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2024年度私立医学部合格最低点一覧【各大学分析編】

皆さん、こんにちは。
メルリックス学院代表の佐藤正憲です。


この時期、志望校を決めて走り出されている方、これから決める方もいらっしゃると思います。
秋期からは過去問にも取り組む必要が出てくる中、一意的に問題が解き易いからという理由で大学を選択するのも宜しくないです。合格最低点を知り、取り組んでいく必要があります。


 
全国私立医学部2024年度入試における合格最低点の一覧はこちらからダウンロードできます。



目次[非表示]

  1. 1.合格最低点の概要
    1. 1.1.合格最低点とは
    2. 1.2.一次合格最低点を左右する原因
  2. 2.合格者最低点(一次合格者得点率)が60.0%以下の私立大学医学部
    1. 2.1.岩手医科大学(地域枠)(偏差値ランキング 24位/32位) 
    2. 2.2.埼玉医科大学(偏差値ランキング 28位/32位) 
    3. 2.3.昭和大学地域枠(偏差値ランキング 11位/32校中) 
    4. 2.4.帝京大学医学部(千葉県地域枠)
    5. 2.5.東京女子医科大学(偏差値ランキング:32位/32大学中) 
    6. 2.6.聖マリアンナ医科大学(偏差値ランキング 24位/32大学中) 
    7. 2.7.愛知医科大学(偏差値ランキング 19位/32大学中) 
    8. 2.8.藤田医科大学(偏差値ランキング 14位/32大学中) 
    9. 2.9.金沢医科大学(偏差値ランキング 28位/32大学中) 
    10. 2.10.近畿大学(地域枠)(偏差値ランキング 17位/32大学中) 
    11. 2.11.川崎医科大学(地域枠)(偏差値ランキング 32位/32大学中)
  3. 3.合格最低点(一次合格者得点率)が60.0%以上の私立大学医学部 
    1. 3.1.慶應義塾大学 (偏差値ランキング 1位/32大学中)
    2. 3.2.順天堂大学(偏差値ランキング4位/32大学中)
    3. 3.3.関西医科大学(偏差値ランキング5位/32大学中) 
    4. 3.4.大阪医科薬科大学(偏差値ランキング5位/32大学中)
    5. 3.5.東京慈恵会医科大学(偏差値ランキング2位/32大学中)
  4. 4.まとめ
  5. 5.私立医学部医学科一般入試(一般選抜)偏差値ランキング
  6. 6.☆佐藤代表の著書が全国有名書店、Amazonで発売中☆

合格最低点の概要

合格最低点とは

 
合格最低点とは、各私立医学部の入学試験において合格した受験生の中で最も低い得点のことを意味します。これは大学ごとに発表され、受験生が迷う学校選びや学習計画を立てる際の重要な指標となります。
 
入試問題の難易度、問題の形式、受験生のレベルなどによって、年度ごとに変動します。年度ごとにチェックして、適切な学習計画と志望校選びをしていくことが大切です。


一次合格最低点を左右する原因


第一に、私立医学部入試特有の事情として、入試日程の変動による影響があります。
入試日程によって、他の大学に多くの合格者が流れるような場合、あらかじめ、一次合格者を多く出すことがあります。その場合、一次試験の合格最低点、つまり、「一次合格者最低得点率」に以下のような影響が考えられます。


まず、一次合格者を増やすことで、合格ラインが下がり、結果として合格最低点が低くなる傾向があります。さらに、一次合格者を多く出すことで、最終入学者の得点と公表される合格最低点との差が大きくなる可能性があります。

 
第二に、合格最低点は、偏差値ランキング、つまり、受験生のレベルの変動にも大きな影響を受けます。したがって、大学ごとの合格最低点の分析には「偏差値ランキングとの兼ね合い」という視点が重要になってきます。
 
以上のような事情をふまえながら、各大学ごとに2024年度私立医学部入試の合格最低点、一次合格者得点率を分析していきます。


合格者最低点(一次合格者得点率)が60.0%以下の私立大学医学部

入試難易度が上位の大学ほど記述の割合が多くなり、下位になるほどマークシートの割合が多くなります。
 
合格最低点が60%以下の大学は

☆岩手医科大学(地域枠)
☆埼玉医科大学(前期)
☆昭和大学(地域枠) 
☆帝京大学(千葉) 
東京慈恵会医科大学 
東京女子医科大学 
☆聖マリアンナ医科大学  
☆金沢医科大学(前期) 
愛知医科大学 
藤田医科大学 
☆近畿大学(地域枠) 
☆川崎医科大学(地域枠)

