東京女子医科大学、合否のカギとなるのは数学
こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。
今年の女子医の志願者数は?
志願者数が681人に減った昨年の東京女子医科大学医学部一般選抜。
あくまで予想ですが、今年はそこまで極端に減らないと見ています。
志願者減の理由としては6年間の学費を1,200万円値上げしたことや、週刊誌を中心としたネガティブ報道の影響だと思いますが、逆に「志願者が減って狙い目」と感じた人達もいたことでしょう。
特に首都圏の人達にとっては、地方の医学部に合格して一人暮らしをすると考えれば、6年間の学費が3,000万円台の医学部も、約4,600万円の女子医もそれほど負担額に違いは生じません。
むしろ女子医であれば、自宅から通学できるというメリットがあります。
そのあたりもあるのか、昨年の11月に行われた一般公募推薦の志願者は59人と一昨年並みでした。
よって、一般選抜の志願者も一昨年並みに落ち着くのではないかと思います。
昨年の数学は難化したのか?
さて、昨年度の女子医入試は志願者減の他にもう1つニュースがありました。
それは「数学の難化」です。
女子医は問題を持ち帰ることができないのですが、昨年は1次合格した生徒達の多くから「数学がすごく難しかったです」という声を聞きました。
数学の手応えが2割、3割といった生徒も珍しくなく、中には「絶対に0点です!」と晴れやかに宣言してくれた子もいました。
その一方で「解きにくい問題もありましたが何とか…」「5割以上は取れたと思います」という生徒達もいました。
先日の佐藤代表のブログでも述べられていましたが「数学が難化した年は数学の苦手な受験生に有利に働く」ことがあります。
数学が苦手な受験生も出来る問題にだけ手を付けて正確に解けば、数学を得点源にしている受験生との差が縮まるからです。
特に川崎医科や女子医など学納金の高い医学部は、国公立志望者が少ないと考えられますので、数学の問題が難化しても手堅く得点できる層はそれほど多くありません。
よって、昨年度の女子医1次合格者の顔ぶれは「数学が不得意な生徒」が多いという結果になりました。
逆に英語が苦手で、理数科目が得意なボーダーライン上の生徒にとっては悔しい結果になりました。
正直なところ、昨年の女子医の数学はそこまで極端に難化したとは言えません。
メルリックスから発行している『私立医歯学部受験攻略ガイド』でも難易度は「標準」としています。
ただ、どの問題も「典型問題」とは言いがたい、ちょっと考えなければ解けないものが並んでいました。
ここで言う「典型問題」というのは、公式や解法に当てはめて解く問題、つまり自分の頭で考えなくても機械的に解ける問題という意味です。
昨年の女子医の数学はそういうちょっと考えさせるような、いわゆる「良い問題」がそろっていたと言えるのではないかと思います。
それが裏を返せば、数学が苦手な子達にとっては「どこから手を付けていいのかわからない」という感想になったのかもしれません。
入試直前分析会を京王プラザホテルで行います
では、今年の問題はどうなるのか?
昨年を踏襲するのか。
それとも典型問題をある程度は入れてくるのか。
どうしても女子医に入りたい人にとっては、合否を決する重大なポイントだと思います。
女子医の1次試験は毎年、新宿の京王プラザホテルで行われます。
その前日である1月31日に、メルリックスは京王プラザホテルで『入試直前分析会』を行うことにしました。
女子医攻略のポイントはズバリ数学とにらんで、数学科主任の高田創太郎講師による『女子医直前講座』を実施します。
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ぜひ女子医に勝負を賭けている、ここしかないと考えている方々にご参加いただきたいと思います。