後期逆転合格は可能か?―日本医科大学の場合―
こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。
※メルリックスでは後期逆転合格セミナーを東京・名古屋・大阪で開催します。
また、後期直前集中合宿も東京・名古屋・大阪で行います。
日医後期の合格者には共通点がある
私立医学部後期入試の中ではおそらく一、二を争う難易度の日本医科大学。
「後期逆転の可能性があるんですか?」と聞かれそうですが、これまで日本医科の後期で合格した生徒にはある共通点があります。
それは「国公立型の記述式問題に対応する勉強をしてきた人」です。
日本医科は学費を6年間2,200万円と値下げしてから、立地の良さと歴史の長さもあり国公立医学部との併願者が一段と増えました。
問題も英語90分、数学90分、理科2科目120分と長い時間でしっかりと解かせます。記述部分も多く「まぐれ」はない医学部です。
そのため国公立型の勉強をしてきた人にとっては併願しやすい大学でもあります。一般前期は補欠に入ればほぼ繰り上げ合格が回ってきますが、これも入学辞退する人が多い証拠です。(一昨年は補欠者の最後の数人には残念ながら繰り上げが回ってこなかったようです)
何かの理由で前期は私立医学部に出願していなかった受験生。
私立医学部の倍率に驚いて控えめに出願したら、前期は軒並み合格したのでチャレンジすることにした受験生。
日本医科の後期で合格するのはだいたい上記のようなタイプです。
また、国公立医学部との併願者ももちろん受験しますが、2次試験が3月10日に行われるので国公立前期で合格した受験生の多くは2次試験を欠席します。
簡単ではないけれど、これまで総合的な学力をつけるために地道に勉強してきた受験生にとってはチャンスのある医学部です。
地域枠が併願できる
また、日本医科には地域枠もあります。
後期は千葉県、埼玉県、静岡県、新潟県の地域枠があり、いずれも出身地は問いません。もし卒業後の勤務地にこだわりがなければ、出願することも考えていいと思います。
合格発表の時に掲示される受験番号や、メルリックスの生徒の合格状況を見ていると、地域枠の方が若干ですが合格最低ラインが低いようです。
ただし、千葉県地域枠は日本医科の付属病院である千葉北総病院が研修先として含まれているため人気が高く、一般枠とほぼ変わらない難易度のこともあるようです。
地域枠で合格すると専願ですので入学辞退はできませんが、どうしても合格したい、日医に入りたいという受験生は地域枠を併願することも考えていいでしょう。
合格最低点と繰り上げ合格の状況
合格最低点は公表されていませんが、1次合格の目安は「ざっくり6割」です。とはいえ、記述部分が多いのでなかなか手応えだけでは計れない部分もあります。
また、一般後期の繰り上げ合格は一般枠に限れば例年ほとんど回らないようです。以前、メルリックスの生徒で補欠番号1ケタ前半の人に繰り上げが回ってきたことがありますが、あまり回らないと考えておいた方がいいでしょう。共通テスト「国語」併用選抜も同じような状況です。