が挙げられます。
(※☆は一次合格者最低得点率 無印 最終合格者) 


 
以下、順に分析してまいります。


岩手医科大学(地域枠)(偏差値ランキング 24位/32位)
 

岩手医科大学C枠の一次合格者最低得点率が57.4%であるのに対し、岩手医科大学一般入試の一次合格者最低得点率が62.6%であることから、5%程度の開きがあります。
 
例年、5%前後の差が生じますが、岩手医科大学地域枠C枠、D枠は専願規定がないため、他校との併願を考える場合でも非常に戦略を立てやすい。
 
以前の岩手医科大学は一次合格最低得点率が50%を切っている時代もありましたが、近年は問題も標準的になり、私立医学部に向けた標準的な勉強を進めていけば十分に到達できる難易度であります。特に地域枠C枠D枠は、ある程度実力が伴った受験生でしたら滑り止め校として計算できる余地もありましょう。


埼玉医科大学(偏差値ランキング 28位/32位)
 

以前は英語の問題の質量ともに多く、配点も高く英語を得点源にしてくる受験生が通過してくる印象がありましたが2021年度入試から試験時間、配点を変えてからは様相が変わってきております。
2024年度入試においては英語にやや難がある受験生も一次合格してくるケースも見られます。
 
メルリックス学院の分析で問題も標準からやや易しめで60%以下の一次合格ラインであることに鑑みても、受験生にとっては合格を果たすのに取り組み易い大学といえましょう。
 
加えて全てマーク形式の試験問題であることも受験生にとっては取り組み易さを感じるでしょう。
同じ系統としては後述する金沢医科前期 川崎医科地域枠が挙げられます。


昭和大学地域枠(偏差値ランキング 11位/32校中)
 

まず、一般入試の一次合格者最低得点率が60.0%であるのに対し、地域枠入試では新潟県地域枠が
51.8% 静岡県地域枠が47.3% 茨城県地域枠が50.5%でありました。一般入試と10%もしくはそれ以上の開きがありますので、上位校の一角を占める昭和大学でも地域枠であると得点率が大きく下がる現象が顕著に現れております。
 
順天堂大学でもメルリックス学院の推測数値では一般入試と地域枠入試では低く見積もっても最低得点率で5%程度の差が出ているものと思われます。尚、後述しますが、近畿大学でも一般枠と地域枠の差は10%程度生じております。
 
但し、昭和大学の問題傾向じたい、記述量も多く、深い理解を問われる問題もそれなりにありますので50%程度の得点率を挙げるのも決して易しくはないといえましょう。関東私立医学部上位校、西日本の有力校にも通じた演習を日頃から欠かさずしていきたいところです。


帝京大学医学部(千葉県地域枠)


帝京大学医学部一般入試の正規及び繰り上げ合格者の合格最低得点率が例年70%を超しているのに対し、2024年度入試に関しては千葉県地域枠が58.3%であるのに対し、福島県地域枠が61.7%と極めて低い数字になっています。
 
但し、2023年度入試においては千葉県地域枠が76.0%と非常に高く、一般入試の最低得点率を6%近く上回ったことで隔年現象が生じたといえましょう。同様なことが静岡県地域枠でも起きております。
 
帝京大学地域枠に関しては隔年現象が綺麗に生じておりますので、その現象を視野にいれつつ、一般入試と併願するのが賢明といえます。
問題は標準的なもの主体でありますが、高得点勝負を必要とされることから、先の埼玉医科大学と比較しても難度は高いといえましょう。


東京女子医科大学(偏差値ランキング:32位/32大学中)
 

東京女子医科大学に関しましては、最終合格者の最低率が2024年度は52.1% 2023年度が48.8%
であることから、後述する東京慈恵会医科大学に匹敵する得点率の低さであります。
 
東京女子医科大学の場合、近年、偏差値ランキングで川崎医科大学と並び、32大学中32位で最も難易度の低い大学とされています。その理由としては受験生のレベル帯より試験問題自体が非常に難しいといえます。後述する東京慈恵会医科大学を受験する層が挑戦する超ハイレベルの問題に挑戦していくイメージです。
 
