒後すぐに働いたり専門学校を卒業してから就職したりと様々な経歴の方がいらっしゃいますが、社会人経験があるという点で共通しています。
Aさんも高校を卒業してから10年近くお仕事をされていました。語学を活かした仕事に就いていたこともあり英語は非常に得意でしたが、高校時代は文系クラスだったので数学や化学、生物はほとんどゼロからのスタートという状態でした。
最初は大手予備校に通いながらメルリックスで数学の個別授業を取りたいということで相談に見えました。数学の先生と相性が良かったこともあり、Aさん自身も行けるかもしれないという手応えがあったのでしょう、翌年はメルリックスの本科生として入会されました。ただ数学と理科は大手予備校の一方通行な授業ではなかなか厳しかったようで、メルリックスでほぼ一からやり直す形になりました。
それでも昨年は2校の一次試験に合格し、あと一歩で医学部合格というところまで来ました。今年こそは最終合格をつかむという決意でメルリックスでの2年目をスタートしましたが、挑戦者の気持ちで臨んだ1年目と、一次合格2校のプレッシャーを背負っての2年目は違う意味での苦労があったように思います。
しかし、いつも講師室には先生に質問している彼女の姿がありました。努力が実って今年は昨年を上回る6校に一次合格し、最初に正規合格が来た医学部に進学します。医学部入学までに様々な経験をしているからこそ、きっと良い医師になるのではないかと思います。
【合格体験記3】ゴーイングマイウェイのH君
誰しも得意科目と苦手科目はあるものですが、H君の場合は得意科目と苦手科目に月とスッポンほどの差があり、どの先生方が見ても英語に課題があることは明らかでした。
数学や物理は全国模試で驚くような点数を取ることもあるのですが、もともと理数科目はケアレスミスなどで得点が安定しない傾向にあります。得意だけれど安定しない理数科目と苦手の英語という組み合わせで医学部受験に臨むのは不安要素が多く、メルリックス学院としては保護者会などで「できるだけ多く私立を受験するように」というアドバイスをしました。
しかし、理数科目に絶対的自信のあるH君は自分で各大学の過去問を解いてみて「この大学は問題が合わない」「この大学は合う」と自己採点して、可能性がないところは受けたくないと主張しました。10校近くに出願したのですが自己判断で受験する大学を選んでいたようです。
過去問を解いて自信のあった藤田医科大学で一次不合格となった時には周りの方が大変心配しましたが、H君のゴーイングマイウェイな姿勢は変わらず、結果的に4校に一次合格して最初に合格した昭和大学に進学します。彼が問題の合う大学として挙げていた藤田医科・聖マリ・昭和の中から昭和に進学することになったわけですから、彼の自己判断は正しかったと言えるかもしれません。
こういった自分の信念を貫き通そうとする生徒さんは時々いらっしゃるのですが、メルリックス学院では頭ごなしに批判するのではなく、本人の話を聞きながらご家族とも相談して「最低限これだけは譲れないこと」をお話ししていきます。良い結果を出すためには単に抑えつけても上手く行きませんし、かといって好きにやらせすぎても駄目なことが多いです。そのあたりの匙加減の見極めは経験を積んだ講師にしかできないと思います。
【合格体験記4】物理か生物かで迷ったKさん
Kさんについては悔やんでも悔やみきれないことがあります。最初に名古屋校にお見えになってこれまでの成績を見せていただいた時に物理が足を引っ張っていることは明らかでした。ただ今年で3浪目ということもあり、今から物理を生物に変えるリスクよりもこのまま頑張って今の学力に上乗せした方が合格の可能性は高いと考え、最終的にKさんもそのように決断したので後押しさせていただきました。
今年は5校に一次合格して補欠順位1桁だった杏林大学に進学しますが、もしもっと早くに来ていただいていたら、物理から生物に変えて浪人年数を短くできたのではないかと後悔しています。ただ、物理が苦手だ苦手だと言いつつ、最後まで食らいついていった彼女の頑張りは医学部に行ってからも活かされると思っています。
ここでご紹介させていただいた生徒達も昨年の今頃は春期講習で新たなスタートを切るぞという意気込みに溢れていました。
明日3月26日(日)は無料体験授業を行っております。3月27日(月)からは春期講習の第2タームも始まります。メルリックス学院名古屋校が気になっているという方はぜひ一度、校舎までお越しください。