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【西日本】第3回 私立医学部の繰り上げ合格・補欠合格について


こんにちは。
メルリックス学院代表の佐藤正憲です。


前回は東日本の繰り上げ合格・補欠合格について取り上げました。
今回は西日本の大学を見ていきます。


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目次[非表示]

  1. 1.西日本の医学部繰り上げ合格・補欠合格の特徴
  2. 2.2022年度の繰り上げ合格・補欠合格数の検証
    1. 2.1.【西日本】(2022年度実績/前期)
  3. 3.2023年度の繰り上げ合格・補欠合格動向(3/12時点)
    1. 3.1.【西日本】現時点で確認できている大学
    2. 3.2.【西日本】現時点での講評
  4. 4.今後の繰り上げ予想


西日本の医学部繰り上げ合格・補欠合格の特徴


西日本の大学は東日本の大学に比べると、繰り上げ合格・補欠合格の回り方は単純明快です。川崎医科大学や金沢医科大学は正規合格者から入学辞退が出ると、そこから繰り上げ合格・補欠合格を回し始めます。
しかし、それ以外の多くの西日本の私立医学部は国公立前期合格発表の終わった3月10日過ぎから本格的に繰り上げ合格・補欠合格が回り始めます。


これは、国公立医学部に合格した受験生が私立医学部上位校を辞退し、辞退された私立医学部上位校が繰り上げ合格・補欠合格を出し、そこで繰り上がった受験生が私立医学部中堅校の合格を辞退するという「玉突き状態」が起きているからです。


よって、国公立医学部との併願者が多い西日本の私立医学部は、学費が高く国公立との併願者が少ない金沢医科大学、川崎医科大学を除くと、本格的に繰り上げ合格・補欠合格が回るのは3月中旬からということになります。
東日本の私立医学部は数も多く、中堅校になるほど国公立医学部との併願者が多くないので、2月中は入学辞退が出るたびに繰り上げ合格・補欠合格を出して優秀な受験生を取り合います。そして、3月中旬からは、国公立医学部→上位校→中堅校という「玉突き状態」の流れに巻き込まれていきます。


コロナ後は受験生の「地元志向」がより強くなっているため、地方医学部の合格を持っていても地元の医学部で繰上げ合格・補欠合格になれば、ほとんどの場合はそちらに進学します。特に数の多い関東の医学部受験生は自宅に近い医学部の繰り上げ合格・補欠合格が回ってきたら、地方の医学部を辞退しますので、西日本の大学や東日本で言うと岩手医科大学はその影響を受けることになります。


そういった幾つかの理由により、西日本の繰り上げ合格・補欠合格が動き出すのは全体として遅くなる傾向があります。


2022年度の繰り上げ合格・補欠合格数の検証


【西日本】(2022年度実績/前期)

◎金沢医科大学 63番


◎愛知医科大学 137番


◎藤田医科大学 51番 までHPで発表


◎大阪医科薬科大学87番


◎関西医科大学 補欠候補者166番まで回り切って二次不合格者に電話あり


◎兵庫医科大学 61番まで確認


◎久留米大学54番まで確認


◎福岡大学65番


中部地区の医学部受験生は国公立大学が第1志望、次いで藤田医科大学、愛知医科大学という志望順位の方が多いです。この図式ですと愛知医科の繰り上げ合格・補欠合格が回りやすい図式は納得できます。


藤田医科大学は例年、250名前後の正規合格を出しますので、もともと繰り上げ合格・補欠合格はそれほど多くありません。2020年度は7番までしか繰り上げ合格・補欠合格が確認できていませんが、それ以外は40番台から50番台まで回っていることが大学のホームページで確認できています。


金沢医科大学は2020年度、2021年度と100番以上の繰り上げが出ておりましたが、2022年度は63番までしか繰り上りませんでした。一次試験が2日間に増えた影響でしょうか。結果として、金沢医科大学しか合格していない受験生が増えたことになります。


大阪医科薬科大学は2021年度入試から補欠番号が表示されるようになり、2021年度は60番まで繰り上りました。兵庫医科大学は公表されている繰り上げ合格・補欠合格者数は連絡時に入学の意思を示した人数であり、実際はもっと多く回っているので注意が必要です。


2023年度の繰り上げ合格・補欠合格動向(3/12時点)


【西日本】現時点で確認できている大学

◎金沢医科大学61番(2022年度同時期21番)


◎愛知医科大学20番(2022年度同時期21番)


◎兵庫医科大学40番台(2022年度同時期50番台)


【西日本】現時点での講評

金沢医科大学は昨年よりも繰り上げ合格・補欠合格が回っており、116人回った2020年度よりやや遅いぐらいのペースです。今年は一次試験日の2日目が埼玉医科大学と重なり、2日間受けた受験者が昨年より少なかったと考えられます。



聖マリアンナ医科大学と一次試験日が重なり、受験者数を600人以上減らした愛知医科大学ですが、繰り上げ合格・補欠合格のペースは昨年と同じです。兵庫医科大学も昨年とほとんど変わらないペースで回っています。


今後の繰り上げ予想


藤田医科大学は例年1回目の繰り上げ合格・補欠合格を3/15前後に出しておりますので、今週あたりに1回目の発表があることが予想されます。関西医科大学も同様のことが言えるでしょう。久留米大学に至ってはここ3年間、3月15日前後の月曜日に1回目の繰り上げ合格を発表しております。福岡大学も3月15日前後に繰り上げ合格・補欠合格が動くと予想されます。



大阪医科薬科大学に関して2021年度は3/19、2022年度は3/22と非常に遅いことが特徴であります。3/22から3/31までの9日間で6回の発表がなされております。


次回は、繰り上げ合格を待つ間の過ごし方について検証していきたいと思います。





佐藤
佐藤
メルリックス学院代表。1971年、愛知県名古屋市生まれ。1995年、名古屋大学法学部法律学科卒。日本生命保険相互会社、中央出版など教育系出版社を経て2018年から現職。2020年に大阪医学部予備校ロゴス、2022年にDDPを吸収合併。著書に『あなただけの医学部合格への道標』(産学社)などがある。

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