後述する川崎医科大学はある意味受験生のレベル帯を考えた出題をされているのとは異なり、記述力や考察力も問われ、中堅校レベルの問題で日頃からしっかりとトレーニングを積んでいくことが必須であります。2021年度入試から学費を大幅に値上げした影響が出ております。
 
学費を上げた2020年度入試は249点/400点 2021年度入試で199点/400点と合格最低点が50点も下がりました。このことは特筆に値すると思います。何度も繰り返しますが、日頃から中堅校レベルの記述対策、考察力を養っておくことが肝要です。


聖マリアンナ医科大学(偏差値ランキング 24位/32大学中)
 

聖マリアンナ医科大学は2024年度入試から日程が2月に移行したことから受験者数が136.4%上昇する結果になりました。
 
2024年度入試の一次合格者最低得点率が60.0%、2023年度入試は58.8%であることで2024年度入試の受験者数上昇の影響は結果として得点率への影響はなかったといえましょう。
偏差値ランキング24位/32大学中の大学にしては受験生のレベル帯にあった出題がなされているといえましょう。
 
対策としては愛知医科大学、藤田医科大学、福岡大学、久留米大学あたりの問題でトレーニングするのが有効であると考えます。


愛知医科大学(偏差値ランキング 19位/32大学中)
 

愛知医科大学は3年間の合格最低点をみても正規及び繰上合格者の最低点が2024年度57.6%、2023年度 50.2%です。
2023年度が低かったものの記述式が主体の大学特有の若干、最低得点率が低い傾向にあります。
 
愛知医科大学の特徴としては特に数学、理科で記述力、考察力を要求される問題も一定数出題され、そこが合否を分ける問題にもなっています。
後述の藤田医科大学同様、国公立受験生獲得にむけた出題内容といえます。
 
愛知医科大学の小論文も近年の傾向では複雑な資料解釈型で限られた時間で資料を読み込み、書き上げるという能力が問われます。特に愛知医科大学の場合は面接と小論文の対策も重要になってきます。


藤田医科大学(偏差値ランキング 14位/32大学中)
 

藤田医科大学は3年間の合格最低点をみても正規及び繰上合格者の最低点が2024年度入試55.7%、2023年度入試51.5%です。
近年、合格者最低点が60%を大幅に下回るようになっております。
 
その要因としては前半の小問集合以外の記述部分の難化傾向が挙げられます。
実際に藤田医科大学に合格している方のスコアを検証しても英語数学の前半部分の小問集合で70%~80%の得点率をいかに獲得するかが生命線であります。後半の記述部分はいかに部分点を重ねていくかの勝負であります。
 
また、理科が2科目で英語数学の配点と同一なので、英語数学の配点が高いのが藤田医科大学の特徴であります。形式的には記述、論述問題の割合が多いことから国公立向けの受験対策をしている受験生に有利ですが、前半の小問集合で勝負がほぼ決まる現状からすると私立医学部専願生にも十分にチャンスがある内容です。その当たりが関東、関西の上位校と異なる点であります。
 
加えて小論文が課されずに、二次試験でMMI(マイクロ・ミニマム・インタビュー)が課されるのも藤田医科大学の大きな特徴であります。


金沢医科大学(偏差値ランキング 28位/32大学中)
 

金沢医科大学前期一次合格者の一次合格最低得点率が2024年度59.4%、2023年度61.1%と近年、合格者最低点が60%前後で推移しております。
 
問題の難易度は医学部受験の中では平易であるのに対し60%前後の合格最低得点率であることは、受験生にとって非常に取り組みやすい内容といえるでしょう。
 
但し、金沢医科大学の入試で中位すべきポイントは解くスピードを要求される点であります。
時間的に余裕ある大学の問題に慣れている状態で金沢医科を受験すると時間の感覚がずれて失敗する例もみられます。
 
特に英語や理科が90分で2科目解かなくてはならないので、時間配分に失敗する受験生が多く見受けられます。数学も独特の誘導形式の問題なので何年か過去問を解いて慣れておかないと相当、力のある受験生でも惑わされます。上位層の受験生でも数学において過去問を解いて体感しておくことは必須でありましょう。
 
小論文で必ず要約問題が課されて200字ずつで論述しなくてはならず、こちらも濃厚な対策を要する点であります。面接試験が福岡大学、日本医科大学同様、グループ討論が課される点が特徴です。


近畿大学(地域枠)(偏差値ランキング 17位/32大学中)
 

