【合格体験記】帝京大学医学部共通テスト利用選抜に国語選択で合格
こんにちは。
渋谷校小論文科主任講師の大橋です。
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最初は「展学のすすめ」の小論文対策
再受験生の彼は最初、東海大学の「展学のすすめ」を受験したいとメルリックスにやって来ました。「展学のすすめ」では一次試験で小論文が課されるので、試験のある10月までは彼と小論文の個別指導を行ってきました。
ところが、残念ながら「展学のすすめ」は一次試験で不合格になりました。彼は一般選抜の勉強も自習中心に進めていたのですが、数学と物理はどうやら今年の入試には間に合いそうにないということで、そこで戦略を立て直さざるを得なくなりました。
共通テストの国語対策
彼と相談した結果、彼にとっては自信のある英語、そして化学、さらに国語(現代文)で帝京大学医学部、そして近畿大学の共通テスト利用後期を狙っていこうということになりました。
以前、メルリックスから近畿大学医学部の共通テスト利用後期で合格した生徒がいましたが、彼女も英語、化学、国語(現代文)で合格しました。そのことから、彼の場合も同じ戦略で行けるだろうと考えたのです。
とは言っても、彼にとって共通テストの国語は初めての経験でしたので、まずは私の個別指導でどのように解けばいいかを一から教えていきました。問題文の読み方から答を選ぶ方法まで独自の解法を教えたところ、彼はそのやり方にとても興味を持ってくれました。「ぜひこの解き方をマスターしたい」と言ってくれて、まずは解法を身につけるための問題をたくさん解いていきました。それに慣れてきた頃に、今度はセンター試験の問題を使って演習を行いました。
彼にとってはちょうど一番伸びている時期に共通テストがやって来ました。おかげで共通テストの本番では国語の現代文で9割取ることができました。英語も9割以上、化学は当初7割ちょっとだったのが得点調整で8割を超えることができました。帝京大学と近畿大学、どちらも共通テスト利用で一次合格となりました。
二次試験の英語は難しいテーマの長文
帝京大学の共通テスト利用は二次試験で英語と小論文(課題作文)が課されます。英語は英文を読んで要約と自分の考えを書くことが求められます。今年の英文はアメリカで今、問題になっている人工妊娠中絶がテーマでした。非常にホットな話題であり、また難しいテーマでもあります。ちょうど小論文の授業で強制不妊手術のテーマを取り扱っていたこともあり、彼はその知識で英語に関しては書き切ったようです。
逆に小論文(課題作文)は「あなたは勉強したい時にどこで勉強しますか」という非常に書きやすいテーマで拍子抜けしたそうです。ただ、小論文対策としてやっていたことが英語に活かせたので、やはり帝京大学共通テスト利用の英語は一筋縄では行かない、難しい問題が出題されると思いました。
帝京大学に正規合格した彼は、近畿大学の二次試験は辞退することになりました。「展学のすすめ」では残念な結果に終わりましたが、彼のこれまでの勉強してきた道のりを考えると、最短での医学部合格になったのではないかと思います。
私立医学部受験といえば、英語・数学・理科2科目の3教科4科目が必須と思われがちですが、昭和大学で国語が選択できるようになったり、必ずしもそうした入試区分ばかりではありません。
特に再受験生のように、ある科目は突出してできるが、ある科目は非常に苦手であるといったように、科目によって学力差が激しい場合は、こうした入試を受験することも考えてほしいと思います。
Aくん、合格おめでとう。