「国語では合格できない」という医学部の噂

こんにちは。
受験情報センター・副センター長の朝倉です。

※メルリックス学院では後期逆転セミナーを行います。
2/19(日)は大阪・茶屋町で関西医科・金沢医科・久留米後期で勝ち抜く方法をお伝えします。

数学を選択しなくても合格できる医学部

私は普段は名古屋校で数学の指導にあたっています。数学は多くの受験生を悩ませる重厚長大科目ですよね。数学がネックで医学部に届かない受験生はたくさん存在すると思います。

ところが、数学を選択しなくても受験できる医学部があります。それは、帝京大学と昭和大学です。

昭和大学は通常は、英語・数学・理科2科目の医学部標準型ですが、数学か国語（現代文）かを選ぶことができます。帝京大学は英語のみ必須＋（数・物・化・生・現代文）から2科目選択の形式です。

医学部入試でよく囁かれる「噂」

医学部入試では根拠のない「噂」広く伝わってしまうことも多く、よく囁かれている話が・・・

「国語選択では医学部に合格できない」

この話は本当によく聞きます。私自身、年に一度以上は聞きますね。たぶん、重厚長大な数学を回避するような受験生を大学は取りたがらないような気がする・・・というイメージから派生した話ではないでしょうか。

メルリックス学院では、今年度も現代文選択での合格者が誕生しています。帝京大学の入試は既に終了していますが、英語・現代文・生物の選択で合格者もいます。ほとんど文系型受験ですね。

わざわざ国語を選択するということは…

私の経験則ですが、現代文を選択して帝京大学を受験した生徒の合格率は、全体の合格率よりも高いような気がしています。あくまでも私のこれまでの指導歴内での話ですので信頼できるデータではありませんが、私立医学部の主要受験科目ではなく、わざわざ現代文を選択する生徒というのは、それだけ現代文に自信があるということですから、その印象もあながち間違いではないのかもしれません。圧倒的に得意な1科目のある3科目受験ですからね。

同様に、英語・現代文・生物の文系型受験を防ぐために、帝京大学の生物の問題がとても難しくなっているという「噂」です。これも受験生の話を聞いてみると、生物の問題は個々の相性によってやり易く感じる生徒と、そうではなく感じる生徒がいるので一概には言えないようです。

よくよく考えてみれば当たり前の話で、特定の型の受験生を排除したいのであれば、大学当局としてはそれを止めてしまえばいいですものね。現代文選択を排除したければ、現代文を廃止すればいいだけです。それをしないということは、しない理由があるのでしょう。現代文で受験して入学していった生徒・・・私の記憶の中では優秀な生徒が多かったです。そして、大学内でも成績優秀者として取り組んでいる学生が多いです。

こうしたイメージだけで根拠なく広まってしまっている「噂」は、医学部受験という狭い社会の中では多くありますね。

私達受験情報センターでは、数値で表せるデータばかりでなく、受験生や講師などから伝わってくる情報も重ね合わせて、受験生の皆様へ有益な情報を提供できるようにしております。

“餅は餅屋”とも言いますので、医学部受験に関する情報についてご不明な点がありましたら、メルリックス学院各校舎または受験情報センターまでお問合せいただきますよう、お願いいたします。