近畿大学に関しては2024年度入試より前期の数学が全学共通問題になりました。
推薦入試が英語、数学を全学共通問題にしていることから全額統一入試に学校全体が揃えようとしている方向性を感じます。
 
近畿大学に関しましても2024年度入試において前期の一般入試合格最低点が62.5%であるのに対し、地域枠入試では軒並み合格最低点の得点率が50%台、和歌山県地域枠に至っては40%台の
低さであります。
 
地域枠に関しては専願であり、かつ一定年限、勤務地が制限されるという制約は課されるとはいえ、関西に残りたい受験生、とりわけ、関西圏の医学部の学力に達していない方は近畿大学地域枠は非常にお勧めであります。
多浪生や再受験生も近畿大地域枠入試で合格を果たしている事例もかなりあります。


川崎医科大学(地域枠)(偏差値ランキング 32位/32大学中)


川崎医科大学に関しては例年、一般入試の一次合格最低得点率が60%前後で推移しております。
 
まず、川崎医科大学に関しては数学で実力のある受験生でも試験時間の割に問題数が多く、また誘導形式の出題に戸惑ったりすることがあるくらいで、他教科に関しては問題の難易度も32大学の中で取り組みやすさでは一位、二位を争うレベルであります。
川崎医科大学だけはしっかり解き切れたと感想もよく聞きます。
 
東京女子医科大学が医学部入試で標準レベル帯の問題で合格最低点が極めて低いのとは対照に川崎医科大学は試験問題のレベルで受験生のレベル帯に合せているといえます。
 
本題に入りますと、川崎医科地域枠入試ですと今まで見てきたケースから推察すると一次合格最低得点率が55%前後であると推察できます。
 
そのように考えると、「試験問題の難易度が平易かつ合格最低点も低い」構造になります。
今までのケースでは埼玉医科一般前期と似た構造になります。
 
以上の点から川崎医科大学地域枠入試が最も合格を取りやすいといえましょう。
但し、一次合格最低点ですので、正規合格者となりますと得点率が5%程度、加算されることになります。私共のメルリックス生の合否動向とほぼ一致する結論になります。


合格最低点(一次合格者得点率)が60.0%以上の私立大学医学部
 

入試難易度が上位の大学ほど記述の割合が多くなり、しかも難易度の高い問題で65%程度の得点率を要求されことがハードルを高くしています。以下、慶應義塾大学、順天堂大学、関西医科大学、大阪医科薬科大学について取り上げていきます。


慶應義塾大学 (偏差値ランキング 1位/32大学中)


入試問題の難易度的に慶應義塾、東京慈恵会医科、日本医科の難易度が最も高いです。
まず、慶應義塾大学に関しては一次合格最低得点率が63%であり、実際の正規合格の場合、2/3程度の得点率が要求されます。また、最難関であることは間違いないです。


順天堂大学(偏差値ランキング4位/32大学中)

慶應医学部や東京慈恵会程の問題レベルではないですが、問題のレベルも高くかつ高得点を獲得しなければならないということで、超難関大学であることは間違いないです。
 
特に英語の配点が高く、かつ分量も多く、自由英作文にいかに時間を充てられるかが鍵となる。
英語に苦手意識が高い受験生にとってはお勧めできないです。
 
準備としては慶應義塾大学や東京慈恵会医科大学クラスの問題も活用しながら、かつ標準問題を素早く解くスピード練習も欠かせない。思考力と処理能力、両方に高度な能力を要求されることが順天堂大学の最大の特徴でありましょう。


関西医科大学(偏差値ランキング5位/32大学中)
 

関西医科大学に関しては2023年度、問題が難化したこともあり、2024年度、その反動で若干、易化した印象があります(英語と化学において)。
その関係で正規合格者の得点率が4%程度、上昇しております。
 
関西医科大学を攻略する方法として英語と生物が比較的、このレベルの大学を志望する受験生にとってはまだ取り組みやすい内容になっております。自由英作文以外はマークシートでありますので、そこでいかに点数を貯金できるかが鍵になります。生物も物理に比べてこの大学を受験する層にとっては取り組みやすい印象であります。
 
数学と化学、物理が例年、ハイレベルの問題であるので、英語、生物でしっかりと得点して化学は2024年度に関して易化したものの基本、数学や化学は標準的な箇所で失点しないことが重要になってきます。
メルリックス学院から関西医科大学に合格している層をみても英語を得点源にして圧倒的に生物選択の方が多いです。
 
自由英作文対策も必須で日本医科大学や順天堂大学の過去問で演習を積むのが有効でしょう。物理選択で合格されている方は難関国公立大を併願で受験されている層であると推測できます。


大阪医科薬科大学(偏差値ランキング5位/32大学中)

2024年度入試は関西医科大学の二次試験と日程が被った関係で前期試験の繰り上がり合格者が0である結果となりました。
 
メルリックス学院の解答速報でも軒並み一次合格には7割~7割5分と予想していましたが、結果として一次試験合格最低点が6割5分でした。
一次試験の合格者レベルが例年より下がったことと、英語、数学が記述問題なので、点数が辛めに出る大阪医科薬科大学の特徴が出たこととの、2つの理由が挙げられます。
 
但し、数学と英語が全問記述であることの特殊性から大阪医科薬科大学の試験の特性をしっかりと理解している受験指導機関で答案の添削をしっかりと受けるべきであります。
自己流の答案で解答が合っていたとたかを括って満足していると危険な結果になります。


東京慈恵会医科大学(偏差値ランキング2位/32大学中)

最後に例外的な存在として東京慈恵会医科大学を挙げておきます。
入試問題の難易度としては慶應義塾大学と同格でありますが、合格最低点が50%を切っている点で、難問にくらいつく力を試されている入試であります。特に2024年度の物理は大学教養課程で問われる内容が出題されたりして非常に高度な試験内容になっております。
 
試験時間も数学が90分ですが、英語、理科が60分であり、高度な処理能力も要求される点が特徴的であります。英語の試験問題の分量が慶応義塾大学に比べて若干、少ない程度です。


まとめ


合格最低点は、全般的には、入試難易度・偏差値の高い医学部と、低い医学部を比較すると、高い医学部のほうが合格最低点も高い傾向があります。
とはいえ、合格最低点は年度によって大きく変動する可能性があるため、単年度の結果だけで判断するのは危険です。問題の難易度、受験生のレベル、大学の方針など、複数の関与が絡んでいます。
 
合格最低点は参考になりますが、これだけで試験の難しさや受験生のレベルを判断するのは正しくありません。各大学ごとに、過去問の分析や入試日程などを参考にしながら、総合的に判断することが重要です。


全国私立医学部2024年度入試における合格最低点の一覧はこちらからダウンロードできます。


私立医学部医学科一般入試(一般選抜)偏差値ランキング

2024年度版【私立医歯学部受験攻略ガイド】に掲載している「入試難易度ランキング」は以下のようになっている。(ガイドP.46に掲載)


大学名

入試難易度
1位

慶應義塾大学

72.5
2位

東京慈恵会医科大学

70.0
3位

日本医科大学

69.0
3位

順天堂大学

69.0
5位

自治医科大学

68.5
5位

東北医科薬科大学​​​​​

(A方式)

68.5
5位
国際医療福祉大学
68.5
5位

大阪医科薬科大学

68.5
5位

関西医科大学

68.5
10位

産業医科大学

67.5

11位
昭和大学

66.5

11位

東京医科大学

66.5

13位

東邦大学

66.0

14位

東北医科薬科大学

(B方式)

65.5

14位
藤田医科大学
65.5
16位
日本大学

65.0

17位
近畿大学

64.5

17位
兵庫医科大学

64.5

19位
杏林大学
64.0
19位
帝京大学
64.0
19位
東海大学
64.0
19位
愛知医科大学

64.0

19位
東北医科薬科大学
(一般)

64.0

24位
岩手医科大学

63.5

24位
北里大学

63.5

24位
聖マリアンナ医科大学
63.5
24位
福岡大学

63.5

28位
久留米大学

63.0

28位
埼玉医科大学

63.0

28位
金沢医科大学
63.0
31位
獨協医科大学
62.5
32位
川崎医科大学
62.0
32位
東京女子医科大学
62.0


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佐藤
佐藤
メルリックス学院代表。1971年、愛知県名古屋市生まれ。1995年、名古屋大学法学部法律学科卒。日本生命保険相互会社、中央出版など教育系出版社を経て2018年から現職。2020年に大阪医学部予備校ロゴス、2022年にDDPを吸収合併。著書に『あなただけの医学部合格への道標』(産学社)などがある。

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